経産省前テントひろば1807日後
穏やかな日差しの一日 4月5日(金)
朝、地下鉄で読み物をしていたら、乗換駅で降りずに2駅先まで行って気が付き、慌てて飛び降り引き返してきた。8年間通い続けてきて初めてのポカである。
事務所につくと既に台車や折りたたみ椅子が幾つか降ろされていて、イロハの女性陣が黙々と働いている。遅れたことを詫びて私も作業に取り掛かる。
経産省前まで来て、早速セッティングに取り掛かる。上着や、セーターを脱ぎ、カッターシャツ1枚でセッティングをする。今年も春がやってきたのを肌で感じる。春の日差しが眩しく感じられる。
座り込みを開始すると経産省の正面の満開の桜が目に入る。多少強い風が吹いても花びらが散らない。この分だと今週末のころまで、花見が十分楽しめそうである。真新しいリクルートスーツを身にまとい目の前を通り過ぎて行く。新規採用者らしき若者がいる。霞ヶ関の官庁に勤務するようになった若者たちはどの様な望みを抱いているのだろう。安倍の様な人のために働くのではなく、常に弱いのものために、名もない人々の幸せのために日々奮闘してもらいたいものである。(S・S)
在沖米海兵隊による市民監視テントの撤去、報道は 4月6日(土)
サクラ、さくら、桜。昨日の強風など意に介さず何時散るか決めるのは自分だと言わんばかりの満開。時折吹く強風にも僅かに花びらが舞うだけで芽吹き始めた若葉のオリーブグリーンが彩りを添えて応援する。雲ひとつない空はいぶし銀のような青。頭上のプラタナスの枝でヒヨドリが歌っていた。
今日はレギュラーメンバー以外にKGさんとMさんが来てくれた。飲食無しの会話だけの花見だったけれど楽しかった。
3日、東村高江の米軍北部訓練場の「N1」地区出入り口前で、市民が監視のために使用していたテントや椅子、プラカードなどが在沖米海兵隊によって撤去された。外国の軍隊がそんなことをとビックリしたがもっと驚いたのは大きく取り上げたメディアはほぼ皆無だったこと。日米地位協定は日本国憲法の上位にあるというわけだ。閣議決定で「日本は独立国家」と決まるのだろうか。 (O・O)
春が来たと実感させる日和ではあったが 4月7日(日)
春が来たという実感がわく季節だ。経産省前も外務省の桜も満開だ。暖かいというより少し暑い、若いお巡りさんも熱中症に気を付けてください。水分を取ってくださいとにこやかに話しかけて来た。先週のテント句会と花見の反動か座り込み参加者は日曜座り込み始まって以来の少なさだった。参加者は大御所のSmさんと斎藤美智子さん、藤原節男さんとハシユキと私の5人だった。そんななか官邸前辺野古抗議に来たが誰もいないのでどうしようと経産省前に来たという女性がここで反原発の座り込みをやっているとは知らなかったと話し込んで、しばし一緒に座り込んでくれた。
毎日座り込みをやっていますからと言うと、今度来るときは仲間を連れてくると言って帰られた。4時の撤収の時にも若いお巡りさんが来て、忘れ物のないようにと言って外務省の方へ行った。なにか親切で昔の「若いお巡りさん」の歌に出てくるような人だった。座り込み後、事務所で恒例のティータイムとなり、雑談をしているところに一ノ瀬弁護士が来られ、同事務所の弁護士さんもいらしたので渕上さんの「偲ぶ会」のことや諸々の話をしてお二人は帰られた。入れ替わりに大口弁護士が一升瓶の差しれを持って来られ、少し我々の話を聞かれて帰られた。なにやら座り込みアフターの方が楽しい日であった。
川柳を2句
毎日が しがつついたち 安倍政治
自画自賛 煽る安倍友 打ち首だ (K・S)
寒の戻りが繰り返しやってくる日々の中で 4月8日(月)
4月8日(月)経産省前座り込み日誌。今日は昨日とはうってかわって寒空でまた冬のジャンパーを着込んで経産省前に向かった。経産省正門に来たら桜の花びらが沢山落ちていて奥の桜を見たら三分位が葉桜になっていた。それに比べると外務省の桜はまだピンク色が鮮やかでまだ楽しめそうである。
1時頃テントひろばニュース担当のOさんが新しいニュースを持って来られた。内容は来る5月3日の憲法集会―有明臨海防災公園―のお誘いと淵上さんのお通夜での鎌田さんと大口弁護士お二人の弔辞が全文載せられている。またビデオ・おテントさま・シリーズの番外編としてDVDビデオ・淵上太郎2010ー19が百円で発売されているとのこと。随分お得でこれを見ながら淵上さんを偲びたいものです。
2時頃女性がやって来て座り込みの写真撮ってもいいですか?と言うので我々には不都合は無いのでどうぞ❗と言ってテントひろばニュースを手渡した。彼女は、原発再稼働には反対です、頑張ってくださいと言って帰られた。
3時半頃には年配の人が来られて、俺もやりたいんだが倒れちゃうので参加できませんので、と言ってカンパしてくれた。我々もテントひろばニュースを手渡してカンパのお礼を述べた。4時過ぎ、レジェンド・Sさん御一行が国会前抗議行動を終えられて来られた。足取りも軽く元気そうだ。 雨は4時頃から一時的に降ってきたがそれほどでもなく、本格的に降ってきたのは5時半前からで冷たい雨で手袋無しでは居られなかった。(保)
経産省正面の桜は強風であらかた散ってしまった 4月9日(火)
座り込みの準備をしていると、近くの工事現場で働いているという青年が、昼休み時間なのでお手伝いに来ましたと言って、一緒にセッティングをその後一時間位座りこんでくれました。
今日は、春の嵐か強風でバナーの取り付けは不可能、ノボリ旗も人が座っていないと倒れてしまう。レジェンドSさんが12時半頃に到着したが、強風での寒さのため15時頃に帰られました。ただ座っていた椅子にマフラーを忘れていきましたので、10日(水)当番の人は箱の中に入っておりますので、お渡しください。
その後体調を崩していましたTさんが来られました、その顔色が大分良くなっていましたので安心致しました。座り込み真正面の桜の花は、座り込み当初はそれなりにありましたが、強風のため撤収する頃にはすっかり散ってしまった。 Y・R
天気予報通りの寒い一日だったが工夫こらし座り込み 4月10日(水)
寒い、寒い1日だった。天気予報通り、一日中雨で、気温も6度以下だった朝、グッズを運ぶときは当番のIさんが車で来てくれて、難なく運べた。セッティングはまあまあスムーズにいった。大きいパラソルを2個セットして雨を凌る空間(椅子2個分×2)をつくった。寒かったが、今日はダウンコートを着て、真冬並みの装備をしてきたので、先週の水曜日より寒さはしのげた。
今日は南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟裁判の日で、福島から上京された被災者の皆さんは、いつもなら12時すぎから1時近くまで経産省前で抗議行動をされるのだが、今日は雨が結構強く降っていたので、その行動は中止にしたということで、係の方が、私たちにもその旨知らせに来てくださった。係の人は、私たちに対して「ご苦労様です」とねぎらって下さり、カンパもしてくださった。裁判に参加する別の人もカンパをしてくださった。さらに、別の人はしばらく座り込みもしてくださった。カンパは他に、先週も寄ってくださった「原発には賛成なのだけど、あなたたちの粘り強い座り込みに敬意を表して」という人が、今週もカンパしてくださった。
1時過ぎに、規制庁前での水曜日抗議行動をしているKさんが来られて、経産省に向かって、雨の中で抗議の演説をされた。原発がいかに制御できないものであるのか、安倍や中西経団連会長のいいなりに経産省が原発推進をやめないのは間違っているということなど、原発行政の批判を様々な観点から提起していた。規制庁前での抗議行動に対して、日の丸を持った右翼が来て、「原発は必要なのだ。じじいたちはだまれ」などと言っていることも紹介し、口汚くののしるだけで、どうして原発が必要なのかしゃべったらどうか」といってもそれには答えず、ののしり続けると言っていた。
3時頃に来られたレジェンド斎藤さんもマイクをにぎり、ヒロシマ・ナガサキの経験があるのに、原発をやめない日本を批判された。今日は他にも3人の方が寄ってくれ、しばし座り込み(スタンディング)をして下さった。今日はあまりの寒さで、5時で座り込みを終わりにした。グッズは、帰りは台車に乗せて運ぶ。なにもかもびしょびしょなので、保っちゃんと事務所で明日使えるように干す作業をして今日は終わった。(T)
なかなか盛況な座り込みの一日だった 4月11日(木)
今日は午前中に西村裁判もあり、1時頃経産省前に到着。 風が強い。座っていても後ろへ倒されそうだ。僕が到着したときは、既に5人。Yさんに聞いたところ、 病が癒えて、1年ぶりに参加したTさんが、Yさん達の座り込み準備作業 を撮ってツイキャスで発信しくれたとの事。可能な方々はごらん下さい。 Yさんの報告によれば、座り込みを始めた直後に若者がカンパをしてくれたとの事。嬉しいことですね。今日は、風が強く、寒い日でしたが、7脚の椅子全部が埋まる時もあり、たのしく盛況な座り込みでした。座り込みを替わってもらい、ゆっくりお昼ご飯をたべに出かけることがました。(高瀬)
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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その13
文科省は「放射線副読本」で「国民」に被曝を強要するな ~院内交渉で明らかになった文科省(安倍政権)の被曝影響隠し~ 2019年04月11日 木村雅英
去る3月22日に<「放射線副読本」撤回署名に基づく第1回文科省交渉>を、福島みずほ議員の紹介で地球救出アクションほかが開催した。私も参加して、全国の小中高生に1450万部も配布された「放射線副読本」が安倍政権による「被曝強要キャンペーン」本であることを再確認させられた。その一端を記録する。なお、「放射線副読本」は2011年11月に初版、2014年2月に改訂版、2018年10月に現改訂版が発行された。http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1311072.htm
◆「はじめに」で分かる被曝影響隠し 表紙裏の「はじめに」に副読本の狙いが明確に現われている。簡潔に要約する。 ★ 「放射線は、私たちの身の回りに日常的に存在しており、放射線を受ける量をゼロにすることはできません。…私たち一人一人が今後の放射線との向き合い方を考えていくことが大切です。」 【放射線が日常的に存在する原因が、広島・長崎・核実験・福島などの人間の愚かな行為であることを隠している】 ★ 「それにも関わらず、…復興に向けた取組は着実に進展していますが、私たちみんなで二度とこのようないじめが起こらないようにして「平成23年3月11日に福島第一原子力発電所で事故が起こり、この事故により放出された放射性物質は、日本に大きな被害を与えました。放射性物質が多量に降った地域では、多くの住民が自宅からの避難を強いられました。」 【被曝によりどれだけの人が被害を受けたかどれだけの生き物が被害を受けたかでなく、原発事故被害を「避難」に絞っている】 いくことが大切です。」 【「いじめ」もいけないが、二度と起こらないようにしないといけないのは根本原因である「原子力発電所事故」である。真実を正しく知らせることが何よりも大切だ。】
◆ 章の順序を入れ替えて東電福島原発事故影響隠し 今回の改訂で、「第1章 放射線、放射性物質、放射能とは」、「第2章 原子力発電所の事故と復興のあゆみ」と順序を入れ替えた。その理由が、東京新聞が本年3月22日報道したように、福井県選出滝波宏文議員の経産委員会(2017年5月9日)質問であることを文科省が認めた。 ここでも、東電福島原発事故の影響隠しが行なわれた。
◆ 公衆被曝限度1mSV(ICRP勧告、日本は受諾)隠し 「100 ミリシーベルト以上の放射線を人体が受けた場合には、がんになるリスクが上昇するということが科学的に明らかになっています。」と書いて、100mSv未満なら安全と言わんばかり。日本の「公衆被曝線量限度1ミリシーベルト」(ICRP勧告から)と多く被曝被害報告を隠している。 私たちは、「放射線副読本」(文科省)、「放射線のホント」(復興庁)、「放射線リスクに関する基礎的情報」(復興庁)などによる「被曝強要キャンペーン」と闘わねばならない。 4月12日・19日(金)経産省前抗議行動 17時~18時 官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~
乱鬼龍の森羅万笑 乱鬼龍 4月10日(水)
脱原発 川柳
- 運転延長そんなごたくをまたほざく
- 運転延長目先の欲と面の皮
- 避難者を救わぬ国の防衛費
- 住宅を追い出し寄り添うなどと吠え
- 永遠に消せぬ原発責任禍
- 避難者を非難世の人心もまた腐る
- 住まいすら奪う政治の聞いた風
- 百年後思え愚政の罪深さ
- 脱原発廃炉作業の幾山河
- 叫びたしこの福島に誰がした
- デブリから見れば人智のこの程度
- 文明の根底福島問いつづけ
- 令和とは民に命令下す気か
- 昭和フアシズムそして令和と重ね合い
- 新元号忖度なだれうつごとし
- 主権在民元号など不敬なり
- 元号を外務省すらもうやめる
- 柳界にたった一人のむしろ旗
脱原発青空川柳句会は4月21日(日)13時~16時 経産省前ひろば