テント日誌3月10日 経産省前テントひろば912日目…商業用原発停止176日目─いわき市での3月9日集会の報告

いわき市での39日(日)集会の報告…淵上太郎

2014年3月8日(土)いわき市文化センターで開かれた「原発のない福島を!県民大集会」に参加しました。この集会は集会実行委員会の主催によるものですが、メイン会場を郡山の「ユラックス熱海」として、いわき市、福島市の3会場をネット中継で結んで開催されたものです。

12時過ぎにいわき駅に到着しましたが、天気は良くかなり風も吹いて寒い感じでしたが、陽差しの中をゆっくり歩いて行くうちに、かなり暖かく感じまし
た。少し馴染みになってきていた会場に着いたら、ちょうどメイン会場(小雪)からの神田香織さんの新作講談のネット中継が終わった時で、ちょっと残念でし た。

13時から、前段のアトラクションに引き続いて、改めて「原発のない福島を!県民大集会」開催が告げられ、先ずメイン会場からの映像が放映されました。
 主催者挨拶(菅野豊氏・県旅館ホテル生活衛生共同業組理事長)、呼び掛け人代表挨拶(呼びかけ人代表・清水修二福島大学教授)、呼び掛け人の紹介(小
淵真理氏、片岡政彦氏、菅野豊氏、清水修二氏、武藤類子氏、吉川毅一氏ら)のあと大江健三郎氏の連帯の挨拶が行われました。

大江氏は15分という短い挨拶でしたが、戦後の経験を踏まえて、この3・11東電福島原発事故後3年がたって、再稼働の動きがある、日本人は再び騙さ
れつつあるのではないか、再び政府を信じようとすれば、次の世代に未来はない、人間は原発と共存できない、原発の危険を経験として知っているのが福島の 人たちだ、とその危機感を強く訴えたものです。

また、3会場の市長(郡山市長、いわき市長、福島市長)からのメッセージが紹介されました。つづいて、いわき会場では、県民からの訴えということで、高校生を代表してこの3月に県立小高高校卒業の吉田有紗さん、楢葉町からいわき市の仮設住宅 に避難している高木昌祺さん、有機農法で米作りを続ける安島美光さん、双葉地方原発反対同盟の石丸小四郎さんがそれぞれに話をされた。

吉田さんは、事故以来8回も移転し、小高高校本校舎では一回も学んだことがなく、家族と離れて暮らしたこともあり、同じようなことを誰にもさせたくは ない、大人には本当に必要な選択をしてほしい、明るい未来を信じたい、と訴えました。

最後に、山口市で同日行われた 「上関原発を建てさせない山口県民大集会~福島を忘れない、さようなら上関原発~」の模様が少し放映され、「集会宣
言」が採択され、会場からいわき駅までのデモ行進を行い、脱原発をコールしました。

なお、メイン会場では地元安曇高校1年生の仲野瑞保さんが、 「今、大人たちは目に映っている世界をあなたの子供や孫に誇りを持って譲り渡すことがで きますか。3年前の事故などまるでなかったようにされつつある今の福島は、大人の目にどう映っていますか。日本は原発にたよってはいけません。福島に原 発はいりません」と真剣な訴えを行いました(NHK)。

大江さんの訴えも、この二人の高校生からの訴えも、責任ある大人に対する心からの告発だと思う。強く肝に銘じたいと思います。(集会参加者は主催者発
表で5800人、いわき会場は780人でした)
 

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再稼働阻止全国ネットワークから13日の規制委抗議行動への参加を呼びかけます。 イチエフ危機を隠すな、「再稼働ありき」の「審査書案」を作るな3.13規制委抗議行動

 私たちは、新規制基準の施行日以来連続的に原子力規制委員会への抗議行動を実施してきたが、規制委は、いよいよ先行原発の評価成績表を出し特定の原発の「審査書案」作成に着手する。放射能汚染水対策も廃炉への道も見えずイチエフをコントロールできていない中で、原子力規制委員会の再稼働促進は許せない。

今週は、規制委定例会議が木曜(13日)に変更された。この日の昼に抗議行動をする。

原子力規制委員会は再稼働促進委員会!
イチエフ危機を隠すな!
イチエフの放射能汚染水対策と廃炉に専念せよ!
再稼働適合審査を止めろ!
規制委は100mSv/年以下の安全、20mSv/年以下の帰還を押しつけるな!
原子力防災計画が立たない中で再稼働審査書をつくるな!
パブリックコメントと公聴会は、科学的技術的観点に限定するな!
原発立地・周辺地域で広く呼びかけて公聴会を開け!
時間をかけて広く「国民」の意見を聞け!

イチエフ危機を隠すな、「再稼働ありき」の「審査書案」を作るな 3.13規制委抗議行動

●日時:3月13日(木)12時~13時
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前

http://www.nsr.go.jp/nra/map.html
港区六本木1丁目99号 
東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分、日比谷線「神谷町駅」徒歩8
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/ss/inquiry
メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549   FAX 03-3238-0797
(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)
協力:原子力規制を監視する市民の会(K・M)