テント日誌3月7日…彼らは「ちゃんと」執務室の鍵をかけて来たか(?)

経産省前テントひろば1807日後

テントひろばの跡地に何を創りたいのか(?) 3月4日(土)

跡地でまた工事をしていた。ホワイトボードには手書きで「ポケットパーク内DS工事」と書かれていた。DS?ダクトスペースかな? 任天堂DSとは無関係だろうね。人が二人寝られるくらいの広さ・深さで穴が掘られていた。(縁起でもないか。でも分かりやすいでしょ)。それにしても、もはや公園ではないのにポケットパークだってさ。

外務省の機動隊員が一人通り過ぎて行った。挨拶しても無応答で少し緊張気味にみえた。早くお仕事に慣れてくださいね。この界隈では座り込みなどの抗議行動が日常なのだから。

野音の集会・デモ「福島原発事故から6年 原発ゼロの未来へ 福島とともに 3.4全国大集会」の警備で忙しいのだろう、丸の内署のお巡りさんは来なかった。「つまらない、楽しみなのに」とIさん。日比谷公園からは気合の入ったコールが聞こえてきた。近くに行って聞いてみたくなるような心地よい音だった。

撤去後は道を尋ねる人が殆どいなくなってしまったのがとても残念。テントというマテリアルがなくてもそういう雰囲気を作らなければならない。それもテントだと思う。

でも今日は珍しく年配の女性から道を聞かれた。ここから参議院議員会館にいくのに官邸前と国会正門前とどちらを経由したほうが近道かとのこと。テントリーフをお渡しして地図を見てもらった。とても喜んでくれた。参議院議員会館に向かう途中、何度も振り返って手を振ってくれた。何度も。(O・O)

啓蟄、もうそんな時期になった 3月5日(日) 写真の添付あり

まあまあ暖かい。後半、日が陰ってきても、まあまあ我慢できる気温でした。

みなさんお菓子を持ち寄ってくださいました。そしてお赤飯のおにぎりも。このもち米は熊本産で、売り上げの一部が寄付されるようです。

旧テント前は工事中。警棒を持った警官は時々現れる。その都度会釈、または短いおしゃべり。音楽もいろいろ。Yさんが持ってきたウクレレを練習させていただきました。Wさんは本番を控えて熱心に歌の稽古。川柳句会で参加者次第に増え、トータル18名

脱原発青空テント川柳句会も盛況になってきました  3月5日(日)

選者は乱鬼龍氏、席題は「しっかり」「作る」   各2句投句、3時投句締切、3時半頃より入選者の発表、講評となりました。

今回で通算50回目となる脱原発川柳句会にふさわしく、初参加の方2名が加わった 14 名の参加となり盛会でした。お天気も良く、3月らしいぽかぽか陽気の1日でしたが、太陽が建物の陰に沈むと途端に冷え込んできました。

入選句の発表後、  入選者へ選者よりお雛まつりにちなんだ様々な景品が手渡されました。入選句は以下の通りです。(S.E.  )

「しっかり」

特選
★七年目今もしっかりヒバク中 -    芒野

秀句

◆原発をしっかり止めずば死なれない     - 落葉
◆確固たる犯意なくても罪になり    -    草地

◆民泣かせしっかり利権は肥え太る    -   水蓮仏

◆口利きでしっかりバーゲン国有地     - ぎんなん小僧

◆しっかりと悪を育てる霞が関        - 笛P龍

「作る」
特選
★こんにゃくで学校作る土地を買い        -       草地

秀句

◆大赤字承知で原発作るバカ    -      水蓮仏

◆三本の矢で下流老人作る安倍    - やまつつじ

◆作ろうよ平和の共闘正義の政府   -    わっしー

◆つくれどもロボットは又ゴミとなり    -    目黒のさんま

◆共謀罪密告社会作られる    - 芒野

次回の    脱原発青空テント川柳句会は4月9日(日) 13時からの予定です。   

汚染土錬金術 3月6日(月)

外堀通りの交差点を渡ると文科省方面から大きなアピール音が聞こえてくる。右翼街宣車からの騒音も混ざり台車を急がせると、日本郵政ビル前で200人近い抗議集会が開かれていた。街宣車は外務省方向へ。集会は郵政ユニオンの「17年春闘第一波行動」で、正社員と非正規の格差是正、安倍の「働き方改革実現会議」を厳しく批判している。日本郵政は2020年に大手町に移転し、後には環境省、原子力規制庁、規制委が入る。経産省と隣合わせで再稼働推進省庁が集結する。集会に3年後をイメージした。

12時15分前に正門前に着くとYさん、MAさんも早めにきてセッティングに勤しむ。テント跡地の追加工事は行われてないが、歩道際に約2m×1mのコンクリートが敷かれ地中ケーブル防護管が4ヶ所から露出している。何が設置されることやら。

連日、豊洲、豊中を舞台にした土地がらみの疑惑問題に話が集中する。都の汚染土処理費用の極端な負担契約は東京ガス天下り副知事のなせる所業なのか、国は汚染土処理に絡み国有地を教育勅語復活の愛国学園に破格のバーゲンを行った。財務省、国交省など関連する霞が関汚染省は天下り行政を改めず税金流用の錬金術を一部政治家と共に食い物にしている。斡旋疑惑の幕引きを矮小化させてはならない。

2時頃から降り出した小雨に鳩はいつの間にか姿を消した。雨脚が徐々に増してくるが風がないので寒さは感じられない。後半担当のSさんに「韓国サンケン電気争議」の現状を聞く。今朝も7時過ぎの出勤時間に同社の解雇撤回支援に参加したという。3時過ぎまで9人が座り込みに参加した。(I・M)

彼らは「ちゃんと」執務室の鍵をかけて来たか(?) 3月7日(火)

テントニュースの105号印刷のため、家を午前早くに出かけた。図書館に寄って借りていた書籍を返却し、事務所に向かう。印刷していると、Yさんがやってきて昨日の雨で濡れた横断幕を広げて干しはじめた。出発の時間になっても私が印刷を終えないでいると、Yさんは一人で経産省前に向かった。

遅れて正門前に着くと、昨日とは打って変って今日は晴天。風もなく、暖かな昼前の歩道はシャツ姿で行き帰する人が多い。昼12時に旗、横断幕などのセットが完了した頃、経産省のみなさんが食事に出てくる。原発事故から6周年を迎えて、彼らは「ちゃんと」執務室の鍵を掛けてきたのか(新聞報道では電子ロックだというが)。経産大臣・世耕さんに忠実な部下ばかりではない筈なのに。なんで、トランプに抗議するアメリカ国務省(?)の役人のようには振る舞えないのだろうかなどと思いながら、1時すぎまでは男ばかり3人で座り込み、その後は交代で食事に出掛ける。

2時を過ぎると太陽の周りに雲が現われ、それが幾分かずつ太陽の光を遮りはじめたころ、自他共に認める最高齢のSさんが登場。食事から戻ると、初めてと思しき中年男性が椅子に座っている。霞が関のビルに太陽が隠れるころになって、立ち上がったその彼氏、チラシセットを手渡すとニコッと笑って受け取ってくれた。

原発事故から6周年の今月から、後半の方々は6時まで頑張るという。春分の日、20日が過ぎれば桜の開花も予想される。後半の担当者がやってきた頃には風も少しずつ強くなり、小雨も混じるようになって風邪ぎみの私は早々に退場。(O・E)

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テントニュース105号を添付しました。

経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その24

鈴木達治郎さんが語る「核燃料サイクル破綻」

~もんじゅ廃炉と実用化計画の矛盾、再処理停止で数兆円の節約に~

木村雅英(経産省前テントひろば)

再び、週刊エコノミスト2/7特集「電気代は税金となった~間違いだらけの東電改革、廃炉は8兆円で済まない、原発で東芝経営危機~」から。

鈴木達治郎さん(長崎大学核兵器廃絶研究センター長、前内閣府原子力委員会委員長代理)が、「夢の原子炉」と言われた「もんじゅ」の廃炉決定を受け、政府が堅持する核燃料サイクル方針の見直しは不可避だと主張している。以下はそこからのピックアップ。

◆2016年12月21日に政府の「原子力関係閣僚会議」で、もんじゅ廃炉と高速炉開発の継続とその実用化を目指すこととしたが、福島事故の教訓や反省、原子力依存度をできる限り低下させる政策との整合性は問われず、合理性に欠け無謀で矛盾に満ちた政策だ。

◆希少資源と見られていたウラン資源は、今や豊富に存在することが明らかになり、「プルトニウム増殖」の緊急性はなくなった。

◆福島事故以降の優先順位を考えれば、高速炉の実用化よりも、福島原発の廃炉や放射性廃棄物処分など、優先順位の高い研究開発課題に費用を振り向けるべき。

◆軽水炉による「プルサーマル」は高速炉がないと、いずれ止まってしまう。プルサーマルに使われる混合酸化物(MOX)使用済み燃料の再処理技術は実用化しておらず、MOX使用済み燃料は行き先がなくなって、そのまま地層処分(直接処分)するしかなくなる。

◆問題は再処理のコストの巨大さだ。六ヶ所再処理工場は建設費だけで既に2兆円以上を費やし、運転維持費だけで毎年2000億円規模の出費、廃止措置なども含め、40年間で12兆円以上のコストがかかると見積もられている。

◆経済性では、再処理は直接処分より明らかに劣っており、六ヶ所再処理工場を停止すれば、数兆円の経費が節約できる。

◆政府は16年に「再処理等拠出金法」を成立させ、電気事業者の総ての使用済み燃料に対する再処理費用の拠出を義務付けた。最終的には電気料金、すなわち消費者負担となる可能性が高い。

◆今、最も求められているのは、再処理の必要性をはじめ、核燃料サイクル全体の計画を根本から見直すことだ。推進・反対の立場を超えた客観的な第三者機関で総合的な評価を行うことが必要だ。

◆政府の「方針」(2016年12月)は、2018年に期限を迎える日米原子力協定にも影響を与える可能性がある。米国の専門家や一部政府高官は、協定の下で再処理が継続され、プルトニウム在庫量が増えることへ強い懸念を示し始めている。既にプルトニウム在庫量が48トンで日本が公約している「余剰プルトニウムを持たない」政策の信頼性がもはや保たれなくなってきている。

◆プルトニウム在庫量を削減するために「核燃料サイクル」が必要だと主張されることがあるが間違いで、プルトニウム削減にはまず再処理を止めることが必要だ。

皆さんは、これらからいくつの経産省・エネ庁の嘘を見つけましたか?

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3月10日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催

3・11(土)は東日本大震災から6年目です。メディアなどでいろいろと取り上げられるようになってきましたが、経産省前テントひろば含めてもいろいろの事が予定されています。テント日誌でも紹介して行きます。注目していてください。

3月11日(土) 追悼と東電抗議 第42回東電本店合同抗議

  • 14時~16時 東電本店前
  • 16時15分~16時45分 JR新橋駅前

官邸前抗議行動(17時~) 3月10日を3月11日に変更