経産省前テントひろば1807日後 77日
経産省正門前の座り込みも悪くはない 11月5日(土)
経産省に着くとIさんがひとりで待っていた。携帯をみると着信あり。気がつかなくてごめんなさい。テント跡地の前は日陰なので今日は初めて経産省正門前に座り込むことにした。暖かいというより暑くなってきた。先週に懲りて全員かなりの厚着をしてきたので早速コートなど脱ぎ始める。とても良い陽気。
地下鉄銀座線工事の振替輸送のせいで、千代田線霞ヶ関で降りる人が多いらしく、人通りは普段より多い。西新橋に撮影に行く途中だという若い男性が「撮影していいですか」と言うので勿論快諾。「頑張ってください」といってくれた。東京メトロにも感謝です。経産省を正面に見ながら話題は色々「都合により閉鎖・・・」の看板をみながら「都合って何だろうね」などと冷やかす。Iさんは時々経産省敷地を飛び交う小鳥たちに見入っていた。
外国人の夫婦と祖父、よちよち歩きの男の子がこちらを見ながら通り過ぎる。母親がベビーカーに乗せたら泣き出してしまった。もっと歩きたかったのだね。頼もしい子。冬支度をしてきたのは正解で14:00過ぎるとだんだん気温が下がってきた。それでも気持ち良い天気で座り込みというより都内観光気分。今日は何故かお巡りさんは来なかった。来るのを楽しみにしている自分に気がつき苦笑してしまった。
―テント跡地の花壇工事についてー
今日は工事をしておらず、歩道を封鎖する柵もなく無人だった。フェンスの中を覗くと敷石が剥がされてコンクリートが剥き出しになっていた。剥がしていない敷石はまだ残っていた。
11月3日(木・祝)は工事中で今まで座り込みをしていた歩道が柵で覆われていた。歩道の工事などしていないのにフェンスから歩道中央まで柵を隙間なく置き、警備員2人が立っていた。普通なら警備員は柵の外にいて歩行者に丁寧に挨拶・誘導するものだが、無言で立っているだけ。「ご迷惑をおかけしています」くらい言うのが警備業の常識と思っていたが、まあ依頼元が依頼元だから。それにしても花壇の工事はフェンス内で行うのだから歩道を閉鎖することもないと思うのだが、原発に比べ随分と手厚いことだ。正門前で座り込みを続けたら、付近にまた花壇を作るのかな。花いっぱい運動じゃあるまいしね。テントの行くところ花ありというのも悪くないけれど。とにかく座り込み場所を移動させるのにやっと成功したのだから、味をしめるかもしれない。
テントを撤去したら跡地前で座り込み、花壇工事を始めたら正門前で座り込みと、それって経産(計算)違いです。どうもあちらには計画と実行にタイムラグがあるようで、巨大な船は舵が効き始めるまで信じられないくらい時間がかかるという。テントみたいな小舟と違ってね。それともテントは笹舟かな? なにせすぐ作れるから。 (O・O)
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今日は元テント前の座り込みだ 11月6日(日)
12時5分前。既に一人待っていた。工事はしていないし柵もない。座り込みの場所はどちらでやろうかと4人で話した。経産省正門前は陽だまりで暖かそう。魅力的だ。元テント前は日陰であまり暖かくない。しかしいつもやっていた場所が空だと、やっていないのかと思って帰ってしまう人がいる、という意見があり、また、正門前は観光バスが信号待ちする場所から見えないんじゃないかという声があって、今日は元テント前でやることにした。
今日は良いお天気で気持ちが良い。川柳句会があるので人がどんどん来る。川柳をひねる人、コーラスをする人、テント前はうららか。トータルで23人くらいか、もっと?武蔵大学の先生と学生さんが川柳句会に参加しながら撮影していた。
食べ物の寄付いろいろ。珍しいものとしては、鬼胡桃をたくさんいただいて皆で食べた。皮が厚くて中身を掘り出すのが大変だが、味はいい。苦みが全くない。入間川の川岸にたくさん実っているとのこと。
千客万来で右翼街宣車も多い。今日は日比谷野音で中核系の集会があるため、妨害の街宣車が多数来ていて、始終、不穏な騒音が霞が関中ひびき渡っている。わざわざ東京に来たのだから行き掛けの駄賃に?外務省前とかテント前とかを通り過ぎるたびにヤジを飛ばしていく。
警官は全く来ない。今日は忙しくて我々をかまっている暇がないのかも。日比谷公園周辺はものすごい数の警官が警備をしている。
少し薄ら寒くなってきて16時、終了後は時間のある人たちで事務所でのコーヒータイム。今日は11人で歓談。コーヒー豆と菓子の寄付あり。 (H・Y)
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午後1時より脱原発青空テント川柳句会 11月6日(日)
選者は乱鬼龍氏、席題は「格差」、「勇気」3時投句締め切り、3時半頃より入選者の発表、講評となりました。
参加者は 初参加の方も含めて 11名、2回目の青空句会 となり 少々風はあったものの、お天気も良く過ごし易い1日でした。
入選句は以下の通りです。(S.E.)
「格差」
特選
・核社会格差と危険尚拡げ - 落葉
秀句
・グローバル企業栄えて地方過疎 - おおとり
・資産家に手さしのべて格差増し - へらずぐち亭誤字脱字
・かくしてるTPPは格差生む - イッシー
・盛り場に食べ物のない子どもたち - 無位史膳(むいしぜん)
・給食が止まる国でも株上がり - 芒野
「勇気」
特選
王様は裸・どころかマリオだし - 芒野
秀句
・一強でも譲る勇気を持ちたいね - こうぞう
・老残を励まし勇気の行動へ - 落葉
・子育ての雀カラスを追い返し - おおとり
・今ここだ話しかけよう基地のこと - ワッシー
・永田町義を見てせざる人ばかり - 無位史膳(むいしぜん)
次回の 脱原発青空テント川柳句会は12月11日(日)13時からの予定です。
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NHK スぺシャル番組が話題に 11月7日(月)
座り込み場所が経産省前に移ったためいつもより早く12時10分前に着く。工事は行われておらず簡易柵が道路に幅広に置かれ、中にガードマンが2人配置されていた。フェンス内のポケットパークは敷石が砕かれ、花壇を作ると知らされたそうだが緑地帯を敷地目いっぱいに出してくるのではないか。テント復活を気にしているのだろうか、何ともみっともない。
ガードマンは工事内容と完成時期を知らないという。工事施工看板を出していないので経産省に掲出するよう伝えると了承した。
12時にYさんが来たので経産省前の初セッティングを行う。街路樹と街灯の間隔が横幕にぴったり合うので「経産省前テント」の幕を道路側に向けて取り付けるとしっかり固定できた。財務省側からもよく見える。外国人向けに「NO NUKES」幕を道路側につけてもいいかと思った。2枚重ねで経産省側にも取り付け可能だ。
昼休みの時間帯は経産省職員の出入りが多く、目いっぱい呼びかけられる。「皆さん、昨夜のNHKスペシャルを見ましたか、廃炉コストを国民負担にすり替える、そんな中での再稼動は間違いだと思いませんか・・・」ほとんどがこちらをチラっと振り返る。同番組の再放送は11/11(金)0時10分から1時5分まで。ネットにもアップされるはず。必見です。
2時半になると陽は文科省上の合同庁舎に隠れ、途端に肌寒くなってくる。「秋の日はつるべ落とし」と言われるが、今どき釣瓶は鶴瓶に間違えられるだけだろう。今日は立冬、気合を入れて冬支度はこの時間になって効いてきた。座り込みは3時で10人となる。Mさんの差し入れを戴き、Oさんと引継ぎし早めに失礼する。 (I・M)
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今日は冷え込んだ一日だった 11月8日(火)
前回(3日)のように、12時に経産省正面玄関前にセット完了。
間もなく警察官が来所、荷物を置かないようにと言って立ち去る。
と又警察官がやって来て、今日は何時までですかといつものセリフ、こちらもいつもの返答、夕方6時頃までと。
それにしても、この経産省正面玄関前は、当然ながら経産省の職員が出入する度に、否応なく三段重ねの横断幕とのぼり旗を見る事になり、何とも良い場所に座り込んだものだ。
通行人も以前の所より、7倍位の人が、横断幕とのぼり旗に目をやり。
時には、会釈をしていく人も出てきました。
15時頃には、7脚の椅子も足りなくなった。
17時ごろ、早川さんが見えて、武蔵大学の学生さんからインタビューを受けていました。今日は、ちょっと冷え込んだ一日でした (Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その6
電力システム改革のもとで進められる原発費用の国民への転嫁
~大島堅一さんが東電救済策と原子力事業者保護策を批判~
木村雅英(経産省前テントひろば)
大島堅一さんの「電力システム改革のもとで進められる原発費用の国民への転嫁」(岩波書店「科学11月号」)を紹介する。
○原子力延命策の完成に向けた検討の場
電力システム改革の為に開かれている委員会等とその主要論点とその狙い(=>)をまとめると次のようになる。
1 東京電力改革・1F問題委員会(東電委員会):
事故炉廃炉費用 =>東電救済
損害賠償費用 =>東電を含む原子力事業保護
2電力システム改革貫徹のための政策小委員会(貫徹小委)
=>東電を含む原子力事業保護
2-1 財務会計ワーキンググループ(財務WG):通常炉の廃炉費用
2-2 市場整備ワーキンググループ(市場整備WG):原子力のための市場創設
(「ベースロード電源市場」「非化石価値取引市場」の創設)
3 【原子力委員会】原子力損害賠償制度専門部会:有償責任化
=>東電を含む原子力事業保護
○財務WGのフレーミングそのものが誤っている。原子力発電には廃炉費用が発生するし、その費用は発電事業で利益を得る事業者が自ら回収すべきだから。そもそも、2015年に発表された政府の発電コスト検証WG報告書においても、廃炉費用を含めてもなお「発電コスト」は他の電源に比しても安価であるとされている。それが正しいなら発電事業を行う事業者が自らの努力で費用回収すべきであるのは当然。逆に、現実に回収できないのであれば、それは原子力の経済的評価が誤っていたということになる。「エネルギー基本計画」そのものを見直さなければならなくなる。
○全体として何が問題か
第1:託送料金とは送電事業の料金であって、特定事業者の発電にかかわる費用を付け替えて回収するための仕組みではない。
第2:東電が自ら負担すべきところを国民負担とすれば、原子力事業者は事故の費用をほとんど負担しなくてよいということになる。市場に対して誤ったシグナルを与える。
第3:東電問題への対策としては、法的処理に比べて国民負担が増える。
第4:託送料金の仕組みを使って費用を回収するような仕組みをとれば、透明性が確保できず、諸費用が傍聴する可能性がある。
○拙速に原子力延命策を完成させてよいのか
問題は、このような重大な政策決定が、極めて短時間のうちに国民に知られることなく行われようとしていることである。
経産省前テントひろばも経産省・エネ庁の横暴・原子力延命策を許さないぞ。
緊急署名のお願いです。野村昌平
—– Forwarded Message —–
From: 南方新社 向原 <mukohara@nanpou.com>
To: Undisclosed-Recipient:;@smtp-proxy002.phy.lolipop.jp
Date: 2016/11/2, Wed 18:28
Subject: 緊急全国署名のお願い
脱原発を願う皆様
ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会では、新知事誕生以来最大の山場を迎える11月、緊急全国署名をお願いすることに決定いたしました。
「三反園鹿児島県知事は『脱原発』の公約を守り、定期検査で停止中の
川内原発を絶対に動かさないでください。」と題するものです。
これに基づいて、下記3点を、要請事項として列記しています。
- 公約通り、早急に「原子力問題検討委員会(仮称)」を立ち上げていただくこと。
- 川内原発1号機および2号機の定検後の再稼働にあたっては、上記検討委の見解(結論)を尊重すること。
- 上記検討委の設置が遅れ、検討委の見解(結論)が出ていない場合は、九州電力に対し、定期点検後の川内原発1号機および2号機は絶対に稼働させないよう、強く申し入れること。
11月30日1次集約、必着で設定しています。
何卒、宜しくお願いします。
ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会
事務局 向原祥隆
〒892-0873 鹿児島市下田町292-1
TEL:099-248-5455 FAX:099-248-5457
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11月10日 院内集会「軍に奉仕する科学でいいのか」のご案内 転載
憲法9条のもと発展してきた日本企業が、いま政府の後押しで武器輸出に踏み出そうとしています。
そして、軍事研究予算を大幅に拡大し、大学や研究機関を軍事研究に誘い込もうとする動きが活発です。防衛省は研究予算を昨年度は3億円、今年度は6億円、来年の概算要求ではなんと110億円という大幅な増額を求めています。
日本の社会を軍学複合体という体制にしてはいけません。この問題について活発な発言を続けている池内了・名古屋大学名誉教授を講師に、緊急院内集会を開催します。
日時:11月10日(木)午後6時~7時30分
場所:参議院議員会館101号室
講演:軍に奉仕する科学でいいのか 池内了・名古屋大学名誉教授
主催:軍学共同反対連絡会
共催:立憲フォーラム
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11月11日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
再稼働反対官邸前抗議 18時30分~20時 首都圏反原連