テント日誌1/23日経産省前テントひろば―500日目…気がつけば500日目だ。これからはまったりと…

ふりむけばあっという間に500日が過ぎた。多くの人がやってきて交歓がうまれ、人が出会った。また多くに集会もあり、「かんしょ踊り」の舞いもあった。トラブルもあった。ここには変わらない日常もあれば、日常をはみ出ている《超えている》こともある。まことに得も言われぬ空間(ひろば)ができたのだ。安倍政権の登場で少なからぬ緊張があるが私たちはまったりと行きたい。これは私たちの願望に過ぎないかもしれないがこちらの気持ちとしてはそうである。

昨日の天気予報は雪だった。まだ、汚れた残雪が残っているのに雪かと憂鬱だったが空振りでよかった。そのうちに雪がやってくるのだろうが、こんな風に繰り事を言っているうちに月日は過ぎて行く。時の流れで原発事故が風化していくことには抗したいが、テント前で季節感を味わえるようになったことはよしとすべきことだろう。テントひろばは2月11日から3月にかけて「福島月間」として私たちがあらためて福島に向き会うことを呼びかけるつもりだ。こんな風に波状的に福島の現状に目を向けることあるいは自覚的になることが時のもたらす風化に抗する道だと思う。

テント前の椅子に座るのはこの季節なかなかしんどいものがある。それでも立ち替わり多くの人が座っていただいている。話はいろいろだ。経団連前のデモに行ってきたという女性連れの話は楽しかった。まだ、1970年代のはじめにインフレ問題で経団連にデモをしたこともあるが、そのうちに一度行こうと思う。脱原発の運動が霞ヶ関のみならず、他方面に広がっているのは素晴らしいことだがしつこく、諦めずにやっていきたいものだ。

テントには全国の各地からいろいろのものが送られてくる。これは励みになるし感謝しているのだが、中にはこんなものがあった。年の初めにお孫さん(小学三年生)をつれて皇居の参賀の帰りにテントに寄ってくださった方がいた。テント前で私と三人で写真を撮った。その写真とお孫さんの手紙が同封されたものが送られてきた。

「一年前にいった時は30分くらいテントの外のイスにすわっただけでしたが今年はテントのなかにいれてもらいよかったです」とある。一年前にもテントに寄ってもらったのだが、この子が大きくなるころには原発はどうなっているのだろう(?)と想像をする。それより来年はどうなっているのかとも思うがまた会えるといいと思う。「福島月間」の間に子供の被曝問題について深く追及している友人にレポートを頼もうということを手紙に触発されて思いついた。

1月21日には仙台高裁で福島原発事故から子供を守る「ふくしま集団疎開際判」があった。これを支援するグループは毎週金曜日5時から文科省前で抗議行動をやっている。機会あれば参加を。毎週金曜日は官邸前抗議の日だが、これは6時からだから時間の取れる人はその前に加わって欲しい。

1月23日には「第8回 女たちの一票一揆 院内集会」が持たれた。参加の方がその前にテントに寄られたがこちらも続けられている。頂いたチラシにはこの第一部として『福島の現状と課題の共有』とあったが、これは私たちもまさに共有したいことだ。

近くの日比谷公園の野外音楽堂では1月27日(日)15時からオスプレイ反対集会がある。沖縄からも議員団などが上京され緊急に設定された集会である。15時45分からは銀座パレードもある。(M/O)