経産省前テントひろば1807日後
スッキリしない天気、それも季節なのだが 5月21日(金)
今日はすっきりしない天気。予報によると座り込んでいる時間帯はずっと雨降り。降ったりやんだりだという人もいる。とき時、パラパラと降ってくる。急いでカッパを着ると、降ったりやんだりで、蒸し暑くなってくる。これからの季節はいつもこんな感じかな、と思う。
一瀬弁護士事務所に渕上太郎遺稿集の件で寄る。秋ぐらいには出版記念パーティー等開くの? と聞かれたが、あまり考えていなかったことなので、まだですよと言っておいた。コロナが落ち着かないとそれどころではないかもしれない。
座り込みをしていると火曜日と木曜日当番のYさんがやって来て憤慨して言う。たんぽぽ舎が官邸行動を提起しているけど、金曜は5時から経産省抗議があるから、そんな話には乗れない。と言う。その時間ではテントの抗議が出来なくなってしまうのでそれもそうだと思った。他のメンバーもそれはそうだと頷く。
吉良よし子サポーターの二人がやって来た。毎日やって来て本当に助かる二人だ。また、金曜日には必ずやって来るNさん、脳梗塞の後遺症がありながら必ず参加してくれる。本当に頭が下がる人たちだ。3時になってイロハのメンバーがミーティングに行っても10人前後の座り込み参加者がそろう。本当に有難いことである。(S・S)
雨の中で経産省・ICRP・菅政権を糾弾 5月21日(金)
会議の為に遅れて到着、小雨の中で座り込む。最新の週刊金曜日にInさんの投稿「残念な思いを伝えたくて」が載ったそう。
小雨の中で経産省抗議行動を開始。「エネルギー基本計画で原発ゼロを」、「若狭の老朽原発うごかすな」、「放射能汚染水を海に流すな」、…のコールと、「ああ福島」「水に流すな」の歌を挟んで次のアピール。
・この冬の電力需給切迫のきっかけは、関電で大飯・高浜の原発にトラブル続きで再稼働が遅れその対応がまずかったから。関電が大規模不安定原発に頼っていることの弊害。おまけにこの為に、新電力が負債を抱え大手電力が計1400億円も余剰利益を得た。パブコメ募集中。
★高浜1号に燃料装填し、20日に美浜3号に燃料装填開始。昨日も美浜町でデモ。何としても老朽原発の運転延長を止めよう。
★「エネ計」の基本政策分科会では原発の新増設やリプレースの発言。経産相は否定しているが警戒要。
★被曝強制の日本政府の“帰還政策”とICRP2007年勧告の緊急被曝状況・現存被曝状況・計画被爆状況批判。100ミリシーベルトだったら一目でわかる健康被害はない(というのも実は嘘だが)しかしその数字は一生にわたる被曝の合計の数値である。
https://twitter.com/keroppu8649/status/1395656297169637376?s=20
★そういえば一昨年ICRPは公衆被曝限度(年間1mSv)を改悪しようとした。多くの反対で未遂に終わったか。
★菅政権のコロナ対策、オリンピック強行姿勢、イスラエル支援、ミャンマー支援への批判。
★東電株主代表訴訟証人尋問(5/27)、大間裁判院内集会(5/28)、「ストップODA!ダイ・イン @外務省前」(当日18時半~)の案内。
終了後、50名を超える参加者の多くは筋向いの外務省に向かう。私は雨脚が強くなった中で応援を得て椅子類の片づけ。重かったからか少々腰を痛めた、注意せねば。(K.M)
霞が関は「西部戦線異状なし」というとことかろか 5月22日(土)
今日は白一色の曇り空。雨はなんとか大丈夫のようだ。午後2時過ぎに西の空に黒い雲が現れたが幸い雨にはならなかった。本日の霞ヶ関は「西部戦線異状なし」。人間の世界に限ってのことだが。(O・O)
賑やかな座り込み楽しい場所です 5月23日(日)
参加14名で賑やかでした。
いつも斉藤さんに手作りの食べ物を持ってきてくださる女性が、信玄餅と、伊方のお土産の100%ジュースを持ってきてくれました。みんなが持ってきたおやつは色々とありましたが、信玄餅が一番に無くなりましたね。(美味しい♪)
食べ物以外にも、「あの人にこれを渡したくて、」みたいにお土産や情報がやりとりされていました。私たちの座り込みはミニ社交場です。
月例祈祷会の愉しく、また激しい抗議に魅せられた 5月24日(月)
今日は気温が25度を超え日差しも強かったので蒸し暑く感じた。
このような中でも担当者ばかりかレジェンドSさん、川崎のMさんも12時には来られたので座り込み準備は早めに終わることができた。
早速、相棒のSさんが昨夜から準備してきた経産省批判のアピールを10分ほど行ったあと反原発CDを流した。
1時半ごろ日本祈禱団の人が一人来られたので、今日が月例祈禱会の日だと気付かされた。3時から4時半まで歌あり一人芝居あり楽器演奏ありで座り込んでいた我々も大いに楽しんだ。メインの表白文は相変わらず見事でオリンピック反対!沖縄の植民地化の現状の告発、アベ・菅政権のコロナ対策の無策による経済の疲弊=人民のより一層の貧困化の進行などを鋭く告発していた。
祈禱会が行われている間にテントニュース218号が配られ、議員会館前での座り込みに参加していた九条会見阻止の会のSさんが現代の治安維持法と言われる「重要土地規制法案」反対のビラを持ってきてくれた。この学習会が明日の午後1時から事務所で開かれるので多くの人に参加して欲しい。(保)
原発新設・増設などおかしな振る舞い目立つ自民党 5月25日(火)
真夏を思わせるような暑い一日であった、経産省前テントに行く途中文科省前から萩生田大臣は辞任しろとの抗議行動の声が聞こえてきた、何でもオリンピック強行開催に向けて、子供たちを犠牲にするような事を企んでいるようだ!そのことに対する抗議行動であったようだ。座り込みのセッティングを汗かきながら終了すると間もなく、木曜日、土曜日当番のIさんが来られて、衆議院議員会館で行われる「重要土地等調査規制法案」院内集会に参加する迄と参加して下さり、今日は斉藤さん遅いですねと心配をしておりましたが、そのIさんが議員会館に出かけた後に斉藤さんは到着されました。
日本の新型コロナウイルスの感染状況を受けた米国務省は24日(月)に危険度を最も高いレベル4「渡航してはならない」に引き上げたのに、いまだに五輪を諦めない菅政権完全に、とち狂っている。また小林節さんが、政治家の劣化極まると言っていましたが、自民党の衆議院議員が、党の会合で、LGBTなど性的少数者を巡り「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹に抗う」旨の発言をした事が明らかになった。LGBTは先天的なDNAの問題で当人が後天的に選んだ「嗜好」の問題ではない。だから、LGBTを否定することは、当人が自分で選べなかった先天的に与えられた人格を否定することに他ならず、それこそ典型的な人権侵害であると断じている。(Y・R)
トリチウム汚染水が飲めるというなら飲んでからいえ 5月26日(水)
天気よし。パラソルを立てる。自転車のYさんが来ていて一緒にセッティング。結構時間がかかる。太陽はギラギラ。当番は勢ぞろいし、キラキラ星の2人が登場し、レジェンド斉藤が登場し、規制庁抗議の後、経産省前で抗議の演説をする倉田さんはWさんとともに登場した。それから、Aさんは冷たい甘酒をもって登場。冷たい甘酒は美味しい。それからもうひとり登場。
倉田さんはトリチウム汚染水の問題を訴えた。「飲めるんじゃないか」という麻生や経産省の役人は飲んでから「飲める」と言え、と言われた。これは基本的なことだ。倉田さんは本当に怒って演説していた。Wさんはこの間CO2削減を理由に「原発再稼働」「原発新設」まで言われていることを批判し、福島の人たちのことを考えないのか、福一のデブリはいつなくなるのか、もうなくなることはない。福島の人たちを忘れてはならない、われわれは忘れない。トリチウム汚染水の海洋放出も福島の人たちを苦しめる。そのことをどう考えているのかといったことを怒って言っていた。
今日は涼しい一日だったというよりは肌寒い日 5月27日(木)
昨日とは、うって変わって涼しくおまけに雨ときたもんだ❕
この様な悪天候でも、長老のSさん、準レギュラーのOさん、吉良さんのサポーターお二人が来てくださりました。レジェンド斉藤さんはこの所雨の日は自重されているようです。座り込みの皆さんは、薄手のセーターなどを羽織っていました。
本日、目についたのはテントの斜め前あたりで、男性の外国人がしゃがみ込んで歩道上の物を何やら指でつまんでいた、何をしているのかな~と見ていると、それは太いミミズであった。その外国人はそのミミズをそぅ~と植栽に戻してから指を降っている雨で洗い流しながら去っていきした。座り込みのメンバーはそのミミズには気がつきませんでした。何とも気持の優しい人だと感激いたしました。この様な気持ちを、アベやスガが万分の1でも持っていれば、世界に誇れる平和憲法に違反した数々の法律を、国民大多数の反対を無視して強行採決した事を少しは、ためらったのではないかと、フット思いました(思う方が愚か者か?)(Y・R)
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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その33
「脱核完了のための12項目~連邦環境省の基本姿勢」を読もう
~ドイツ連邦環境省が2021年3月11日に発表~
2021年5月24日 木村雅英
3.11東電福島原発事故後にいち早く脱核(脱原発)を決定したドイツ(連邦)が、2021年3月11日に「脱核完了のための12項目~連邦環境省の基本姿勢」を発表した。
ドイツ語原文の翻訳が「さようなら原発一千万人アクション」のホームページにアップされた(紹介:筑紫建彦さん、出典:ドイツ大使館、翻訳:奥道直子さん)。
是非読んでいただきたい。 =>http://sayonara-nukes.org
なお、ドイツの英語のプレスリリース(Ten years after Fukushima: Germany’s commitment to phasing out nuclear power continues)は次に。
このドイツ連邦環境省の全12ページを読むと、日頃私たちが主張していることの正しさが確認できる。当たり前のことをきっちり主張するドイツ政府に感謝したくなる。以下には、翻訳からピックアップして紹介する。世界の原子力ロビーたちや経産省・資源エネルギー庁・電事連・電力会社・原子力学者たちも熟読して欲しい。
「脱核完了のための12項目~連邦環境省の基本姿勢」の前書きから
〇ドイツは、2011年3月11日の福島における原子炉災害の後、遅くとも2022年末までに原子力の商業利用から脱け出すことを、全政党の合意のもとに決めた。
〇連邦環境省は、脱核に向けたみずからの努力は終わった、とはまだまだ見ていない。
〇ドイツに、ヨーロッパに、そして世界じゅうに、首尾一貫した更なる措置を必要とする核リスクが残る。
〇原子力のリスクは国境でストップしない。
〇国境近くの地域では、隣国の老朽化した原子力発電所の稼働について多くの人々が心配している。
〇原子炉の運転年数が多くの場合、ほんらい許可された操業年数を超えて、かなり長く延長されようとしている。
〇原子力は気候保護のための解決策ではない。
〇原子力は常に残余リスクをはらんでいる。また、原子力はお金がかかりすぎる。まさに再生可能エネルギーに比べても高すぎ、加えて再生可能エネルギーの拡大をはばむ。
ガイドラインの3分野
A.ドイツの脱核を完了する:核工場を閉鎖する・最終処理を促進する・再生可能エネルギー拡大を加速する
B.ヨーロッパ内の核リスクを削減する・協働を強化する
C.核の安全性を全世界で高める・専門知識に基づいた能力を保持する・事実に即した情報を得る
12のガイドライン
1.リンゲンおよびグローナウの核工場を閉鎖する
2.風と太陽がより早く核と石炭の代替えとなるように再生可能エネルギーの拡大を加速する
3.最高の安全性に基づいた高レベル放射性廃棄物処理を決然と促進する
4.より多くの情報・より多くの市民参加を可能とする
5.核に対して批判的な国々との団結を求める
6.老朽化し過ぎた原発の安全性リスク:稼働期間延長に反対し、関与を請求する
7.欧州連合(EU)内外の原子力発電所のために公共金を出さない
8.国境近くにある原子力発電所 ― 二国間の委員会を強化する
9.ドイツの脱核後も放射線緊急事態防護を高いレベルで保持し、国際的な結びつきを深める
11.核にたいする責任を改善 ― 我々の優先順位は損害予防と犠牲者保護
12.専門知識に基づいた能力を保持し、国際的な核討論および新原子炉構想に確かな事実を提供する
最後の12では、日本でも検討されている小型モジュール原子炉(SMR)について。
小型モジュール原子炉(SMR)批判
◆小型モジュール原子炉(SMR)構想は、技術的にはたいがい新しい皮袋に入った古いぶどう酒のようなもの。
◆小型モジュール原子炉(SMR)の開発・建設・稼働・廃炉は、従来の原発に比べ、核安全性の面において、また、安全確保のための措置および核兵器非拡散分野において、さらに数多くの未解決問題とリスクを投げかける。
◆安全約束について、今までのところ負託にこたえうる証拠がない。
◆塩溶液や鉛などの新冷却材の使用によって、より多くの廃棄物ができるかもしれない。
◆小型モジュール原子炉(SMR)は、(数字で比較すれば)少数の大施設の核エネルギー生産の短所を、多数の小施設に移すのである。差引勘定してみれば、施設は小さくなるが、問題は総計ではむしろ大きくなる。
陸続きの隣国が原発を動かしている中で、ドイツが大変な苦労をしていることが良く分かる。一方、島国である日本は独自に脱核政策を実現することは簡単だ。広島・長崎・福島を経験した地震・火山大国である日本は直ちに「脱核」に舵をきるべきだ。
第6次「エネルギー基本計画」を検討している経産省は、ドイツが老朽原発の安全リスクを危惧して稼動延長を否定し、SMRを「新しい皮袋に入った古いぶどう酒」とより問題を大きくすると述べていることを重く受け止め、脱原発に舵を切れ。
【案内】「原発いらない金曜行動」
日時:2021年6月18日(金)18時30分~19時45分
場所:首相官邸前
主催:(仮名)「原発いらない金曜行動」実行委員会
発言予定:鎌田慧さん、落合恵子さん、佐高信さん、古今亭菊千代さん、神田香織さんほか
参加のお願い:
3・11後から10年間毎週金曜日に首相官邸前や国会正門前で反原発・再稼働阻止の抗議の「場」を提供してきた首都圏反原発連合(反原連)が本年3月末に金曜行動を休止しました。
そこで私たちは、政府に原発ゼロの実現を迫る新たな行動の「場」を首相官邸前に設ける決意をしました。月に一度(第3金曜日)ですが、首都圏の反原発運動を結集するとともに、全国で今も「金曜行動」を闘い続けている仲間たちと連帯し、東京で「原発いらない金曜行動」を多くの皆さんとともに訴えていきます。
ぜひご参加下さい。創意工夫のプラカードなど大歓迎です。
コロナ蔓延の折、蜜を避け、マスク着用・消毒にご留意願います。
「原発いらない金曜行動」呼びかけ人(あいうえお順):
青山晴江(詩人)、市原みちえ、落合恵子(作家)、鎌田慧(ルポライター)、神田香織(講談師)、菊地輝子、木村雅英(経産省前テントひろば)、久保清隆(再稼働阻止全国ネットワーク)、古今亭菊千代(落語家)、佐高信(評論家)、志田文広(とめよう!東海第二原発首都圏連絡会)、下山保(パルシステム連合会初代理事長)、新居弥生(原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動)、橋本輝之(ピースサイクル全国ネットワーク)、武笠紀子(反原発自治体議員・市民連盟)、柳田 真(たんぽぽ舎)、横田朔子(たんぽぽ舎)、乱鬼龍(川柳人)、渡辺マリ(市川市在住)
主旨説明:
3.11東電福島第一原発事故後11年目に入り、反原発の闘いも新たな局面を迎えて来ています。
東電福島第一原発事故は全く終わっていません。「廃炉」の姿が見えず、30年~40年とされていたロードマップを誰も信じず、「廃炉」まで300年近くかかるかも知れないと予想されています。汚染水対策も破綻していて、菅政権が「海洋放出」を関係閣僚会議で決定しましたが、全漁連のみならず福島県内・国内・海外からの反対の声が燃え上がっています。また、未だに数万人の被害者は帰還できず、賠償も不十分で、被災者はADR仲裁和解案を拒絶している東電に対して30もの賠償請求裁判を起こしています。
一方で、事故原因の検証もしないまま、「緩やかに過ぎ合理性を欠く」新規制基準による審査で原発の再稼働が進み、六ヶ所再処理施設まで審査「合格」し、地層処分の候補地が名乗り出るなど、現菅政権はあたかも3.11以前の原発推進社会に戻そうとしているかの様です。大阪地裁・水戸地裁などの裁判所で稼働差止の判決が出されたのも当然です。
そればかりか、菅政権は、原発稼動を優先させて再生エネルギーを押さえつけ、40年超えの老朽原発の再稼働を目論み、小型原発の研究開発まで持ち出して、原発を推進しています。現在策定中の第6次「エネルギー基本計画」では、地球温暖化対策を口実に原発を残すばかりか、第5次「エネルギー基本計画」にあった文言「原発への依存度を可能な限り低くする」をカットするべきとのひどい意見が出たり、リプレース・新増設が提案されています。
3.11後早々に脱原発を決意したドイツは、本年3月11日に「脱原子力完了のための12項目―ドイツ連邦環境省の基本姿勢」を発表しました(http://sayonara-nukes.org)。
広島・長崎・福島を経験した日本でも原発ゼロを実現するべく、月に一度(第3金曜日)の行動の「場」を生かして闘い続けましょう。
6月2日(水)老朽原発稼働阻止 日本原電前抗議17時~
6月2日(水)東電本店前向後行動 18時45分~
6月3日(木)「アベ政治の継承を許さない」ポスターの日
13時:国会正門前でもおこなわれます
6月4日(金) 経産省前抗議集会(毎週)
17時~18時 経産省前テントひろば
お知らせ:渕上太郎遺稿集 発売中
経産省前テントひろばでも販売します。予約受け付中
書名:「脱原発 経産省前テント ここに在り!」
発売元:情況出版 価格:1500円