日曜の夜10時過ぎ、虎の門付近は飲み屋チェーン店と牛丼屋を除いてほとんどの店が閉まっていて寂しい。それでもテントの中は、日曜夜の常連さんで話がはずんでいる。川内の集会・デモの報告をしたり、もんじゅ復活など経産省・安倍政権の暴走を嘆く中で、猫写真の見せ合いでお開きに。ドアを自分で開け人間トイレにまたがって立小便をする我がピョン君の写真を見せられなかったのは残念。
この日午前には、地元の方々の車に分乗して川内原発に行き、ゲート前で「再稼働するな!」と訴えた。池を隔てて向かい側にあるPR館前で4団体(川内つゆくさ会、さよなら原発いのちの会、かごしま反原発連合有志、再稼働阻止全国ネットワーク)の連名で<川内原子力発電所再稼働に対する抗議文>を読み上げて館長に提出した。ここのPR館でも、福島原発事故の惨状を説明する展示は一切無い。原発から少し離れた丘に茶色い山肌とクレーン車が見えたがこれが免震重要棟の建設工事だという。
昼からは薩摩川内市内の向田公園で「集まろうストップ再稼働!12・15in川内」。ライブコンサートを聴きながら、地元の安全な食品を使った料理をほおばったり有機コーヒーを飲んだりしていると、いよいよ集会プログラムが始まる。福島、伊方、玄海、南大隅(町長が核ゴミ最終処分場誘致)、阻止ネットなどからどれも非常によくまとまって説得力あるアピールが話された。元宮崎大学長の藤原宏志氏が火砕流の痕跡なしと全くのウソの報告をする九電の会社体質を責め、弁護団から「原発なくそう!九州川内訴訟」への参加が呼びかけられたことも忘れられない。
3時からはパレードで、薩摩川内市や鹿児島市はもちろん全九州・全国から集まった1800人(主催者発表)が、薩摩川内市内の大通りを歩いた。川内はもちろん伊方、玄海、南大隅の現地の方々と、全国から集まった人々と、再稼働阻止の一点で繋がり、これからの厳しい闘いへの決意を新たにできた。(K.M)