テント日誌7月24日…沖縄からの通信/速報「みんなで止めよう伊方原発7.24全国集会」

経産省前テントひろば1778日

霞が関周辺にボケモンは現れなかったようだ(7月23日の事)

昨日は暦の上で大暑だったが午前中雨で涼しかった。
今日もTシャツでは寒いくらいの陽気、先週の暑さからすると信じられない。
テントに座り込むにはちょうど良いけれど…
土曜日のテントは訪れる人も少なくとても静かだ。
11時過ぎレイバーネット映画祭に行く前にと第2テントのTさんが寄ってくれた。都知事選の話題で盛り上がる。鳥越さんに勝ってほしいとの思いは同じ。
午後「再処理止めたい定例デモ」で銀座から日比谷まで歩いてきたヨーカンさん
が来てくれた。デモは少人数だったらしい。
その後テントの若手Hさんがスマホ片手にやって来た。
テント周辺にポケモンがいないか探しに来たという。
もしいたら人を集められるかと…
スマホを持っていない老人(?)たちはポケモンGO!のことが良くわからない けど、ニュースなどでちょっぴり知識を得て興味深かった。
残念ながら霞が関周辺にはポケモン現れなかった様です。
夏休みのせいか外国の方が良く通る。
テントを興味深く見ている方たちには英語のパンフをお渡しして何処の国の方か お聞きする。
今日はアメリカ・ポーランド・ロシアなどの人が通る。
たいていの人は英語を読むというのでびっくり。
フランスの女性は日本語が堪能でいろいろ話して行かれた。
日本が好きで2008年から11回も日本に来ているとのこと。
11年の4月にも来た。家族は怖がってこなかったが、日本が好きなので一人で来 たそうだ。
水戸に日本人の友達がいて東海第2で働いていたが原発を危険だと思っていない というので驚いた。
日本の子供たちが、原発の絵に花など添えて原発ありがとう!などと描いていた ことが信じられない。
今は違うと思うけれど…と言っていた。
フランスでは考えられない。
彼女は中学の先生をしている。休みがたくさんあるので日本にも来られるようだ。8月にまた来るというのでテントにまた来てくれたら嬉しいと思う。
色々なことがあったので時間の経つのを忘れて4時半までテントにいた。
毎日来て下さるM子さんも新宿西口スタンディングに出かけるので一緒にテント を離れた。(I・K)

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権力に粘りかつ道模索する(川柳句会より)

24日(日)午後2時よりテントを守れ!脱原発川柳句会が開催されました。お天気も良かったですが、雲や風もあり、比較的過ごし易い日となりました。選者は乱鬼龍氏、席題は「勝つ」「ここから」 3時投句締め切り、3時半頃より入選者の発表、講評となりました。参加者は初参加の2人が加わり8名、伊方原発再稼働阻止全国集会に行かれている方も多い中、なかなかの盛会となりました。

入選句は以下の通りです。

「勝つ」

特選

★権力に粘り勝つ道模索する - 草地

秀句

★ミンミンと勝てよ自分に応援歌 - サラダ

★脱原発勝つぞ笑うぞテントひろば - コロッケ

★選管がかってに開ける投票箱 - 藤康

★死ぬまでに一度は大勝ちしてみたい - 怪猫

★勝つまではあきらめないぞ脱原発 - 芒野

「ここから」

特選

★アベ倒す狼煙はここからテントから - キムキム

秀句

★避難解除一歩入れば居住制限 - 怪猫

★脱原発テントのここから声合わす - 落葉

★非暴力弾圧為政者さらけ出す - 芒野

★がけっぷちでもここから沖縄から - サラダ

★高江から国の暴力世に知らせ - 草地

入選者へは乱鬼龍氏の川柳が書かれた団扇や映画「がんを育てた男」のパンフレット等が贈呈され、入選者達は喜びの声を上げていました。

川柳句会終了後、フランス人の女性がテントにいらっしゃいました。銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催中(24日終了)の福島原発事故を伝える写真展を見てから、こちらのテントに来られたそうです。藤康さんの翻訳でフランスでの福島事故の報道のされ方などについてお話したあと第2テントの反原発美術館を興味深く鑑賞されました。

午前中には香港から来た方たちもテントに見学に見えたそうです。

夏休みにはいろいろな国からのお客様が増えます。

次回のテントを守れ!脱原発川柳句会は8月14日(日)14時からの開催です。

お時間のある方はご参加ください。(S・E)

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速報「みんなで止めよう伊方原発 7.24全国集会」

四国電力伊方原発3号機の再稼働に反対する集会にテントからも多数参加した。速報でお知らせする。

テントの2人のSさんのレンタカーでトンネルをくぐり抜け曲がりくねった山道を通って四電伊方原発PR館を隣接する道の駅「きらら館」に到着。道を隔てた空き地には既に大きなテントが張られ高松からの大のぼり柱が「伊方再稼働反対」を訴えている。

強い日差しを受けながら「きらら館」前で集会案内チラシを撒く。

正午を過ぎて、全国からマイクロバスや大型バスや乗用車が続々と到着、伊方半島を縦断する国道を挟んで本部舞台の向いの歩道が参加者レーン。通行する車を挟んで700人の大集会が始まった。斎間淳子さんが伊方原発反対の歴史を振り返り、鎌田慧さんが「伊方原発でもし事故があったら瀬戸内海一帯が汚染される。」「原発をなくすために頑張っていこう」と力のこもった演説をして参加者に再稼動阻止を鼓舞した。さらに、野呂正和さんが川内原発再稼働推進派伊藤鹿児島県知事を大差で落選させた選挙勝利報告をし、沖縄県高江で闘っている山城博治さんからの熱い連帯メッセージが読まれた。最後に、集会決議を採択し、眼下に見える伊方原発に向って再稼働反対とコールした。

続いて暑い日差しを受けながら徒歩で山道をくだってゲート前に到着(バス移動の人も)。ゲートの数百メートル手前から道路を閉鎖して歩行者しか通れなくした警備警察、婦人警官を多くしてソフトムード?で重装備ではない。それでも全員が顔隠しマスクをしているのは気色悪い、まさか一次冷却水ポンプ故障ゆえの放射能よけではあるまいが。

鉄柵でゲートから隔てられそれでも原発が見える空き地に全員が座り込み、急遽かけつけられた中嶌哲演さんが、(未来の)あとから来るひとのために原発を葬ろうと訴えた。四国各地からのフリートーク・音楽の中で、再稼働阻止全国ネットワークからも四電への抗議・要請書を読み上げた。「伊方の家」のYさんの熱いメッセージで盛り上がり、幸い再稼動が延期されているので夕刻で抗議行動を無事に終了。Kさん、Iさんとともに、ゲート前でテントニュース83号を全国からの参加者に配布した。

その後八幡浜市の市民会館で交流会が開かれ、中嶌さんや鎌田さんや実行委、木原壯林さんの若狭からの報告などを受け、今後の方針を話しあった。

朝8時から夜9時までの長い一日の行動で疲労困憊だが、達成感を感じた一日だった。(K・M)

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●7/26(火)四国電力東京支社抗議行動〔伊方現地に連帯の行動
伊方原発3号機再稼働反対!中央構造線に火がついた!
南海トラフ地震も心配 基準地震動も低くデタラメだ!
第11回四国電力東京支社抗議行動にご参加を!

日時:7月26日(火)18:30より19:45
場所:四国電力東京支社
東京銀行協会ビル前(丸の内1丁目/大手町駅D4出口すぐ)
主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549

●7月26日(火)「鎮魂 死者が裁く」JKS47月例祈祷

15:00 「鎮魂 ―死者が裁く― 呪殺祈祷僧団四十七士」

〇開式の言葉と鎮魂歌「海つばめ」

〇歌 唱 秋山道男「海つばめ」、演奏:グラシャス坂井(ギター)

〇勧 請 (上杉)

〇読 経 妙法蓮華経如来寿量品第十六 偈文

〇表白文(福島)「鎮魂 – 死者が裁く –

〇読 経 陀羅尼呪 3回繰り返し

〇唱 題

〇祈願回向

〇四弘誓願  〇題目三唱

〇主催者挨拶(上杉)

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沖縄からの通信/7月22日(転載) M・S

昨日、これは国によるテロリズムだ、事実上の緊急事態法(=戒厳令)の発動だ、と書きました。昨夜から今朝にかけて、その通りのことが高江で起きました。

県道40号線を機動隊の装甲バスを横にして塞ぎ、地元住民や市民ばかりか、報道まで立ち入らせない「封鎖」の中、高齢者に対しても、女性に対しても、機動隊はあらん限りの暴行を働きました。こぶしで何度も殴りつける、踏みつける、衣服をビリビリに引き裂く、機動隊車両の前に立ちはだかる人をなんと、轢き倒しました。「封鎖」されたゲート前は、国家暴力による暴虐無人の無法地帯です。・・・・こんな国家暴力を目の当たりにするのは三里塚闘争以来のことです。

「辺野古浜通信」が、11時26分「本日は撤退」とのメールを出しました。いったん撤収するとして結論を出したようです。昨夜から今朝にかけての攻防では、みんな徹夜でたたかっていました。ケガをした方もたくさんいたものと思います。

高江:本日は撤退

https://mail.google.com/mail/u/0/?tab=wm#sent/156106debad89242?compose=1561161077961e2d

さて、この数日間で安倍政権が何を考えているか、かなりのことが分かりました。結論部分だけを書きます。政府がやろうとしているのは「三正面作戦」ではなく、「辺野古中央突破作戦」です。どういうことかというと、「不作為の違法性確認訴訟」を行ったことは、敗訴しても司法判断を無視し、辺野古の工事を強権的に再開する決断を行ったということです。

きょうの菅官房長官の談話は、そもそも論理矛盾したことを並べ立てたもので、それ自体を批判しても何の意味もありません。明日以降、訴状の内容が明らかにされると思います。下にベースとした毎日新聞も書いていますが、そもそもの法的整合性がありません。こんなことは誰が考えても分かります。

では、何のために県を提訴したのかですが、負けると分かっている裁判を行ったということに尽きます。どういうことかというと、「外交と国防は国の専権事項」の論理です。安倍政権が正当化するためにはこれしかありません。これまでの司法は、「統治行為論」、つまり、高度な国の政策には司法として口出ししないというものでした。これをさらに右から突き破って、国敗訴の判決が出たとしても「外交と国防は国の専権事項」だから従わない、として強引に突っぱねることを決断したということです。

これは、三権分立の民主主義そのものを破壊するものです。しかし、安倍政権はそもそもが改憲をやろうとしている政権ですから、こんなことは平然としてやります。もちろん、こうしたことはこれまで例がありません。しかし、こんなやり方でもしなければどこにも突破口がありません。衆参とも3分の2をとったことで踏み切ったことです。つまりは、事実上の改憲への踏み込みです。

きょうの高江での攻防で新たな局面がはじまっていますが、安倍政権の狙いはただ一点辺野古の工事再開のみです。心配していることは、高江の暴力的な工事再開に目を奪われて辺野古のたたかう体制が手薄にならないか、ということです。政府自身が法を無視し、既成事実を作って超法規的に突っ走るしか手がありません。課題は、それを見抜いて今後のたたかう体制をどう作るかの一点に絞られています。