テント日誌2月23日 経産省前テントひろば898日目…商業用原発停止166日目─テントひろばでの新たな出会いと脱原発

テントひろばでの新たな出会いと脱原発

 東京国際マラソンのせいか今朝の丸の内線はいつもと様子が違った。四谷で降りる人が多く(飯田橋付近でマラソン見学のため?)電車の中にも応援のためと思える団扇をバックに入れた人や仮装に近い服装をした人もいた。霞ヶ関に着くとヘリの音がやたらやかましい。マラソンの取材のためだろう。泊開けの人に聞いたら早朝からだそうだ。東京はたまにだから良いけれど、基地のある地域は耐えられないだろうと思いながら座り込む。私としてはオリンピックやマラソンに夢中になっている場合ではないと思うけど…

 今日も暫らく振りで来たという女性がカンパしてくださった。女川原発で働いたことがあると言う少しお年を召した男性にチラシをお渡ししてお時間があったらどうぞ中へとお誘いしたら、Mさん、乱さんを相手に女川原発が何故今回の津波でかろうじて被害を免れたかとか、今の政治のことなど暫らく話して帰られた。

 テントを珍しそうに眺めていた若い男性に「原発のことどう思いますか?」と尋ねたら困ったような顔をされた。愛知の方でたまたま通りがかったらしい。今原発は一基も動いていないけれど、電気は足りていること、原発は安くもないし、事故だけでなく動かすだけで被曝労働者を生み、使ってはいけないものだと言うことやテントのことなどお話してチラシを差し上げた。ちゃんと読んで考えてくれると良いなあ!

 テント前を通り過ぎた街宣車「脱原発のために野間易通とともに脱原発テントに結集しよう!」と叫んで行った。残念ながらどんな団体だったのか見落としたけれど…

 今日はテント守り要員不足で、たんぽぽ舎の総会に参加予定の乱さんが泊まりの方が来てくれるまで残って下さった。毎日のように来て下さるSさんの姿が見えないので心配していたら渋谷のほうでデモに参加されていたと泊りのMさんに聞いて一安心した。

 曇りがちで風はなかったけれど、まだまだ寒い。ホカロンや膝掛けの助けを借りて夕方まで座っていた。テントの前に誰かが居ることで新しい出会いも生まれ、ささやかながら脱原発につながるのではないかと思う。 (IK

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コート無しで歩ける暖かい日曜夜、経産省ビルの明かり

 日曜夜の常連さんとタンポポ舎全体会議から流れてきた方たちとでイチエフ論議。女川原発は5電源のうち一つがかろうじて生き残って全電源喪失を免れた。福島はイチエフ事故ゆえの高濃度のために津波被害の復旧が遅れている。宮城県丸森町だって高濃度汚染だった。除染は効果乏しくゼネコンと地元に金を落とすための移染。
 

イチエフの状態はすさまじい。敷地境界濃度の基準が守れないほどコントロールできていない。被爆労働者頼りでいいのか。石油備蓄に似た高濃度放射能汚染水タンク群は絶望の毒タンク。忘れてはいけない原子炉爆発のあとの原子炉の状態は? それにしても放射能汚染水漏れはひどい。2月17日(月)に雪の福島市で「廃炉・汚染水対策福島評議会」で経産省・資源エネルギー庁が汚染水対策の現況と進捗を福島県各自治体の長に説明したが、その3日後にはまたまた極めて高濃度の汚染水約100トンの漏れが起こった。再びレベル3か? IAEAや規制委・規制庁や経産省や資源エネルギー庁や東電に騙されてはいられない。

20日(木)の国会エネルギー調査会(準備会)のエネルギー基本計画論議でも、資源エネルギー庁の資料は、サイクル図の表現、MOX燃料の構成、残留放射性物質の表現等多くの重要な事実を隠蔽しまともな論議をさせないと自民議員が厳しく責めていた。

24日(月)13時半からの規制委「汚染水対策検討ワーキンググループ」に注目。一方、SOCHIの為か?雪被害の山梨が見捨てられている。深夜4時前、経産省本館のビル全体は暗いが、3階から5階の一部から蛍光灯の明かりが見える。また何か隠し事をしているのか?(K.M