経産省前テントひろば1807日後
原発はウンチだけでなくシッコも貯めこむ 11月18日(金)
夕刻に昼からの座込みに加わり、出来上がってきたテントリーフを受け取る。緑と青を基調にした美しくバラエティーに富んだリーフレットだ。「経産省4つの大嘘!」も書いてある。多くの人に配りたい。
5時からの経産省前抗議行動に参加。約50人か。私は、原発は「トイレ無きマンション」でウンチだけでなくシッコも大量に吐き出していることを次の文を参照して話した。
<日本のすべての原発に、原発が稼働して以来、原発から出された「放射能汚染水」が、何百個何千個という貯水タンクの中にためられて、保管されているのです。これも、最終的には、どこかに持っていき、やはり地下10~100mに埋めて、300年間管理・保管するということになっているそうです。>
(「核のゴミとエネルギーの未来」(川原茂雄、明石書店))
その後、多くの人々が官邸や国会に行っている間に、本館前ではチラシまき、ポケットパーク前ではカレンダーや本やグッズを並べてお茶サービス、と分散して座り込みを続けた。(K.M)
あっという間にやってくる年末だが… 11月18日(金)
郵便受けには「喪中のお知らせ」のハガキが増えている。忘年会の知らせもある。いつもながら年末風景だが、あっという間に師走というか年末の光景もやってくるのだろう。近所のお寺の銀杏が鮮やかな紅葉を見せていた。黄色の染まった葉の舞い散る下を歩きながら、そういえば、テントでは紅葉して行く風景をいろいろと楽しみ、慈しんでいたのだと、思った。テントが強制撤去にあってから三か月が経た。僕らは変わらない形での座り込みやスタンディングをやっているのだが、微妙に何かが変わってきている。これはいいがたいものなのだが、銀杏の紅葉をめでる気分的な余裕を失っていることで、それをふと、気づかされた。気分を取り直し、新たな思いで経産省前に行きたいと思う。経産省前ではいつもの金曜抗議行動があったが、それぞれの発言はよかった。
予想外(?)の結果になったアメリカ大統領選だったが、それをめぐる論調が毎日、メディアなどをにぎわしているが、どうも予測がつかなくて怖いものにさわるような雰囲気がしているのだろうか。メディアに登場する評論家やコメンテイターは予測にはずれる発言を気にしていて控え気味の発言である印象である。僕もいまのところ動きを見ているということあるが、さし当たって彼の対外政策の中心にあるだろう、テロ問題への対応は注意深く見守っている。どうやら予想通り、トランプの対応は強硬な線で出てきそうだ。いろいろあったが、オバマ大統領は対テロ対応として海外への軍隊の派遣は抑制してように思う。大統領がトランプになろうとクリントンになろうと、ここは修正されて、海外への軍隊を派遣することを含めた強硬策が出てくると予想していたが、その懸念は当たるかもしれない。
トランプはアメリカが対ISなどで海外への軍隊の派遣をやるとすれば、日本に同調をもとめることは確かである。どのような方法をとるかはともかく、自衛隊に軍事パートナーとしての行動をもとめると思う。戦後のアメリカは初期対日占領政策を修正し、日本を軍事パートナーとなるように憲法改正(9条改正)を含めた要求をしてきた。ただ、これを帝国主義的な支配政策として露骨にしめすのでなく、それを表向きは隠して日本の意思を尊重する形をとってきた。この戦後のアメリカの対日支配の独特の対応はそれをオブラートに包むようにしてあり国民に意識させないできた。これはどうやら変わるように思う。アメリカはそれだけの余裕を失っているのであり、政治的・軍事的・経済的力を衰退させているのだ。だから、露骨な帝国主義的な振る舞いをしてくると思われる。
日本の支配層はアメリカの対日支配(占領政策の継続)を隠し、密約などで対応しながら、海外への軍隊の派遣は押しとどめてきた。小泉純一郎のイラクやアフガニスタンへの自衛隊の派遣はそのギリギリの、それゆえに矛盾に満ちた展開だった。トランプの同調要請があれば、安倍政権は小泉の対応を超えた海外派兵に踏み出すように思う。昨日、自衛隊の駆け付け警護という任務を閣議決定したらしいが、安保法制も含めてその準備をしてきたと思える。この根本には安倍首相が海外での戦争を容認するだけなく、それを持って国家主権の恢復となす考えがあるのだ。彼の国家主義的政治理念である。ここは安倍が歴代首相と違う戦争観を持っていることであり、見抜いていなければならない。これは岸信介を除けば日本の歴代の首相が否定し,懐疑していたところだ。僕は憲法議論も含めて安倍首相の戦争観のこと、その史的な転換が根本にあることを見ている。
僕は最近、日本のシベリア出兵について研究している。第一次世界大戦の最中から7年間に及ぶこの戦争については忘れ去られ、研究書もほとんどない状態だが、これは第一次世界大戦後の日本の中国大陸での戦争の導火線をなすものであり、重要な戦争だったと思う。加藤陽子の『それでも、日本は戦争を選んだ』や半藤一利の『昭和史』などでもあまり触れてはいない。この派兵については政界も世論も揺れていた。そのなかで強行されてこの戦争は第一次大戦後の日本の戦争を決定づけた。『シベリア出兵』(麻田雅文、中公新書)では日中戦争との類似が指摘されているが、日中戦争を含めた第一次世界大戦後の戦争の起源のような位置を持つのである。理念なき、汚い戦争であり、わけの分からない戦争であったが、自衛隊の内戦介入は似ている。はじまれば戦争の実態は隠ぺいされ、政府や軍に都合のいい宣伝だけが流されることは明瞭である。なかなか、反対のしにくい状態も生まれるだろう。今、自衛隊に第二次世界大戦後の日本の戦争の起源になるような戦争をさせてはならないのであり、この第一歩を踏ませてはならない。
なんの理由も、大義もない戦争が「新しい歴史の一歩」であるような悲劇を演じさせてはならない。国会周辺等で自衛隊の南スーダン派遣に反対する行動が続いている。その行動に参加した人たちは経産省前の顔を出してくれる人が多い。TPPも含めた政府の所業に対して、国会や霞が関一帯では粘り強い持久戦が続いている。テントなき後の僕等の闘いはそれと連帯してある。(三上治)
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【案内】院内ヒアリング集会 11月25日(金)
「使用済み核燃料と原発コストを問う」
2016年11月18日 経産省前テントひろば
日時:2016年11月25日(金) 14時40分~16時50分
場所:衆議院第1議員会館 国際会議室(1階)
対象:経産省・資源エネルギー庁(14時45分~16時45分、予定)
主催:経産省前テントひろば
電話070-6473-1947 メールtentohiroba@gmail.com
ブログhttp://tentohiroba.tumblr.com/
紹介:参議院議員 福島みずほ事務所
テーマ: (1)使用済み核燃料
(2)原発コスト
テント撤去後も「経産省前テントひろば」は脱原発を訴える為に、毎日座り込みを続け、毎金曜夕刻には本館前で抗議行動をしている。さらに、経産省・資源エネルギー庁との院内ヒアリング交渉を断続的に続けている。
さて、先月10月21日に続いて11月25日午後に「使用済み核燃料」と「原発コスト」について経産省院内ヒアリング集会を開催する。
経産省は、10万年後にまで放射能を残す使用済み核燃料(約1万8千トン)の問題を放置しながら、原発が「安全、安い、クリーン(ゼロエミッション)、原料準国産、無いと電力が足りない」と大嘘をつき続けて「エネルギー基本計画」を決定して原発の再稼動を推進してきた。さらに、東電福島第一原発事故の収束も賠償も汚染水対策も廃炉への道筋も除染も全く目途が立たないばかりかそれらの費用が膨らむ一方の中で、経産省はこの秋から委員会・ワーキンググループを立ち上げて非公開で拙速に会議を重ね、原発の負債を「国民」に押し付けて東電救済・電力業界救済を目論んでいる。
今厳しく経産省を追及する時である。多くの方々に参加していただきたい。
今回提出した質問書の項目は次のとおり。
(質問Ⅰ 使用済み核燃料問題)
使用済核燃料の総量、商業用原子力発電所における燃料取替、六ヶ所再処理工場の使用済燃料貯蔵プール、六カ所村の高レベル放射性廃棄物貯蔵センターの貯蔵量、高レベル放射性廃棄物と高レベル放射性物質の違い、高レベル放射性廃棄物とガラス固化体の関係、再処理による減容化・減量化、MOX燃料のコスト、川内原発での固体廃棄物管理貯蔵容量、ウラン等の輸入、使用済み核燃料の直接処分
(質問Ⅱ 原発コスト問題)
原発が安い」は嘘? 「東電委員会」、再生可能エネルギーの「倒産ラッシュ」、東電の倒産・整理、託送料金の使用方法。(K・M)
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12月7日(水)東電解体!東電本店合同抗議行動
つきましては、東京電力本店への申し入れ文、質問文を募集しておりま
すので、希望される個人、団体は準備の上、当日、持参をお願い致します。
記
日 時:12月7日(水)18時30分より19時45分
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」・「たんぽぽ舎」
賛同団体:東電株主代表訴訟など約126団体
・ぜひ多くの方々の参加を、お願いします。
・プラカード、ノボリ旗をたくさん持参してください。
経産省前テントひろば・反原発美術館テント
丸木美術館「今日の反核反戦展2016」にて再建展示されます!!
2016年8月21日未明に強制執行された、経産省前テントひろば・反原発美術館テントの“実物”が、丸木美術館で再建展示をされます。期間中はイベントも開催します。皆様のご来場をお待ちしています!!
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開催予定イベント
※イベントはいずれも無料ですが、美術館の入館料が必要です。
※イベントは予告なく変更になる場合があります。最新情報は反原発美術館Facebook特設ページをご覧になるか、メールまたは電話でお問い合わせください。
1:川柳吟行
2016年12月4日(日) 13:00美術館受付集合、終了予定16:30
毎月、テント撤去後のフェンス前路上で行われている「脱原発青空川柳句会」が、丸木美術館にて「川柳吟行」を行います! 反核反戦展鑑賞後、「反核」「反戦」をテーマに各2句吐。講評は、川柳作家・乱鬼龍さん。
2:岡志憧さんライブ・ペインティング
2016年12月10日(土) 制作開始10時ごろ、作品完成予定13~14時ごろ
気鋭の現代アーティスト・岡志憧さんが、テントの布地に直接絵を描くライブ・ペインティング。その制作過程をご覧いただけます。作品完成後には、ギャラリートークを予定。
3:井上めぐみさん講演・写真展示「福島の涙は、私たちの涙」
2016年12月18日(日) 開始13:00、終了予定15:00
名古屋在住の井上めぐみさんは、2011年5月より福島に通い、被災地・被災者支援を行っています。帰宅困難地域に取り残された動物の保護活動、放射線量率マップ作成のための測定ボランティアなど、井上さんの多岐にわたる活動についてお話しいただきます。当日、テント内で井上さんの写真も展示します。
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丸木美術館「今日の反核反戦展2016」
テント展示期間:2016年11月27日(日) ~ 2017年1月14日(土)
所在地:埼玉県東松山市下唐子1401 電話:0493-22-3266
交通:東武東上線東松山駅・高坂駅より市内循環バス唐子コース(日祝運休)「浄空院入口」「丸木美術館北」
下車、または東武東上線つきの輪駅徒歩30分
開館時間:9:00~17:00(12月~2月は9:30~16:30)入館料:大人900円(各種割引あり)
月曜休館(祝日の場合は翌平日、12月29日~1月3日は休館)
お問合せ先:経産省前テントひろば・反原発美術館
Facebook特設ページ:https://www.facebook.com/antinuketent2015/
「原発いらない女たちのテントひろば~福島とともに」ブログ:http://fukusimatotomoni.blog.fc2.com/
Eメール(早川):info@petiteadventurefilms.com 電話:080-4146-340
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11月25日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
再稼働反対官邸前抗議 18時~20時 首都圏反原連