テント日誌6月16日…樺さんを偲ぶ会から文科省前の抗議行動へ 

経産省前テントひろば1807日後

安倍退陣を要求する国会前大行動があった 6月10日(日)

梅雨入りの小雨がぱらつく日曜日、経産省前では街宣車が止まって、「安倍政権の退陣を要求する6.10国会前大行動」が始まる前に財務省に向けての抗議活動が行われた。財務省前には500人程度の人が集まって街宣車から発する醍醐先生の安倍政権批判のスピーチやシュプレヒコールなどを行った。抗議活動終了後は、参加された皆さんは国会前に移動していったようだ。抗議活動とは別に、座り込みをいつもどおり行った。

国会前抗議に行く人が多数寄ってくれて、激励の言葉を戴くも見慣れた人達が多い。

雨脚が小降りになったり、強くなったりの不安定な天候だが90歳の斎藤美智子さんは、悪天候にもめげず座り込みに来られましたが、流石に少し寒いせいもあって早めに帰られました。

座り込みの場所からも地下鉄の出口から国会前に向かう人達が多く見受けられた。

後で聞いたところによると2万6千人が参加したようだ。

横浜から来られたKさんは、4時撤収のときまで座り込みをしてくれました。

撤収後は事務所に戻って、藤原さん、はしゆきさん、永瀬さん、かかしさん、阻止の会のHさん、Sさんらとコーヒーを飲みながら米朝会談の話などをして帰宅した。(S・K)

袴田事件の再審についての東京高裁の決定(?) 6月11日(月)

朝の天気予報によるときょうは一日中雨で、特に3時頃から雨足と共に風も強くなり要注意とのことだったので準備万端整えて家を出て事務所に向かった。事務所で早番担当のSさんを待っていると、乗っている電車が人身事故の為遅れるとのメール、彼が駅に着く時間と私が経産省前に着く時間が同じ頃なので直接経産省前で落ち合うようメールで返答して出発の準備をした。雨と台風接近の為座り込み者は少ない、常連のお二人も所用があって参加できないということもあって椅子六脚とのぼり旗・ポール・バナーだけを持って経産省前へ行った。幸いなことに雨と風は弱くのぼり旗とバナーは所定の位置に設置できた。

その後雨と風は朝の天気予報で予報していた程には酷くならず持ちこたえられた。流石に3時以降は時折土砂降りと突風が来てバナーを繋いでいた椅子が何回かひっくり返されましたが。それより事務所を出るときうっかりして傘を忘れて来たのでー厚手の合羽なので大丈夫と思っていたー時間が経つに連れて雨の冷たさが合羽を通り抜けて体に染みてきて椅子から立ち上がって雨水を振り払わざるを得なかった。そういう時に突風が吹いてきて椅子ごと押し倒されたのです。座っているときはそういうことはありませんでした。

きょうの参加者。12時半過ぎに親友のKさんが来てくれました。幾つか資料を私に渡すために。きょうの参加者は少ないと思われたので有り難かったです。彼が帰ったあと火曜担当のYさんが顔を見せてくれました。聞けば、袴田事件の再審について東京高裁の決定が出るので傍聴に来たとのことだった。以前から私も少しだけ関わっているのでその様子を誰か報せてくれるのではないかと思っていたので助かりました。しかし高裁が静岡地裁とは真逆の棄却決定を出したと聞いてガッカリしました。思わずどうしてなんだ‼と叫んでしまいました。あれほどの科学的鑑定で立証されたというのに。

翌朝の新聞で理由を知りました。欧米では広く行われている手法であるにも拘らず日本では過去に行われたことがないので、信用出来ないとの一点張りでテレビでも、最高裁に下駄を預けた決定だと揶揄されている代物だ。だから再収監出来なかったのだ‼ここまで検察庁に忖度する東京高裁の面目躍如といった所だろうが許せるものではない‼

最後にきょうのレジェンド・Sさん。台風が近付いてきていて雨風が強くなる天気予報で帰るのが大変になるからきょうは来ない方がいいと連絡しましたが上手く行かず、何時もより早く、一時半過ぎに一人でやって来ました。いつもの国会前抗議行動は雨なので中止なのでこちらに直行したとのこと。とにかく持っている合羽を着て貰った。それでも私の時と同じで徐々に雨の冷たさが体に染みてきて寒いと言う、が誰も余分に持っていないのでどうしようもない。風邪を引いたら大変だから帰ったらどうかと説得するが拒否する。

そうこうするうちに、いつも世話しているKさんが迎えに来てくれたー当初、国会前抗議行動でいっしょだと思っていたので国会前だけで帰ってもらうよう彼女に電話していたのです。Kさんの説得が効いて3時頃一緒に帰って貰いました。我々は雨も風も強くなってきたので少しだけ早く撤収して雨に濡れた座り込みグッズを事務所一杯に掛けて帰りました。(保)13時

今日は比較的凌ぎやすい一日だった  6月12日(火)

昨日の雨の中での座り込み当番者の人達には申しわけありませんが、今日は適当な風もあり一日中楽な座り込みでありました(丸の内警察署の大馬鹿な警察官も来なかったし)座り込みを始めると間もなく、福島原発刑事裁判の傍聴者が来て下さり、今朝の新聞一面のトップに載っていた、袴田事件の不当決定(静岡地裁の再審開始決定を東京高裁の大島隆明裁判長が取り消し再審請求を棄却した)に対して高裁前や検察庁前で抗議の座り込みを開始した人達も寄って下さり、用意した椅子9脚では足りなくなりました。

憲法の理念・精神を踏みつぶし、ただただ自己の利益と保身の為に、この不当決定を出した極悪非道な大島隆明裁判長には、いずれ天罰が下る事だろう!

この裁判長に一日も早く天罰が来る事を、そして無実の袴田さんの疑いがはれる日が、一日も早く来る事を祈るばかりです。(Y・R)

福島原発裁判を終えた人たちも来て賑やかな座り込み 6月13日(水)

今日は晴。朝から暑い。朝、事務所に行くと、保っちゃんからのパンの差し入れと伝言があった。救援連絡センターの発送の仕事で、遅番の時間ギリギリになるかもしれないとのことだった。経産省前に行くと、すぐ、Yさんが到着して、グッズのセットを3人でやる。そしていつものように話をしながら座り込む。Yさんは安倍のひどさにもう黙ってはいられない感じだった。1時頃、Oさんが着く。ここのところ水曜日は雨だったので、Oさんは久しぶり。そうこうするうちに保っちゃんが着く。予定より、ずっと早かった。

保っちゃんの報告
「昨日と今日は連続で福島原発刑事裁判があった。昨日は通風の為に病院に行かなければならなかったので欠席した。今日はラッシュアワーにあわないように早めに家を出て地裁に向かった。他の人も私と同じように考えているのか、何時もより電車は混んでいた。この頃人身事故などですぐ電車が停まってしまうのでリスクを回避するため私と同じく少しばかり早く家を出掛けているのではないでしょうか。次回にはもう少し時間を変えて見ましょう。
地裁前ではすでに前段集会が行われていました。昨日の裁判中に裁判長はワイシャツの袖をまくりあげたり顔に手をやったりしている仕草がいやに目について落ち着きがなかったのが強く印象に残ったそうです。抽選は珍しく当たった(この間3回連続でハズレていた)が傍聴券は世話人の人に預けて、救援センターに向かいました。救援連絡センターでの仕事は早く終わり、テントに行く。」

今日は規制委員会に対する抗議の日(水曜日)でもあり、それが終わったのち、IさんとKさんが座り込みに来られた。Kさんはそのあと、第二議員会館で行われる「恵庭事件」裁判についての映画を見に行かれた。そうこうするうちに、福島原発裁判を終えて、福島の橋本さんたち4人が寄ってくれた。裁判について話したり、この間会ってないので、いろいろと話をしたり、記念撮影もした。福島の人たちは、その後、裁判の報告集会があるので議員会館に向かわれた。
斎藤さん、規制委員会抗議に参加されたAさん、TPP採決の抗議に来られたBさん、遅番のTさんなどが加わりにぎやかな座り込みになった。(T)

差しいれのサクランボをみんなで楽しんだ 6月14日(木)

今日は曇り時々晴れで涼しくて良かった。
椅子・のぼりなどセットしてすぐ中国の方何人かが通りがかり、Yさんが英語版のリーフを渡したそうだ。
今と違うけれど、判ってくれたかな?
1時前財務省の前にトラメガを持った男の人が現れ大音響で演説を始めた。
福岡から来たそうだ。
最初エネルギー基本計画についてとか言って玄海原発・川内原発が再稼働したなど言い始めたので原発に反対してくれるのかと思ったら、
資源のない日本には原発は必要だと言いだした。
太陽光発電も必要、蓄電池の開発が大事とか言いながらウランを買うべきだとか言う。私たちを意識して反対運動も肯定し、無関心な人がいけないなど何を言いたいのか意味不明。しばらくしゃべってどこかへ消えて行ったのでほっとした。

地裁前で11日の袴田事件不当決定に抗議して座り込みをしていると言うのでYさんが応援に行く。1時半前に私も行って見たらほとんどの参加者が検察に申し入れに行った後だった。数人残っていたので少し話してチラシを貰ってきた。

Sさんが杖ついてやってきた。そして山形のサクランボを差し入れてくれたのでみんなで初サクランボを楽しんだ。

今日の話題は東海再処理施設廃止作業計画を規制委員会が認可したこと、
一兆円の国費を投じて70年かかると言うのに驚き、我々が生きている間には終わらないことを実感!原発を始めた人間の愚かさを話しているとS・Tさんが電話で東電が福島第二の廃炉を決めたと言うニュースを知らせてくれた。
まずは良かった。3時過ぎ午後番の人が現れたので私は帰途に着く。(I・K)

樺さんを偲ぶ会から文科省前の抗議行動へ 6月15日(金)

今日は6・15。今から58年前、60年安保闘争のさなか、6月15日国会突入をした全学連のデモ隊の中にいた樺美智子さんが警察機動隊によって虐殺された日である。当時現場におられたMさんの呼びかけにより、偲ぶ会が行われた。私は、今回が初めての参加であった。本日の座り込みの当番と重なっていたので、幟旗のセットをすませてから、Tさんの許しを得て、Sさんと国会方面に向かった。

南通用門前に着くと樺さんの遺影を小さなテーブルの上に立てかけて、数人の人々が雨の中佇んでいた。その中にはHさんやMさんなど見知った顔もあった。まだ、開始時間に間があったので静かに待った。周りの制服警察官や公安警察の数も増えてきた。やがて、Hさんの司会で会が始まり、所縁の人々の話が続いた。テントのMさん、Yさん、Fさんの話も続き、終わりにI聖人の読経の中、献花が行われ会を閉じた。70、80を過ぎた人々が元気な昔のような語り口で話をされているのを見て不思議に思った。偲ぶ会の参加者は高齢の人が多く総勢30名程度であったろうか。周りを取り囲んでいた公安警察も30名ほどだった。1時間ほどで偲ぶ会が終わったので、すぐ座り込みの場所に戻った。

今日はずっと雨が降っていて、おまけに気温も下がってきたので、座り込みのメンバーが増えない。それに福島原発訴訟の裁判もあったりで、前半の3時までの時間はイロハのメンバーと国分寺のSさんと私位だった。

4時になったので、私は文科省前の金曜行動に参加した。今日は朝鮮学校支援にはるばる韓国からの訪日団がやって来た。彼らは文科省抗議に先だって、議員会館で文科省交渉をし、その後すぐ後に大学生中心の抗議行動に合流し、参加した。同じ民族の学生が日本で差別を受けている現実に、体制が違っていても30名近くの韓国人がはるばる日本にやって来て日本の役人に抗議する姿を見るにつけ、 日本人として恥ずかしい。

同じ外国人であっても、韓国人学校、台湾の中華学校、アメリカンスクールの子どもたちには適用されているのに、高校無償化から朝鮮学校のみが適用を外されている。朝鮮学校は奪われた言葉や文化、歴史を学ぶ民族教育をしている学校である。自らの言葉や歴史を学ぶことが認められないとは在日朝鮮人として生きていく事を否定されたことになる。戦前の朝鮮侵略や植民地支配の責任もとらず、ヘイトを繰り返す世の中。何とかしなくては、もっと、もっと日本人が気付いてほしい。(S・S)

盛りだくさんの抗議行動でにぎやかな霞ヶ関 6月15日(金)
12時に議員会館前に到着、雨の中で玄海原発再稼働反対の集会(主催:さよなら原発)。武藤類子さんから福島の話、私からも全国の阻止行動と現地ゲート前行動と「エネルギー基本計画」パブコメの話。東海第二、福島の現状、被ばく労働も話題に。

雨が降り続く中、13時からは国会南通用門前で樺美智子さんを偲ぶ会。ハガチー事件と警察による樺さん殺戮、58年前の安保闘争の断片を聞いた。急いで議員会館に戻って、東電刑事裁判の報告会。映画で線量の高い学校に登校を求められる小学生の母の苦しみを知る。経産省前では雨が上がって既に10人以上が座込んでいる。今日は共謀罪採決から1年。4時からの文科省抗議も韓国から30人程の人が来て文科省に申入れ。経産省前の抗議行動では以上の行動(東電裁判、玄海再稼働反対行動、樺さん偲ぶ会、袴田裁判、共謀罪抗議、朝米会談、エネルギー基本計画パブコメ、朝鮮学校差別、柳瀬唯夫問題)などのアピールで盛り上がり時間を超過した。
これでなぜ安倍打倒できない? これでなぜ脱原発を実現できない?    (K.M)

こんな時だけ警察はおでましなのだが 6月16日(土)

用事があって遅れてきた。着いたのは1時前位だったが皆まだ昼食を済ませていないという。Uさんがいつも私の座る椅子に座っていた。空席にしておくと鳥が・・・と説明してくれた。詳しくは書かないが想像がつくと思う。この後鳩が誤って雀の頭を踏み付けるというアクシデントが起きた。雀は無事だったが表記不能の悲鳴が可愛かった。

財務省前に機動隊のカマボコが5台数珠つなぎに停車した。「お迎えが来たよ」とKさんが悪戯っぽく言う。爆笑をこらえて耳を澄ますと街宣の音が聞こえてきた。やがて現れたのは青いヘルメットの一団。前後を数台の警察車両にはさまれ回りをフル装備の機動隊員が囲んでいた。コーラーの声を圧倒する音量で指揮車両の上に立つ機動隊員が「デモ隊が通過します」「交通整理中」などと言わずとも見ればわかることをデモ隊より賑やかに繰り返していた。その間隙を縫って50人に満たない参加者が声を上げていた。内容は再稼働反対・戦争反対と私たちと変わりはない。

昨日は会議・金曜行動・展覧会・映画とあらゆるものをサボって仕事帰りの新橋デモ(働き方改革関連法案に反対するデモ)に参加した。知り合いは一人もいなかった。みんなデモ慣れしていない感じだったがコールは腹の底から溢れんばかりだった。当然だが若い人が多かった。解散地点での発表では240名が参加。西幸門を出発したときは100人位だったと思う。交通整理の警察官はとても少なく公安の刑事も数人やっと見つけた。

桜田公園で流れ解散したあとSL広場で街宣。デモを含めて僅か1時間くらいだったが充実していた。働く人が参加するにはちょうどよい時間だ。でもこの時間でもまだ働いている人は大勢いる。私もかつては何十年もそうだった。デモ?デモクラシー?… でも暮らしだよ。そういうことだったんだ。      (O・O)

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その77
何度も言う、原子力発電はゼロエミッションでもクリーンでもない
~第5次「エネルギー基本計画(案)」で経産省は未だに原発をゼロエミッション扱い~
木村雅英(経産省前テントひろば)

第5次「エネルギー基本計画(案)」の10ページに次の記述がある。
ゼロエミッション電源比率
2013年度のゼロエミッション比率は再生可能エネルギー11%と原子力1%を合わせて12%程度であり、2030年度には再生可能エネルギーの導入促進や安全性が確認された原子力発電所の再稼働により44%程度を見込む。これは、年2%ポイント程度の上昇に相当する。2016年度は16%程度となっており、現状は概ね年2%ポイントずつ上昇している。」

原子力は絶対にゼロエミッションではないし、再生可能エネルギーと原子力とを同列で論じるべきではない。
例えば、次の図は原子力発電がどれだけのゴミを出すかを例示している。

すなわち、100万kWの原発を巡って1年間の稼働で出てくる核のゴミは次のとおり。
ウラン鉱山 残土240万トン
製錬 鉱滓13万トン、低レベル廃物
濃縮・加工 劣化ウラン160トン、低レベル廃物
原子炉 低レベル廃物、ドラム缶1000本、使用済み燃料30トン
再処理 高レベル廃物固化体30本、中低レベル廃物、プルトニウム300kg
廃炉 ?

私からは次のように書き換えることを提案する。
ゼロエミッション電源比率
原子力は、発電時の二酸化炭素の直接排出はないが、ウラン採掘から放射性廃棄物投棄まで、様々な局面で化石エネルギーを使用しており総合的に見るとかなりの二酸化炭素を排出している。そればかりか、原子力発電の為に大量に発生する放射性廃棄物(核のゴミ)は数十万年以上も保管・管理する必要があるのにその場所も技術も未だに確立されていない。従って、今まで原子力をゼロエミッションに分類していたが不適当であり、再生可能エネルギーのみをゼロエミッション電源とする。ゼロエミッション電源比率は、2013年度の再生可能エネルギー11%を急速に伸ばすことにより2030年度には再生可能エネルギー44%を達成する。」

今募集中の「エネルギー基本計画(案)」パブコメにこれも提出します。)

(「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」の案内を転送します。重複お許し願います。
末尾に「稼働40年を迎える老朽原発、首都圏にある「東海第二原発」を20年延長させないでください」署名案内があります。署名願います。)

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永瀬です。韓国原発の情報をお知らせいたします。

あまり日本のメディアには出てこないと思うので記します。

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http://japanese.joins.com/article/264/242264.html?servcode=400&sectcode=430

韓国原発で重水漏出、29人が放射能に被ばく

11日に慶尚北道慶州(キョンサンブクド・キョンジュ)にある月城(ウォルソン)原子力発電所で発生した冷却材漏出事故に対し原子力安全委員会が13日に現場調査を始めた。

原子力安全委員会はこの日、「専門家と関係者で構成された調査チームが月城に行き事故経緯と原因を把握するだろう」と明らかにした。これに先立ち11日午後6時45分ごろ、月城原子力本部月城3号機(加圧重水炉型70万キロワット級)で冷却材である重水3630キログラムが漏れ、当時作業中だった労働者29人が放射能にさらされた。重水は原子炉内の炉心を冷ます役割をする冷却材だ。この事故は現場作業者のミスによる冷却材バルブが開いて発生した。漏れた重水はすぐに回収された。

韓国水力原子力によると放射能にさらされた労働者29人の被ばく量は平均0.39ミリシーベルト、最大で2.5ミリシーベルトだった。韓国水力原子力は「年間法的許容値20ミリシーベルトの12.7%水準。病院でがん診断のために撮影するPET-CTを1回撮影する際に受ける放射線量8ミリシーベルトより低い数値」と説明した。作業者は特殊作業服と個人別に放射能数値を確認できる装備を着用しており、個人別の漏出量を測定したという。韓国水力原子力は「人的ミスに対しては徹底した調査を通じて責任を問い再発防止対策を立てる」と明らかにした。今回の事故は月城3号機(加圧重水炉型70万キロワット級)が11日から計画予防整備に向け発電が停止した期間中に発生した。これに先立ち月城3号機では昨年10月にも原子炉と連結されたバルブの故障で重水110キログラムが漏れた事故があった。

今回の事故に対し慶北慶州環境運動連合は13日に声明を出し、「官民合同調査を通じて再発防止対策をまとめなければならない」と主張した。同連合は「11日の冷却材漏出当時26分間バルブが開いていた経緯を明らかにし責任の所在を明確にしなければならない。作業者のミスでバルブが開かれても冷却材である重水が3630キログラム排出される長時間バルブを遮断しないのは疑問だ」と明らかにした。続けて「冷却材漏出量に比べ作業者の被ばく量がとても低く報告されている。事故当時の三重水素濃度を正確に明らかにし、近隣住民に対する防護措置はどのようにしたのかも明らかにしなければならない」と付け加えた。

【行動予定】とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会
(1)東海第二原発20年延長阻止!規制委員会前行動
6月20日(水)12時~13時
場所:六本木ファーストビル前(港区六本木1丁目9番9号)
   東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」から「泉ガーデンタワー」を経て徒歩4分 日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
共催:「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」
   「原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動」)

(2)日本原電株主総会申入れ行動(原電包囲)
6 月29日(金)13時30分〜14時30分
場所:日本原電本店前
(千代田区神田美土代町1番地1)
主催:「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会

29日の株主総会に合わせ、原電を包囲し、
東海第二原発20年延長と再稼働に反対する署名を提出するとともに、申入れを行います。
〈日本原電本店 アクセス〉
都営地下鉄新宿線「小川町」駅「B6」出口より徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅「B6」出口より徒歩2分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅「B6」出口より徒歩2分
JR線「神田」駅「北口4番」出口より徒歩6分
(3)日本原電本店前行動
7月4日(水)17時~17時45分
場所:日本原電本店前
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
*18時30分~1 9時45分は東電本店合同抗議です。
主催:東電本店合同抗議
場所:東電本店前(原電本店(神田)から東電へは地下鉄等で移動)
6月22日(金) 5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)

官邸前抗議行動 18時~(首都圏反原連)

今月の祈祷会は6月28日(水) 月例祈祷会(死者の裁き)

15時~ 経産省前ひろば 日本祈祷団47士