テント日誌11月5日

経産省前テントひろば1807日後

直ぐに共産党を持ち出す婦人に驚きだ 11月1日(金)

先週と打って変わって、小春日和といった好天に恵まれた。今日はフルメンバーが揃い順調に座り込みが開始された。今日は変わったご婦人が通りかかったので紹介します。

座り込み始めてから直ぐに僕らの目の前を車いすの女性が、こちらに視線を投げかけながら通り過ぎた。Waさんが追いかけて行ってチラシを配ろうとしたら「福島に人々は甘えている。」「私は六本木に住んでいて、イルミネーションがきれいに瞬いている。私はそんな光景が好きだ。」「福島の人たちは補償も沢山もらっているし、農業ができないと言っているが、農地だって全国いたるところに耕していない農地があるし、そこを耕して農業を始めればいいじゃないか。」「原発現地の人たちは国から一杯お金をもらって生活している人達だから仕方がないでしょう。原発から生まれるお金がないと生活できない人達だ。」「私も原発は反対だが私は貴女達よりよく知っている。反対するなら一生懸命勉強して反対した方が良い。しっかり勉強して相手を説得できる知識を身に着けるべきだ。ところで、ここは共産党がやっているのか?」

無知ほど恐ろしいものはない。福島の人々の苦しみ、悲しさ、悔しさをどれだけわかっているのだろう。知識豊富で博学のご婦人が、原発反対派=共産党という頭の空っぽさには呆れてしまう。(S・S)

金曜のテント日誌後半です。

経産相、法務相の次は萩生田文科相?  11月1日(金)

少し遅れて座り込みに参加して、2週続く大臣辞任を話していると、大きなビデオカメラを掲げたNさん。今村復興相を辞任に追い込む記者会見質問をした人だ。何と、10月22日の「即位の礼」反対デモで警察・検察の弾圧を受けた。Nさんがいち早く釈放され、既に3人とも釈放されたと聞き一安心。そういえば「弾圧が続く関西生コンを支援する集会」もこの日の夜に開催された。

文科省前の朝鮮学校差別反対の行動に少し参加。文科省前にテレビカメラ。萩生田文科相の「身の丈」発言問題、民間英語試験延期問題の取材であろう。メディアに圧力をかけ加計学園問題で大嘘をついた差別文科大臣を第3週目の辞任に追い込みたい。

経産省への抗議行動では、まず茨城県の人が、被曝労働を強いる原発問題を指摘し、東海第二の再稼働・運転期間延長に反対する声を上げた。

更に、オリンピックのマラソンの札幌開催問題、その報道で2大臣辞任報道がかすむ中、東電が日本原電への資金支援を正式決定(許せない)、国会エネルギー調査会が関電原子力マネー問題で経産省追及、関電原子力マネー還流の告発開始、などなどのアピールとコールを経産省にぶつけた。

5時45分からは、関電東京支社行動も申入れとともに実施された。一方、私は大急ぎで椅子や横断幕やのぼり旗を片付けて、他の会合に。

(K.M)

秋もそろそろ終わるそんな一日だった 11月2日(土)

二週間ぶりなのに随分長いこと経産省前に来なかったような気がした。10月は台風による中止と病欠で二回も休んでいたせいだろう。見飽きた、いや見慣れた経産省の建物が綺麗な青空を背景にしているのが不釣り合いだった。

二時をすぎると日が傾き始め眩しく夏の四時くらいの感じだった。秋もそろそろ終わる。(O・O)

文化と「文化の日」その今を思って 11月3日(日)

短い秋、そんな印象が強いのだが、国会や霞が関の街路の樹々は紅葉というにはまだ早いのかも知れないが、色づきはじめている。日比谷公園の横から官邸前までの道(国会前道路)は街路樹が豊かで僕らの気分を和ませてくれる。裸木になって寒々しい光景を感じる時もあるが、それでもどこかに風情をかんじないまでもない。街路樹の落ち葉などをせっせっと清掃していた正清太一さんのことを彼の笑顔と共に自然におもいだすのだが、今日はこの街路に警備と称するものが敷かれている。何を警備したいの(?) って茶々でもいれたくなる野暮ったい光景である。11月14日・15日の天皇の即位の儀式(大嘗祭)のための予行演習か。そう思いたくなる。

そういえば今日は文化の日だ。世間では叙勲の日くらいの印象はないのだろうが、僕はいつも文化って何だということを思う。文化といえば、文化住宅、文化鍋など、何となく高級なものに思わせるが実は薄っぺらで空虚なものに思える。これは僕らが子供のころから与えられてきた風潮に過ぎないのだが、この言葉にはこんな印象がついてまわる。文化は生活の中からそれを豊かにするために生み出された様式であり、人がその長い歴史の内に生み出し継承してきたものであり、宗教から技術まで含むものである。文化はその自然の中から自然を超えていくものとして生み出したものだが、何が文化であるかを問うと難しいもの持っている。とりわけ、日本においては何ガ文化であるのか、を問えば。

今日が文化の日であることは、元はといえば明治天皇の誕生日であり、戦前までは天長節と呼ばれていた。戦後にこれは変更されたのである。これは戦後の日本が武の国家から文化の国家にかわるという意味で変更されたものであり、文化は平和と深く結ぶつくものであるという趣旨からきたものである。戦前の国体の本義では「たたかいは文化の母であり」という有名なことばが振られていたように、その反省からの転換としてなされたものである。ただ、この転換は曖昧であった。戦前の天長節は明治天皇の誕生日であったが、この背景には日本文化は天皇、あるいは天皇制に収斂するという考えがあった。これは三島由紀夫が「文化概念として天皇」ということを主張したことを想起すと分かりやすいが、日本文化は天皇、あるいは天皇制に収斂するという考えが戦前には常識にようにあったのである。文化勲章を天皇が授け、それをありがたく受け取るというのはその遺風であるといえようか。僕には不思議でしかたがないが、この風潮は結構根強くあるように見受けられる。でも、人々の文化の日に対する無関心ぶりはこれが大衆的な基盤は失っているのだと思う。

日本列島の住民たちが紡ぎ出してきた文化を日本の文化といえば、時代的にいえば天皇やその支配共同体が君臨してきた千数百年に比して、その何十倍もの長い射程をもつものだし、縄文時代や弥生時代の文化としてあるものだ。天皇や天皇に収斂する文化は相対的なものであり、僕らが日本文化の未来を考えるときに重要な示唆となる。天皇や天皇制に収斂する文化は明治以降に天皇統治を絶対化するものと付随して出てきた。それは相対的である、天皇や天皇制に収斂する文化を絶対的なものとすることだった。敗戦は天皇統治という事と、それに付随した文化概念の転換が生まれた。国民主権へという統治原理の根本的な転換と共に文化概念の転換が促されたのである。(だだ、国民主権というのは主体に生まれたのではなく、多分に曖昧なところを持つにしても)。それはどんなに空虚で希薄なものにみえても、三島由紀夫のいうような「文化概念としての天皇」ではないが、「天皇の収斂する文化」に戻ることはないのである。かつては新嘗蔡の日だった勤労感謝も日(11月23日)が以前に戻ることがないように。

文化の日を「明治の日」に戻そうと提案もあると聞く、これは天皇統治に幻想を持つ保守や右翼の動きであるが、天皇統治と天皇文化が国民主権や国民文化にとってかわることはない。問題は国民主権や国民の文化という事の深まりが困難にあるということである。国民文化というのは民族文化ではない、地域住民の、生活者の文化であり、この列島の住民の文化であり、これは天皇、あるいは天皇制の埒外にあった文化である。根本的には自然との関わりの中で農耕社会という段階があり、その段階で生まれた文化がその転換期に今はあり、その文化がどのように生成しているかだ。天皇、あるいは天皇制に収斂された文化は、農耕社会の段階にあった地域住民の文化を支配共同体の支配者の天皇が取り込み、天皇、つまりは支配共同体が主体の文化にしたものだ。収奪して逆に差し出したものである。たとえば、これは大嘗祭のことを見ればよくわかる(大嘗祭は天皇の最大の祭祀であるが、これは農民らの新嘗祭を取り込み,接木したものである)。時代の文化は支配者の文化として現れざるをえないが、その根底にはこうしたからくりがある。天皇や天皇制に収斂していく文化にはこうした内容があるから、そこでも天皇や天皇制が主体となった文化と地域住民や市民の文化とは区別してみる必要があるが、これは難しい。

天皇や天皇制に収斂しない、地域住民や市民の文化が文化の主体になっていくことが国民の文化が生成されていくことであり、それはこの列島に縄文期から存在していた文化と農耕社会の段階を超えた未来の文化までをイメージしえる。僕は過日、国会周辺で「イットクフェステバル」を覗きみしながら、これは現在から未来の文化の一端だと思った。そんなことを連想した。地域樹民や市民の文化は、現在は多様な展開をしていて、全体的にイメージするのは難しいのかもしれない。国民主権の現在が多様な現れにあってイメージをしにくいのと似ているといえようか。だが、空虚な社会に見えると言われる中で、地域住民や市民の文化はその多様な内に展開している。それは確かなことだ。

今日、国会周辺では「アベ政治を許さない」というポスターを掲げる行動から安倍改憲を許さないという抗議行動があった。これは国家主権の政治のために改憲を意図する安倍政権に対する抗議と意思表示だった。国民主権の意思表示だった。1万人が集まっての集会だった。文化の日にこういう集会があることは、文化行為としてふさわしいことであると言える。 (三上治)

大がかりな閉鎖は何のため(?) 11月4日(月)

早番の人と虎ノ門まで来たら警察権力が大通りを大がかりに封鎖していてその横を右翼の街宣車がけたたましく通り過ぎていった。昨日までで我々側の集会は終わったはずなどと思いながら郵政省前のガードマンに聞いたら、韓国の国会議長と議員団が今日本に来ているのでそこに抗議するために右翼がやって来ているとのこと。それを聞いて納得した。韓国の国会議長は訪米したときに、ヒロヒトの息子である明仁前天皇が韓国民に謝罪すれば反日感情はすぐに無くなる、と言ったがそのあと言い過ぎたと謝罪したので終わったと思っていたがアベ政権は許してはいなかったことがこれで解った。

右翼の抗議行動は議員団が帰国するまで続くので明日も戒厳状態が続いているのでしょう。今日のレジェンド・Sさん。1時前に到着したのでストレートにこちらに来たのかと思っていたが、やはり国会前に行って他の人を待っていたが誰も来ないのでこちらに来たとのこと。それより困ったことは帰りに買い物をしなければならないのにそれを忘れてしまって今朝はご飯が炊けずお昼を食べていないことであった。お米がないので昨日の帰りに買って帰ることになっていたのに忘れてしまって今日の事態になってしまったそうだ。今日こそ買って帰るよう念を押してー本人も自覚していたのだがー果たして買って帰ったであろうか?(保)

この座り込みは市民権を得ている 11月5日(火)

火曜日の当番では、3週間ぶりに雨に降られず、爽やかな秋晴れの中での座り込みスタートとなった。

今日は、10時30分より東京高裁101号法廷で「原子力損害賠償群馬」の第8回口頭弁論が行われて、その公判後の報告集会に行かれる人達が、次々とお疲れさまですと声をかけて下さり、中にはカンパまでしてくれた人も。その後も公判に関係の無い数人の通行人が少ないですが、と言いながらカンパをして下さいました。

この座り込みが市民権を得ていると実感しました。

15時過ぎテント(座り込んでいる場所)がビルの影に入ると、とたんに肌寒くなった、それもそうだもう11月なのだ、コートの一枚位用意して行かなければと思いました!  (Y・R)

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その126

経産省は電気事業法に基づき関電原発を止めろ、第三者委員会は信用できない

~「国会エネルギー調査会 原発マネー還流の根を断ち切れるか?」に参加して~

経産省は、電気事業法に基づき関電原発マネーの闇を自ら暴き、関電が稼働させている高浜、大飯を直ちに止めるべきだ。

菅原一秀経産相に続いて河井克行法相が辞任した10月31日(木)夕刻に、超党派議員連盟「原発ゼロの会」が経産省を呼んで開催した「国会エネルギー調査会(準備会) 原発マネー還流の根を断ち切れるか? ―電促税と総括原価方式の課題」(衆議院第一議員会館第1会議室)に参加して、そう確信した。

○ 古賀茂明さん:関電原発還流マネー問題はガバナンス問題であり、電気事業法で監督権限を持つ経産省が調査するべき立入り検査するべきであり、この問題が九電や四電で起こっていてもおかしくない、関電第三者委員会は信用できない、政権の意向で岩根社長が即辞任しない、今すぐ発送電分離をするべき、電力会社を経産省が所管するのでなく公取委に権限移譲すべき。

○ 金子勝さん:関電の社内調査(2018年9月報告)は小林敬委員長(2010年の大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件)ゆえ不適切な隠蔽、世耕弘成元経産相も森山元助役関連会社から600万円の献金を受けており原子力関係閣僚会議を仕切り原発を「ベースロード電源」にと決定発言、関電原発マネー問題は業務上背任であり国民の利益を守る経産省が検察に訴えるべき、経産省は首を洗って反省せよ・立ち直れるか?

○ 経産省(資源エネルギー庁):電源開発促進税、電気事業法、電力自由化などを説明。二人の追及に対しては、業務上背任の有無は検察が判断、電気事業法第106条第3項に基づき本年9月27日に追加調査・文書報告を命じているが期限指定無し、と監督官庁として追及の意志なし。

○ 嘉田由紀子参議院議員コメント:滋賀県知事の折2012年のこの関電マネーが還流している頃に、原発反対を訴えていたにも拘らず、今井尚哉(資源エネルギー庁次長、当時)の介入で橋下徹大阪市長が妥協した。

  • 一方、「脱原発をめざす首長会議」は「関西電力役員の金品受領問題に関する緊急声明」で現在稼働中の原発についても直ちに停止措置を命じることを求めている。

会では、関電の第三者委員会が全く信用できないから、監督官庁である経産省が電気事業法に基づいて関電を徹底調査することと発送電分離の徹底を求めた。

しかし、原子力マネーを長らく隠してきた関西電力トップを全く信用できない。原発の安全管理に関しても何を隠しているか分からない。経産省は、例えば電気事業法第二条の九(登録の取消し)あるいは法第2条の十七(業務改善命令)などを活用して、今稼働している原発高浜3,4号機と大飯3,4号機を直ちに止めるべきだ。(K・M)

11月8日(金) 経産省前抗議行動 17時~18時

(反原連官邸前行動は10日のため休みです)

11月9日(土) 子どもを被ばくから守ろう 第13回新宿デモ

アルタ前ひろば 新宿デモ14時 アピールは13時から

11月10日(日) 原発ゼロ★国会前集会 14時~16時

場所:国会正門前 首都圏反原連(11月8日(金)の官邸前行動は休み)

1110()12時~脱原発青空川柳句会 選者;乱鬼龍

冬時間のため12時~15時となります。寒さ対策は十二分に。

皆さま是非ご参加ください

11月11日(月) 東京電力元経営陣3名への無罪判決はNO!

全国集会 11時30分~14時 場所参院議員会館講堂 福島訴訟支援団

11月16日(土曜日)大集会「東海第二原発を止るのは今」

場所;駿優教育会館8F(JR水戸駅前)集会:13時30分 デモは

15時30分~ 主催;東海第二原発再稼働阻止茨城大集会実行委