テント日誌8月26日…この日、私たちが、戦争しない未来をつくる

経産省前テントひろば1446日

やっと体調も回復して…

夏バテというには早いのだがお盆休みを前後するころ体調を壊してしてしまった。気持ちは焦ったのだけれどなかなかテントにも出向けなかった。少し、顔を出しても長くおることもできなかった。川内原発の再稼働に対する現地の闘いも報告を読みながら、あれこれ想像する以上のことはできなかった。今日は久しぶりに国会周辺も歩けたし、夕方は弁護士会の主催するデモとテントでエールの交換などした。何というかいくらか鬱屈していた気分を解消できた。テントにあり、闘う人たちと気持ちを交歓できるのはうれしいものだ。やっぱり、僕にはこれが一番の良薬なのだと思った。

食欲不振と下痢に悩まされながら高校野球から大リーグ、それにプロ野球に浸っているだけのような日々だったが、それでも戦争の証言の番組をよく見た。今年は1970年ということもあり、いつもの年よりはこの手の番組は良かったように思う。従軍看護婦だった人たちの証言というか、報道番組は良かった。中でも「あの時代に本当に戦争に反対する人たちが20人でも、30人でもいたら…」という発言は、よく言われてきたことだが、グサっとくるところがあった。8月16日には第二テントで従軍看護婦のことを題材にした増村保造の『赤い天使』の映画会を予定していたが、僕の体調不良で中止にさせてもらった。機会をあらためてやりたいと思う。

新聞等の報道でこれはと思ったことがある。若い学生たちの行動に元特攻隊が感動し、これは私たちがやりたかったことをやってくれていると賛同したことだ。そして学生たちがそれをまた感動した、という記事である。戦争のことで僕に引っかかってきたことの一つは戦争に反対することと、太平洋戦争(15年戦争を含めて)の死者(特に戦死者)たちを弔うことの関係の問題があった。戦争の否定に立つ立場においては戦死者を犬死に。無駄死にということが強くあり、他方で戦死者を英霊として賛美する立場があった。こちらは太平洋戦争の肯定の立場だった。僕は太平洋戦争については反対の立場にあったが、戦死者たちを犬死とか無駄死にとすることに疑問があった。加藤典洋が『敗戦後論』アジアでの三千万人の死者の追悼の前に、日本の三百万人の死者の追悼をと語って論議を読んだことがある。その前後だと思うが、僕は中上健次と僕らの世代で戦死者の追悼というということをきちんとしようと話し合ったことがある。このことはまだ果たせてないことだが、戦死を犬死や無駄死にすることに疑念があったのだ。僕らが太平洋戦争に否定的であることは明瞭であるが、戦死をかつてのように英霊でもなく、逆に犬死や無駄死にとしたくもない。戦死者が聖戦という意識をもって戦争に臨み、戦死したのだとしても、そこには戦争について、自己の行為について多くの疑念をいだいていたことは疑いない。それは言葉にならない言葉としてしかなかったにしても、聖戦を遂行しや英霊たらんとしたのではない。死者たちの声を僕らは読み取るほかないのであるが、彼らが戦死に直面して頭をよぎったのは違ったはずだ。

彼らは聖戦や戦争に肯定的な意識において戦争に参加し、その中で死に直面したのだろうが、そこで戦争についての思いは否定の意識も含めて矛盾したものであったはずだ。これを犬死、無駄死にと評することは人間の死として当然のことなのか。確かに不可避な悲劇的な死といえるだろうが、この死を歴史の中の死として悼ことは可能であり、それと戦争の反省としての戦争否定とはつながるのではないのだろうか。戦死者を追悼することと。「憲法9条」を保持することは矛盾なくあるのではないのか。僕らが過去の呪縛であるとともに、過去の遺産で生きるのだとすれば、戦死者を「英霊」として呪縛しておくのではなく、戦争についての反省と否定をもたらしてくれた遺産として考えていいのであり。それは「英霊」にとじこめるのではなく、戦争否定のための先達として追悼していいのではないのか。

このことを明瞭にすることは僕らの戦争反対の闘いに歴史の厚みを加えることであり、歴史を内包して行くことではないのか。無駄死に犬死と評されたような虚しい死の累積の中に、僕らの戦争に立ち向かう現在はある。これらを全部背負って僕らは闘うほかないのだが、あの戦争の戦死者の声を聞き取りつつ闘うことである。僕らがそれを内包した闘いが未来のために必要ではないのか。

祖父と孫のような、元特攻隊員と学生たちのエールの交換の記事はうれしかった。病んだ心身を元気づけてくれる小さな記事だった。 (三上治)

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森さんの映画会、第二回「林昭の魂を探して」、日程変更に

一週間ずらして、9月2日です。時間は変わらず、映画19時~21時、懇談会21時~2215分くらいです。8月26日予定の変更です

様お忙しいところ、申し訳ありません

 

変更の理由は、8月26日に日比谷野音で日弁連主催の集会があり、その後請願デモをするらしいのです。デモコースは発表されていませんが、おそらくテントの前を通るのではと思います。3000人のデモとすると、250人ずつの梯団が、12となりますね。19時過ぎからスタートですから20時半ぐらいまで断続的にデモ隊が通ることになります。とても映画に集中できる状況ではありません。
参考
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2015/150826.html (H)

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<この日、私たちが、戦争しない未来をつくる。>

 「戦争法案廃案!安倍政権退陣!」(一部再掲・転載歓迎)

総がかり行動実行委員会・の呼びかけ

〇8・30(日)国会・日比谷 10万人・全国100万人大行動」東京(含む近県)

●午後2時~ 日比谷エリア(地下鉄霞ヶ関他) と 国会エリア(地下鉄国会議事堂前他)

  全国を戦争法案反対の声で埋め尽くそう!

大成功させる為に、全国各地の方々の決起を呼びかけます。各地で集会や、スタンディングなどの行動を、同時に開催して頂きたいと思います。

ご協力頂ける方は、ぜひ、下記の案内を見て頂き、メールで連絡して頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

【特設サイト開設!】 http://sogakari.com/?p=732

http://sogakari.com/

安倍首相談話は国民・市民ダマシ「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」

  というなら 安保法制法案を直ちに撤回廃案にすべし。

 安保法制が成立すれば、それは70年前の日本に戻るも同じ。
 原発も、戦争も、一旦は、もうこりごりと止めたものなのに、なぜ?どうして?

 <参加条件>

・私たちの趣旨に賛同して、一斉行動に参加してくれること。

・終了後、参加人数を知らせてくれること。・一人でもOKです!

<計画を、お知らせ下さい>

行動の計画が決まったら、上記メールアドレスに、名前・住所・コメントを記入して送って下さい。また、行動が終了したら、同じメールアドレスに、集まった人数をお知らせ下さい。

◆メールの送り先は、  sogakari0830@gmail.com

 名前(必須)

団体であれば、団体名。個人の方は、個人名(本名でなくても構いません)、もしくはイベント名(特設サイトのグーグルマップのピンのタイトルに記入します。

住所(必須)

行動する場所の住所です。

(この住所で、特設サイトのグーグルマップにピンを立てます。)

 コメント

・連絡先(ホームページ、メール、電話、ツイッター、FBなど ※複数でもOK)

・日時・交通手段(最寄の駅など)などを載せると、見た人が分かりやすく、参加してくれるかもしれません。記入しなくてもOKです。

【東京】

戦争法案廃案!安倍政権退陣!8・30国会10万人大行動

日時:8月30日(日)14:00~16:00

場所:国会議事堂・日比谷

下記の時刻には、全国で一斉にコールを行いたいと思います。

14:00

15:00

15:55

※全国で一斉に声をあげよう!

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