テント日誌5月12日…国会前の座り込みで寄り道

経産省前テントひろば1340日商業用原発停止604日

国会前の座り込みで寄り道してテントに

経産省前テントの設立を担ったグループの「9条改憲阻止の会」などの呼びかけで国会前の座り込みが行われている。正確には反戦実という団体の呼びかけで5月15日(金)までと、5月18日(月)~24日(日)までは国会正門前の座り込みをやるとのことだ。5月24日には国会包囲とヒューマンチェーンの5・24首都圏アクションが行われる。辺野古に新基地を作らせない行動である。まさに新緑から深緑に変わりつつある国会周辺を眺めながら、第二衆院議面前に陣取った座り込みの場所に向かった。ここはいつもの定番ともいうべきところだが、風にそよぐ銀杏の木々が気持ちよく迎えてくれた。そう言いたいところだが、銀杏もどこか元気がない。彼らも、国会周辺に人々が詰めかけ、政治的意思表示の声がこだましている方が元気も出るのだろう。

国会には中学生などの修学旅行と思しき学生がおり、こちらからはマイクで呼びかけている。彼らが大人になるころ、閣議決定から法案になる安保法制(戦争法案)が現実味を帯びてあわわれるに違いないからだ。政府は勝手に戦争法案を作りだし、沖縄では基地建設を強行する。憲法の前文にはこうある。「政府の行為によって再び戦争の惨禍おきることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」。主権が国民にあることを無視し、政府の行為によって勝手に戦争は引き起こせる準備を戦争法案として確定しようとしている。国会前に座り込みながら、なんでこうした法案が抵抗も少なく通って行くのかと思い、気持ちは沈みがちになる。

僕のこころに繰り返し出てくるものは現在の戦争とその抵抗の難しさだ。これを端的に示しているのは現在のアメリカの戦争である。アメリカは現在もアフガニスタンで戦争をやっている。イラクやその周辺での戦争にも関与している。しかし、アメリカ国民はその戦争に大きな関心を寄せてはいない。それが言い過ぎなら、ベトナム戦争時とは格段の違いがある。この違いは日本の今後の戦争を暗示しているように思う。今の日本の政府はアフガニスタンやイラク戦争を遂行したアメリカの体制(戦争体制)を真似ようとしている。強権的で専制的な体制である。名分以外に自由も民主主義もない体制に。つまりはアメリカがつとに批判してきた国家主義になっているのだ。日本政府の国外向けの集団的自衛権への参加の表明と強権的、国家主義体制の国内体制強化は一体のものだ。

ベトナム戦争は賛否を含め、アメリカ国民にとっては直接的な関係の深い戦争であった。アメリカ国民はアメリカ政府の勝手に始めた戦争であっても、否応なしに関係を強いられるものだった。青年は兵として闘うことに選択を迫れるものだったが、アフガニスタン―イラク戦争(反テロ戦争)はこの国民との直接的な関係の構造を大きく変えた。戦争と国民の関係の大きな変化(構造的変化)は、戦争の歴史的な性格を変えた。これは戦争が国民にとって間接的な関係の度合いを増し、その分だけ、政府の勝手さと、国民の抵抗の難しさを生み出す。この現代的な戦争の構造変化を理解することで、戦争をさせない、戦争に抵抗して行く運動や意識を切り開いて行かなければならない。国民の戦争についての意識に僕らの考えが届き、そこで国民的な抵抗運動がどう形成されるかにこころしなくてはならない。この難しさと困難性を見つめ直し、戦争と国家と国民の関係について認識を新たにするところから、戦争を阻止して行く道を構築したい。それが切実なことに思える。

今回の戦争法案を見ていて一番思うことは「なぜ。今、戦争」なのだという肝心のところがない。抽象的な≪国民の安全>論も、それが説得力を欠如していることを政府筋もわかっているのだろう。今は戦争の直接的な意識や反応が遠いことを利して、法体制や官僚体制、軍需体制を強化していくことに彼らは力を傾注している。だが、重要なのは戦争を受け入れる、それに同意する国民の意識である。この点では政府筋も自己の欠如がることは分かっているのだと思う。これら也の対策を立てている。彼らの報道(特にテレビ)に対する姿勢はこの辺を意識してのことかも知れない。僕らにはかつての満州事変から支那事変という15年戦争の前の方の部分では、国民にとって戦争は間接的であり、遠かったという歴史を学ぶところからヒントがつかめるかもしれない。政府は戦前のように歴史を動員できない。明治維新後の国民の歴史を戦争に結びつけて行く道は簡単にとれない。歴史をめぐる闘いは重要で、ここから、未来の道が見えてくるかもしれない。あれこれと考えながらいつものように茱萸坂を下ってテントについた。 (三上治)

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5.21検察審査会激励行動&院内集会◆ 福島原発告訴団から

勝俣元会長らを告訴した「2012年告訴」を審議している東京第五検察審査会と、保安院官僚らを告訴した「2015年告訴」を審議している東京第一検察審査会の審査員の方々を激励する行動を行います。
その後、参議院議員会館の講堂にて、古賀茂明さんを講師にお迎えし、院内集会を開催します。
多くのみなさまのご参加をお待ちしております!
■5月21日(木)
■12:30~13:15 検察審査会激励行動 【東京地裁前】
■14:00~16:00 院内集会 【参議院議員会館 講堂】
■講師:古賀茂明さん(元経産省職員・古賀茂明政策ラボ代表・フォーラム4)
■参加費:無料
*福島からバスが出ます!
JR福島駅西口発7:00/郡山市教組会館前発8:00
料金1500円(片道・往復とも)
事前にお申し込みください
電話 080-5739-7279 Eメール  1fkokuso@gmail.com
◆5.24原発事故被害者団体連絡会 結成集会!◆
原発事故被害者団体連絡会(略称:ひだんれん)は、昨年11月に、福島原発告訴団などの呼びかけで開催された「原発事故被害者集会」のつながりを基に発足することとなりました。団体間の連携による東京電力や国への要求、団体間の情報交換、情報ツールの提供、共同の研究・研修活動を行います。告訴団も参加します!
24日には、福島県二本松市で結成集会を開催します。
■5月24日(日) 13:00~16:30
■福島県男女共生センター 研修ホール(二本松市郭内1-196-1)
■記念講演:秋山豊寛さん(ジャーナリスト・京都造形芸術大教授・宇宙飛行士)
■参加費:無料
■お問い合わせ:080-5739-7279 hidanren@gmail.com

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福島原発告訴団 本部事務局
〒963-4316  福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
電話 080-5739-7279  メール  1fkokuso@gmail.com
ブログ  http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/
カンパ 郵便振替口座 02260-9-118751 福島原発告訴団

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お知らせ

先日グローバルウェイブ(世界中の市民が核兵器廃絶や平和のメッセージを発信する同時行動です)
に参加を呼びかけられてテント前で撮った写真を送ったらアップされていたのでご覧下さい。
http://www.globalwave2015.org/media/2015/5/1/japan-hiroshima

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5月15日(金) 午後6時 早稲田大学大隈記念講堂(小講堂)集会あり 「どう考える 集団自衛権」。浅田次郎の記念講演あり。