経産省前テントひろば1807日後
今日は「3・11」から満10年目 3月11日(木)
今日は3・11福島原発事故から満10年、あちこちで色んなイベントが行われるはずだ。
テントでは5時から抗議行動をする。
2011年9月11日テント設置から3470日
強制撤去されてから1664日
何時まで続くのやら・・・・・
東京でいちばん早く咲くと言われている外務省前の桜はもう咲きだした。
いつも一人で荷物を運んでき来て、てきぱきとセッティングするYさんが福島の集会に行って留守、午後番のTさんが荷物を運んで来てくれ、ヨーカンさんと3人で作業する。
いつも何気なスーッとできてしまうのだが、今日はいつもと違ってちょっともたついてしまう。
でも何とかいつも通りにバナーを貼り幟旗も取り付けられた。
残念なことに「原発をゼロにして死ぬのが大人の責任だと思う」の旗の上部が少し裂けてしまったけど、年月を感じます。
セッティング終わってほっとすると乱さんがむしろ旗に川柳を書いたものを掲げ、集会で配るための飴、自作のカンパ箱などいろいろ持って現れた。
その後時々川柳会などに参加するNさんが珍しい屋久島の「たんかん」やお菓子を持って来てくれた。
たんかんを見たのも食べるのも初めて、斎藤さんやみんなと美味しく頂いた。
3時からは日本祈祷僧団の月例祈祷会があり歌あり、念仏ありで賑やかだった。
東京大空襲・福島原発事故・コロナなど多岐にわたる祈りが唱えられた。
最後にテントからHさんが挨拶した。
祈祷会が始まった頃からだんだん人が増え始め5時の集会にはたくさんの人であふれて良かった。
5時から抗議集会
いつも金曜日に歌って下さる守屋真美さん司会、木村雅英さん進行で始まった。
オープニングに「ああ福島」、「水に流すな」を歌って、三上治さん主催者挨拶
その後黒田節子さん(原発いらない女たち)からのメッセージが読み上げられ、座り込み者の声と続く。
早川由美子さんは撤去されたテントを引き取って保管して下さり、静岡の集会に展示して下さったことなどを話した後、渕上さんの奥さんからのメッセージ「今年3回忌になること、4月には遺稿集が出版される」ことなどを読み上げた。テント弁護団大口昭彦さん・一瀬敬一郎さんからテント裁判のことや色々脱原発への思いが語られた。そしてみんなで力強く座り込めを歌い後半へ。
鎌田慧さんのスピーチ、原発反対の署名800万筆以上を提出したことなどを話す。最後の避難計画を作らなければならない原発なんておかしいとの言葉は同感です。
そして3月27日(土)日比谷野音でさよなら原発首都圏集会を開くので是非ご参加をとのことでした。
弁護団長だった河合弘之さんは参加の予定でしたが来られず、飛び入り参加で奈良本さん、田中一郎さんなどが発言された。
最後に平岡さんから「経産省前テントひろばの抗議声明を読み上げる。
そしてみんなで「福島は終わっていない!」「経産省は嘘をつくな!」「再稼働反対」などのシュプレヒコールを上げ、「原発はいらない」の歌で締めくくった。
いくつかカメラが回っていたし、週刊金曜日の記者も来られていたので詳細は後程伝えられることでしょう!(I.K)
歌は私たち思いを高揚させ勇気づけられる 3月12日(金)
3.11経産省前テントと東電前抗議集会から一夜明けて、今日は朝からどんよりの花曇り。日々春らしい暖かさが感じられるようになってきたが、座り込みとなると、まだ油断は禁物!と厚着をして家を出た。今日はSさんがお休みなので、イロハネットのメンバー5人でセッティングを始める。中心に掲げるバナーは、いつものではなく、ブルーシートの”あの福島忘れない”にした。昨年2月に亡くなられたTさんの作品でもあり、彼女の強い思いも伝わってくる。
暫くするとレジェンドSさん、常連のHoさんが来られた。サンケン電気の抗議集会にも出られているHoさんは昨夜ここで熱唱されたはず!と思い、さっそく昨夜の再現をお願いした。楽しみにしていたのだが、今日の5人のうち、2人は昨日郡山の集会に参加、私も、”悠久よりの愛”を武蔵境に見に行った為、残念ながら間に合わなかった。
Hoさんは快く引き受けてくれて、ご本人作詞作曲のサンケン電気の歌と、昨夜の”また逢う日まで”の替え歌を歌ってくださった。控え目?に歌って頂いたが、私達も一緒に口ずさんでしまった。
♪ また会う日まで会える時まで コロナに気をつけて過ごしてください 海に汚染水を流すなんて 私達は絶対許さない 国や東電に責任とらせよ 原発廃炉まで一緒に闘おう みんなの顔が見たいから みんなの笑顔が見たいから またこの場所に集まって 声を上げよう 声を上げよう 経産省テントまたね。
♬ 私達はあきらめないぞ 韓国サンケンの労働者を職場に戻すまで ※1.2.3ケン 2.2.3ケン サンケン電気は廃業撤回しろ 2.2.日韓 2.2.日韓 日韓闘争しっかり闘おう
最初の歌は、お馴染みのメロディーなので歌い易く、前半は怒りに満ちているけど、後半はHさんのほっこりした温かみが伝わってくる。
2つ目のサンケン電気の歌は何と6番まであって、こちらも怒りで始まっているけれど、後半のリフレイン※の部分は、リズミカルで楽しく歌えるようになっていて元気が出そうだ。
経産省前の抗議集会で守屋さんが歌われる”ああ 福島”(武藤類子さんと李政美さん 作詞作曲)には、いつも心が洗われる思いがしてきて、勇気づけられている。様々な思いを高揚させ、時には和ませ、連帯感までをも呼び起こしてくれる歌の力を改めて感じた楽しいひと時だった。その後いつもの常連さん(男性)が2人来られ、賑やかになった。 (Y.M)
前日の大抗議に引続き経産省に抗議! 3月12日(金)
昨夕の余韻が残る経産省本館前、3.11後11年目の初日に「玄海原発訴訟 住民側敗訴」の報が入る。玄海原発3、4号機(玄海町)の運転差し止めなどを求めた訴訟で、佐賀地裁は12日、訴えを退ける判決を言い渡した。非常に残念だが、私たちは司法判決に一喜一憂せず脱原発を訴え続けねばならない。
前日に続く17時からの抗議行動は、「原発いらない」「避難できない原発止めろ」…のTuさんのコールで開始。
「先例なき伝熱管損傷が発生 高浜4号機蒸気発生器」(滝谷紘一)、「甲状腺被ばく測定 規制委チーム」方針批判と「加害責任うやむや懸念 福島事故対応中核の面々も」(東京新聞)をTaさんが怒りのアピールで紹介。続いて、福島事故の責任をとらずに誤魔化しの原発推進をする経産省・東電批判、トラブル続き高浜・大飯批判と3.20老朽原発うごかすな!行動案内、事故後10年経っても変わらない経産省糾弾、……と怒りのアピールが続く。
Moさんの「座り込めここへ」と「原発はいらない」の歌が経産省本館に響いた。Saさんの「いつまで脱原発を言わせるのか」「経産省はなぜ計算ができないのか」…のアピールが官僚たちに聞こえただろうか。わざわざ3.11に「基本政策分科会」を開催して原発温存を図る資源エネルギー庁(経産省別館)にも私たちのコールが聞こえただろうか。(K.M)
今日の福島の雨は涙雨か 3月13日(土)
雨足は弱まっていると期待しながら虎ノ門駅の階段をのぼってゆくと不吉な音が聞こえた。地上に出ると紛れもない本降りの雨だった。
天候回復の兆しは見えなかった。激しく降ったかと思うと、すぐにやんだり弱くなったりする。これが叢雨( むらさめ )というやつか。夕暮れでもないのに車はどれも車幅灯をつけていた。あれから10年、今日は福島の涙雨。 (O・O)
日曜の座り込みはいつも満腹である 3月14日(日)
昨日の土砂降りが嘘のような素晴らしい晴天。上着もいらないような心地よい風・・・というにはいささか強すぎる風でしたが、とにかく気持ちのいい日でした。
風に負けずに横断幕を掲げるために、藤原さんが色々と工夫して、横断幕の柱の足に補助の棒や金属パイプやペグを金槌で打ち込んでいました。結論は・・・パイプは風に負けて折れてしまいました。金属でも中空のものは一旦曲がり始めると弱いですね。ペグの長いのが必要のようです。
本日の参加者数は10名、いつも通りおしゃべりがメインの活動で、私とエルモはリコーダーの練習。ラストにみえた女性は、毎回美智子さんに温かい食べ物を作ってきてくださる方で、今日も何か美味しそうなものが入ったジャーを持ってきてくれました。藤原さんのおにぎり、ゆで卵もあるので、日曜日の座り込みはいつも満腹です。(はしゆき)
緊急事態は解除される方向らしい 3月15日(月)
今日は昨日、桜の開花が発表されたように季節はすっかり春めいて気温も20度を超えるほどの陽気であった。しかし経産省前は10㍍を超えるほどの風が吹いていてノボリ旗を椅子にくくりつけたらすぐに引っくり返されてしまったのでカバンなどを載せてやっと凌ぐほどであった。
経産省前の人通りは相変わらず少なかった。経産省を出入りするのは昼食の時が殆んど。以前のように仕事で外から来る人も殆んど居ない。それだけテレワークが徹底されているのであろう。反原発CDを掛けていたら担当のKさんがYouTubeから録音したという・びっくりCD・と題したCDを持ってきてくれた。その中にはイムジン河や山谷ブルース・禁じられた遊び・など名曲ばかりが20曲近く収録されていた。
早速、皆で聴いてみた。旧い曲ばかりなので懐かしく聴いた。1クール40分だったがもう一度聴きたくなったので2回続けて掛けて堪能した。昨夜からの報道では、スガ政権は感染者が下げ止まり・微増という状況でも緊急事態宣言を解除する方向であるという。人民は自粛疲れで「もう我慢も限界❗」という所まで来ている。今後は町村単位で規制していくらしいがPCR検査をしていないので今のままでは再爆発しかないであろう。(保)
外務省前の桜はもう満開である 3月16日(火)
11時40分に経産省に到着して、12時前には3本の「のぼり旗」と6枚の「横断幕」の取り付けを終了する、手まえ味噌になりますがセッティングするチームワークの良さと手際の良さにはいつもながら関心をする。終了後に直ちに当番の4名が座り込むと、間もなく常連さん1名が参加して5名となる。
今日は本当に暖かくて、上着を脱いでも汗ばむ程の陽気でパラソルが必要であった。ふと外務省の角を見ると、もう「ソメイヨシノ」が満開であった、持っても後4~5日か?13時過ぎには、長老のSさんやレジェンド斉藤さんも参加されて用意した椅子は満杯となった。 (Y・R)
自民・公明・維新には投票するな 3月17日(水)
このところ、毎回、バナー張りに時間がかかる。うまく張ろうとすると時間がかかる。今日は風が強く、バナーはバタバタとしていた。セッティングの途中にAさんが来て、写真を撮っていった。彼は午前中は首相官邸前で首相抗議を一人で展開して、それからテントの所に来て、さらにその後、厚労省前で抗議行動をすると言っていた。13時過ぎにまた経産省前に登場し、こちら側から財務省に向かってマイクで抗議した。
最も言っていたのは、自民、公明、維新には絶対投票しないでくださいということ。その後、自民党の前に行くと言っていた。13時過ぎには、ヨーカンさんと倉田さんが経産省前に登場。お弁当を食べて、倉田さんは亡国の経産省抗議! 経産省はいらない!と演説。保っちゃんのパンはいつも人気。今日も10人余になる。KさんとTさんは、先週に引き続いて斉藤幸平の「人新世の資本論」で討議をしていた。レジェンド斉藤の手提げ袋が重いので、整理させてもらった。腰が痛いとおっしゃるけど基本的に元気。(T・I)
バナーを気に入られた方と一緒に撮影も 3月18日(木)
今日は、新品の「のぼり旗」3枚を掲げた、継ぎ接ぎだらけの古いのも年月を感じさせてそれなりに良かったが、やっぱり新しいのは良い。
14時頃に湯河原からSさんと言う方が友人と共にテントに来られて、盛んに縦1.2M横2Mの「原発なんかいらないよ!」というバナーを眺めていた、なんでも以前から原発反対の国会周辺の集会に参加していた折に通りかかった時から、気にいっていたと、おしゃっておりまして、写真を撮って良いですかと言ってきました、どうぞご自由にと言うとそのバナーは勿論のこと、「放射能汚染水を海に流すな」これも良いですねーと他のバナーも次から次へと撮っていき「のぼり旗」まで、一通り撮り終わると今度は皆さんと一緒に記念撮影まで、暫くお話しをしました後東京に来た時には必ず寄りますとカンパまでして頂きました。
また川崎より来られたMさんは、「渕上太郎遺稿集 脱原発経産省テント ここにあり」今月末発行予定の本を予約してくれました。
15時半頃に前半当番者のIさんより、嬉しいメールが届きました、既に皆さんご存知の事と思いますが、水戸地裁で「東海第二原発運転差し止め」裁判で住民原告勝利の判決が出たとの報告をすると、皆さん大喜びで直ぐにスマホで確認し再び大喜び当たり前の判決だが、この当たり前の判決が今の裁判では、なかなか出ないのが現実だ!この判決を「老朽原発動かすな」「原発はいらない」の市民運動を更に強化・発展させてより確かなものにしていきたいと思います❣ (Y・R)
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避難を強いる原発動かすな、今の避難計画に実効性無し!
~水戸地裁の東海第二運転差止判決が明らかにする原発稼動の矛盾~
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その242 木村雅英
3月18日に住民が訴えた東海第二原発の運転差止を認める判決を出した。長年に及ぶ現地住民や原告の皆さんのご努力に心から敬意を表する。
判決直後のNHKのテレビ報道では、水戸地裁は、避難計画について「実現可能な避難計画が策定され、実行できる体制が整っていなければ重大事故に対する防護レベルが達成されているとは言えない」と指摘したそうだ。
私が注目したのは、実現可能な避難計画の問題は他の原発にも及ぶ、と解説者がコメントしたこと。
そうだ、どこの原発でも実現可能な避難計画ができていない。
10年前の東電福島原発事故でも避難が適わなかった。また、例えば先の2月13日の福島県沖地震(M7.3)では、常磐自動車道が地震直後から数日間も通行止めになった。自然災害により原発から避難が必要な事態になった場合に、逃げる為の道路が寸断されることは明らかだ。避難計画に実行性が無ければ原発を動かすべきではない。実際に米国では、避難計画が出来ない為にアメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドにあるショアハム原発は全く使われること無く廃炉となった。
原子力利用を推進するIAEAでさえ、深層防護(五重の壁)の第5層として緊急時計画を義務づけている。この深層第5層に関しては、原子力規制委員会が原子力災害対策指針を作成したにも拘らず、実際の運用は内閣府と関係自治体に任せ、稼動している総ての原発で深層第5層の実効性の確認ができていない。
それ故、東海第二のみならず、今稼働している原発も含めて総ての原発について、避難計画が実現可能であるかどうかをチェックし、実現可能性が確認できないのであれば、その原発を直ちに止めるべきだ。そう考えれば、国内の総ての原発は稼働できないのではないか。
一方、このように避難計画を立て防災訓練をしヨウ素剤を配布する、こんな愚かしい準備をしないといけないのであれば、原発を動かすべきでないとも考えられる。 いずれにしても今回の水戸地裁判決を受け、原子力規制委員会は原発の再稼働審査と運転期間延長の審査のあり方を見直すべきだ。また見直しが完了するまでは総ての原発を止めるべきだ。一方、この判決を受け、総ての原発立地でも、改めて「避難ができないのだから原発止めろ」と訴え続けて原発稼働を止めたい。
「3.20関電よ?老朽原発うごかすな!高浜全国集会」
主催;老朽原発うごかすな!実行委員会
日時;3月20日(土、休)14時
所;高浜町文化会館 (各地から、バス等を配車する予定です。)
行動;1時間強の集会後、高浜町内デモ(16時30分解散)
集会の前段行動として、高浜原発への抗議、申入れ行動を行います。(原発北門から300m先の「音海展望台」から北門にデモで向かい、北門前で抗議行動)
https://blog.goo.ne.jp/takahamakarakanden
関西電力に原発を動かす資格は無い、老朽原発をうごかすな!
~「関西電力が信用できるとは思っていない」にも拘らず老朽原発稼働を容認する規制委
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会・被曝強要委員会! その241 木村雅英
去る3月2日の院内ヒアリング集会「危険すぎる老朽原発動かすな~若狭の不具合続出原発・老朽原発の再稼働と運転延長を問う~」で、木原壯林さんと再稼働阻止全国ネットワークとで原子力規制庁担当にヒアリングし、原子力規制委員会の原発再稼働推進委員会の実態がより明らかになった。
1 審査に「合格」しても絶対に安全ではない
実用炉審査部門の総括係長が何度も原発稼動が「絶対に安全ではない」ことを強調した。審査担当も「技術基準に基づいて判断しているだけ・ゼロリスクとは言っていない・事業者に継続的改善を求めている」と回答。
田中・更田規制委員長が国会答弁でも言っていることであるが、審査部門の担当たちが抜け抜けと何度も言うと、この「絶対安全ではない」を逃げ道にして事業者への規制をいい加減にしている実態があぶり出てきた。
「絶対安全ではない」ならば、政治家・経産省・自治体・電力会社が「国(規制委)が安全を確認しているから稼動」と強調していることが嘘になる。私たちは、原発は万が一にも事故を起こしてはいけないのだから、審査に「合格」しても「絶対安全ではない」ことを原子力規制委員会・原子力規制庁が多くの場で説明するべきと訴え、担当は渋々説明を約束した。
2 総括係長「関西電力が信用できるとは思っていない」
私たちが、高浜・大飯の頻発するトラブル、関電トップによる原子力マネー還流問題、中間貯蔵での県との約束違反、地元企業への特命受注を表明して町長の同意とりつけ、大飯稼働差止判決、安全文化欠如、…を訴えた。
これに対して、総括係長がはっきりと「おっしゃるとおり。関西電力が信用できるとは思っていない」と回答。
だったら関電の原発稼動「適格性」無しを認めるべきであるが、炉規法でなく電気事業法の対象と逃げ、関電のコンプライアンスの問題で必要なら約束を守るように指導するとはぐらかす。
3 大飯判決について縷々言い訳
昨年12月4日の大阪地裁判決に対する原子力規制委員会の秘密会合や公開会合では、判決に対して科学的に反論していないではないか、「バラツキ考慮せず」「審査ガイド」を無視しているのではないか、…と指摘。
地震担当は審査ガイドを説明し、レシピに基づき要求事項に適合しているかを見ていると納得できかねる説明。
私たちは、この判決のみならず、行政不服審査法に基づく審査請求(異議申立)や多くの裁判で訴えているとおり、総ての原発の基準地震動があまりに小さすぎることを指摘した。
4 それでも老朽原発(高浜1・2、美浜3)の運転期間延長・再稼働を容認!
「例外中の例外」のはずの運転期間延長を申請が出た4つの原発(高浜、美浜、東海第二)の総てに合格を与えていることを追及すると、事業者が合格を断念して廃炉を決定した原発があると、申請すれば全部合格の言い訳をした。
そればかりか、運転期間40年が政治で決められたもので、規制委は「科学的」に判断するとより弾力的な運用(実はATENAの要求)を匂わせた。
私たちは、原子力規制委員会が4つの原発について営業運転後40年に達する間際に審査合格と運転期間延長承認を与えた事業者べったりの対応をしていることを指摘。
若狭の原発に関しては、3つの原発よりも新しい高浜3・4号と大飯3・4号で、PWRのアキレス腱である蒸気発生器などでトラブルが続出しているのであるから、3つの老朽原発は直ちに合格を取り消すべきと強調した。
担当は「今後検査で対応する」と答えた。審査やり直しでなく、事業者任せの新検査制度で逃げて、再稼働を容認するつもりだ。
最後に事業者に対してより厳しく対応することを訴えてヒアリングを終わった。
なお、院内ヒアリング集会の詳細については次(資料・動画)をご覧いただきたい。前半で木原壯林さんから「危険すぎる老朽原発」と題する講演を聴いた。こちらも是非。
【案内再掲】院内ヒアリング集会「危険すぎる老朽原発動かすな
~若狭の不具合続出原発・老朽原発の再稼働と運転延長を問う~」
日時:2021年3月2日(火)13時30分~17時30分
場所:衆議院第二議員会館 多目的会議室
出席予定:原子力規制庁
紹介議員:衆議院 立憲民主党 山崎誠議員
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
集会次第(13時~17時):
14時00分~15時00分
事前学習会(木原壯林さん)
15時15分~17時30分 規制庁ヒアリング
<質問項目> Ⅰ 関電原発のトラブル多発
Ⅰ-1 見過ごせない高浜原発の蒸気発生器伝熱管減肉問題
Ⅰ-2 見過ごせない大飯原発の加圧器スプレイライン配管亀裂問題
Ⅰ-3 原発再稼働時に頻発するトラブル
Ⅰ-4 老朽原発共通の問題 Ⅱ 基準地震動問題
Ⅲ 関電が若狭の原発を再稼働させてはいけないその他の理由
Ⅲ-1 原発マネー還流問題
Ⅲ-2 プルサーマル発電は危険
Ⅲ-3 住民騙しの使用済み核燃料問題
Ⅳ 今後の若狭の原発(老朽原発も含む)の審査・検査の予定確認
<動画> UPLAN 〇20210302 UPLAN
木原壯林「危険すぎる老朽原発」
https://www.youtube.com/watch?v=CNVKA-i2tgg 20210302 UOLAN
〇規制庁ヒアリング「危険すぎる老朽原発動かすな~若狭の不具合続出原発・老朽原発の再稼働と運転延長を問う~」
https://www.youtube.com/watch?v=HYA_iuNSA9I IWJ
〇【ライブ配信 3/2 14時~】院内ヒアリング集会「危険すぎる老朽原発動かすな~若狭の不具合続出原発・老朽原発の再稼働と運転延長を問う~」
https://www.youtube.com/watch?v=rMJTuutdfGs
<資料>(4月2日までダウンロード可能)
https://19.gigafile.nu/0402-e5900a33ccf1d8e9c001e5ece84f196c
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その164
3月11日に基本政策分科会を開催して原発推進キャンペーン?~10年前を反省し脱原発に舵をとるべきなのに、委員集めて姑息な原発延命策~
2021年3月12日 木村雅英(経産省前テントひろば)
多くの3.11イベントが開催された3月11日に、何と経産省はエネルギー基本計画を検討する基本政策分科会(第38回)を開催して、姑息な原発延命策を謀った。 <第38回総合資源エネルギー調査会基本政策分科会https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/038/
1.日時 : 令和3年3月11日(木) 10:00 ~ 12:00
2.場所 : 経済産業省 本館17階 第1~3共用会議室
3.議題 : 2030年に向けたエネルギー政策の在り方> 前回は2月24日(水)なのになぜ2週間後に続けて開催したのか? いつも水曜日に開催していたのになぜ木曜日に開催したのか?
東電福島原発事故を反省して脱原発に舵をとるならいいのだが、どうもそうではなく、多くの3.11を思い起こす行動や報道のどさくさの中で、原子力発電の延命策を図ったようだ。
まず資源エネルギー庁が「2030年に向けたエネルギー政策の在り方」を示し、「エネルギーの安定供給」「資源燃料政策」「エネルギーレジリエンス」「原子力の技術自給率」などを持ち出して長々と原子力発電温存を目論んだ説明をしたあと、各団体や多くの委員に原発容認(あるいは推進)の意見を言わせた。
以下は団体の提出資料から。
〇経団連 人材維持で待ったなし、原子力に関する方針を明確化〇日本商工会議所 原発政策を大きく前進〇連合 中長期的に低減され、代替エネルギー源が確保されるまでの間、活用〇消団連 2030年代の原発稼働ゼロ〇生協連 原発稼働ゼロに向けた工程を具体化するべき〇鉄鋼連盟 カーボンニュートラル 続いて、資源エネルギー庁が任命した「国民」からかけ離れた委員たちが、会議の資料として配布された「意見箱」意見を全く無視して、口々に原発容認発言を続けた。1月から開始した「意見箱」の意見の大多数が反原発を訴えている(私が分割して提出中の意見「第6次エネルギー基本計画に脱原発を書きこんでください」10通も)にも拘らず。
原発反対の世論に反してここに出席する多くの委員たちは、まっとうな人間の心を持っていないようだ。
東京メトロの動画広告に「廃炉作業は一歩ずつ着実に進んでいます」の大きな文字を掲げ「資源エネルギー庁」の文字が続く。廃炉の姿も工程も全く見えない(石棺で百年以上!)にも拘らず、経済産業省は税金使って「国民」騙して、原発推進を謀っている。 どさくさまぎれの経産省・資源エネルギー庁の原発温存「エネルギー基本計画」策定強行を何としても止めねばならない。
3月19日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前テントひろば
3月19日(金)総がかり行動
18時30分~ 衆院第二議員会館前
3月27日(土)さよなら原発首都圏集会
場所:日比谷野音 時間:午後1時
3月28日(日)脱原発青空川柳句会
午後12時~ 経産省前ひろば
3月28日(日)渕上太郎の墓参 午後2時 JR八王子駅集合
連絡 三上 090-3908―7330 大賀 090―5800-
6384
お知らせ:渕上太郎遺稿集 完成間近(3月31日予定)
経産省前テントひろばでも販売します。
予約受付中
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円
構成
ことはじめ(桝本純)
第一部 原子力村と闘う方法
第一章 脱原発運動への始まり 経産省の後ろめたさ
第二章 テントの精神とテント裁判
第三章 テント裁判敗北とテントの闘争
間 奏 テント前史 「9条改憲阻止の会」の経験――大衆運動か革命運動か
第二部 淵上太郎という男(桝本純による聞き書き)
第一章 テント建つ
第二章 満洲に生まれて
第三章 困窮の戦後を生きて六〇年安保へ
第四章 六〇年代学生運動と「ML派」
第五章 日本労働党と中国体験
終 章 二一世紀:淵上太郎 再起動
あとがき(渕上太郎)
渕上太郎のこと(江田忠雄)