テント日誌8月28日…「原発止めろ!」断食の想い、届け!

経産省前テントひろば1807日(9・11から2174日)

雨の多かった夏休み 子どもたちはどう過ごしたか 8月25日(金)

幟旗をセットしていると、経産省から出てきた年輩の方が言う、「こんなに暑いのに始めるの?」座り込みのメンバーが口をそろえて「当たり前でしょ、経産省が原発やめると言うまで続けるんです。」と言うと、あきれた顔をして行ってしまった。

やっと本来の夏空が帰ってきたようだ。しかし8月もあと6日 。それにしても、今年の夏休みは雨が多かった。子どもたちは夏休みを充分楽しめたのだろうか。

経産省正門前で座り込みをしながら食事をしていると、今日もお裾分けをいただく。いぶり大根、玄米から作った甘酒、梅入り寒天、チューペット、いつもながら美味である。ご馳走さま。

1時半ごろにやって来た制服警官は、「暑いので気をつけてください。熱中症には充分気をつけて」とにこにこしながら忠告して去っていった。他に何人かの警察官がやってきたが、目で我々の人数を数えて声もかけずに行ってしまうばかりであった。

今日は埼玉で中村哲医師の後援会があり、後半のHさんが座り込みに参加でないそうだ。私も聞きに行くので座り込みのメンバーが7~8名いたのを確認し、これから人が増えることを予想して経産省前を去った。(S・S)

9.11行動を盛り上げよう 8月25日(金)

「原発をおしまいに!脱原発テントひろば7年目>9.11経産省前へ!」のカラーチラシが午後に到着。早速、座込みの場で配付開始した。座込みながら、経産省の大臣官房にも電話して、9月11日の申し入れを依頼したが、後ほどとの返事。以前のように本館前で快く読み上げて手渡しできることを期待するが‥。

eシフトの黄緑基調のリーフと9.11チラシとをセットで通行人に配布するとなかなか受取がいい。金曜気分、夏休み気分があるからか、それとも安倍政権・経産省の原子力推進政策に批判する人が多いからか。17時からの抗議行動も経産省・東電批判で盛り上がった。その後いくつかの集会に向かう人も。私は少人数で首相官邸「裏」抗議のあと、テント座込みセットの片づけ。一人奮闘の私を見かねて川柳読みのSさんが支援してくださった、感謝。
(K.M)

今日の蝉は静かだった それにしても秋の気配 8月26日(土)

〇蝉が静かに鳴いていた

先週の喧噪と違い今日の蝉は静かに鳴いいていた。短い命を燃やした8月はもうじき終わり。「6日、9日、15日を忘れるな。黙とうだけで済ませるな」と蝉が訴えていた。

珍しいことに座り込み開始早々に機動隊の若いお巡りさんがやってきた。Iさんが「こんにちは」と挨拶すると会釈を返す。真っ黒に日焼けした顔にちょっぴりはにかんだ笑顔。やや離れたところで真剣にメモを取り始めたが通行人に道を聞かれ地図帖を見つめる。無理もないが私たちより時間がかかっている。Iさんだったら1~2秒かな。2回も道を聞かれそのたびにメモを中断させられていた。今日は5人くらいお巡りさんが通り過ぎていった。私たちはまったりとしているのに彼らは少し緊張気味。大丈夫、吠えたり咬みついたりはしないからね。

どこかで新人研修があるらしく若い男女が集団で通り過ぎてゆく。いやな予感がしてコンビニに行ったら、おにぎりもサンドイッチも弁当も売り切れで菓子パンが少し残っていた。今日は情けない昼食になってしまった。

14:00前に雨が降り出した。少し涼しくなったが雨は雨。大好きな歌を思い出した。

僕は太陽が降りそそぐ場所を目指す

降りし来る雨のなかを

そこは僕にふさわしい場所

北東の風に傾いて

夏のそよ風を受けて航行する

水切り石のように海の上を飛び跳ねてゆくんだ

原曲

https://www.youtube.com/watch?v=2AzEY6ZqkuE

和訳

http://blog.livedoor.jp/simon0320/archives/25623682.html

(O・O)

右翼の街宣車はいつもと変わらぬ汚い言葉だけだ 8月27日(日)

今日はいつもより早く霞が関に到着。まだF氏は来ていないのでしばし待つことになった。暑さも峠を越したのか真夏という感じはないどことなく秋の気配を感じる。テントが撤去されて一年過ぎたな~~と思いに耽っているところにF氏が到着。早速座り込みの準備にかかると右翼様の街宣車が十数台パレード。準備中の私達に向かって「まだそんなところで反原発やってんのか」「こじき」「おめ~~ら、いくら貰ってやってんだよ」、「おいおいお前なに旗たてんだよ」、「こじき」「こじき」「こじき」の連呼でいつもの低俗罵倒大音量街宣、思わず「O~~Bugger」。無視して作業をしていると丸の内の公安がやって来て、右翼の街宣車が霞が関界隈を走っているので旗など控えめにお願いしますとの申し入れをしてきた。無用の争いはご免なので、解りました一時まで旗は一本だけにしますと言うと、「何かあったら我々はこの辺にいますから直ぐに言って下さい」と言い残して元のテントの場所辺りで7~8人での監視をしていた。

やがて、いつもの定番メンバー、Hさん、Iさん、Wさん、Sさんと顔ぶれが揃った。一時になって「右翼も帰ったようなので我々も引き揚げます」と若い公安(なかなかのイケメン)が言いに来た。私達を守ってくれたんだろうと思ったので有難うと笑顔で返した。Fさんがエレキギターにアンプを繋いで何やら解らぬミュージックを奏でる。先週からエレキギターで練習を始めて今週は多少音楽らしく聞こえるが、相変わらず解らない。合唱隊のYさんが来て合唱隊はいつも通り歌い始める。Fさんはエレキの別行動?面白い人だ。

4~5歳の子供を連れた若夫婦が目の前をいくので。「反原発で頑張っています、よろしくお願いします」と声をかけると若い奥様はニコッと「はい」とだけ言って通り過ぎて行った。右翼の妨害もなく、座り込みも無事終了、事務所へ戻って北海道からのお客様を加えてF氏による原発講座を開催。原発質疑で知識を深めて帰路に就いた。(K・S)

街路樹の伐木 オリンピックの名の下に 8月27日(日)

経産省前への道はおおむね決まっている。地下筒を利用しているが、やはりそこで驚くのは乗客の多くがスマホを見ていて新聞や本を読む人は少なくなったことだ。本や雑誌の売れ行きが落ちていて本屋の店じまいが伝えられることが多いがなんとなく納得させられる。新聞も読者が減っているといわれるがそうだろうと推察する。僕は新聞や本を手離さない小数派だが、これは簡単にやめられない。

今日の東京新聞には一面に街路樹の伐木のことが載っていた。「五輪整備 揺れる並木」という見出しがあった。されに「明大通り」プラタナス撤去へという見出しもあった。五輪にかこつけての工事には違和感を持つことも多いが、何か釈然としない気がする。明大通りはかつて学生時代のデモが記憶にあり、懐かしいがその並木を特別に意識したことはない。だだ、霞が関の一角にテントをつくり、また、座り込んでいる中でこの一帯に街路や庁の構内に樹木の多いことが気つき、その緑に気分は癒された。この辺の街路樹(特にプラタナスや銀杏)は秋から冬にかけて無慈悲に思えるような枝の伐採がある。最初は裸木をみて無謀なことをすると思ったが、春から夏になると青々とした葉の生命力に驚いた。「目に青葉…」というわけだ。それでもどういう理由で街路樹を裸木にするのかは疑問が残った。

区の担当者は「人通りが増え、狭い歩道を広げざるを得ない、伐採に理解して欲しい」と述べていることが伝えられる。一応、なんとなく分かる気がするが、少し考えれば疑問が湧く。果たして歩道は狭くなったのだろうか。こういうことはあちらこちらでも言われているが、納得の行く理由は示されていないのだと思う。古くなってきた施設などを再開発する時によく使われる理屈でもあるが、利便性や機能性のために古くなった施設など、開発として変えていくことが無前提の前提にあるように思う。オリンピックのためというのは格好の大義名分だろうが、その背後にはこういう考えがある。築地市場の豊洲市場への移転問題で僕が感じたことだった。利便性や機能性がます新しい施設というのがあり、そのことがあまり疑われずに再開発の名文になっているのだ。オリンピックにそんなことが必要かという疑念はある。どんな環境や施設でオリンピックをやればいいのか、ということにこたえず、豪華な施設を目指すということが疑われずにある。金がかかりすぎという批判での検討はあっても、この根本的な問いにはこたえていない。小池知事の施設見直しが龍頭蛇尾に終わったのはそのためだ。

時間を経た施設や環境には手入れが必要である。保存にはそれは不可欠である。しかし、それがどういうこととしてあるかの深い検討なしに再開発の名による手入れは、往々にして施設や環境の破壊になることを僕らは知っている。原発はある意味でその最たるものだったといえるだろう。工業化による地域開発として喧伝され、その結果はどうだったのか。それを思う時、その背後に利便性や機能性による開発という考えがあったのだと思う。原発の推進とオリンピックの名目による街路樹の伐採を結びつけるのは短絡させすぎといわれそうだが、そうじゃないということを感じている。(三上治)

「原発止めろ!」断食の想い、届け! 8月28日(月)

今日の12時から3日間、千葉のF・Yさんという方が経産省前で“原発全廃を祈り断食中」のノボリを掲げて抗議することを事前に聞いていた。テントとは面識ない人だがその趣旨に「暖かく見守る」ことを確認していた。12時前に本人が現れ名刺を頂く。「無理はしません」と穏やかに笑う様子に安心する。これまで何度かハンストを見てきたが、経過の中で次第に衰弱していく姿に胸が締め付けられる。「1日2食」を実践しているので空腹は心配してないと気負いは全く感じられない。1943年生まれの抗議に接し、自分には無理と簡単に合理化してしまい気が引ける。

趣意書には要約だが「フクイチ事故後、多くの学習会・講演会に参加し、原発は絶対に止めなければと確信。安倍政権は反省することなく原発の再稼動、輸出を止めようとしない。孫の世代に使用済み核燃料(負の遺産)を残してはならない。道行く人に断食で訴えたい。私のこの切ない思いを共有していただきますように」と記載されていた。座り込みが終えた夕方から翌日の昼まで、ひとりで18時間過ごすことになる。トイレ場所は知っていたので、監視カメラの位置などを伝える。大雨に備えたエスケープ態勢も取れているようだ。無理せず初志貫徹してほしい。頑張ってください。(I・M)

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福島原発告訴団からのお知らせ

東電元幹部刑事裁判が始まった! 9.2東京集会
支援団・告訴団主催の集会のお知らせです。
6月30日、福島原発事故の刑事責任を問う世紀の裁判が、とうとう始まりました。
初公判で、検察官役の指定弁護士がどのような証拠を示し罪を指摘したか、今後の裁判の見通しはどうかなど、弁護士からの報告を致します。また、告訴人からの発言も予定しています。
第2回公判に向けて、この裁判で何が争点となるか、責任がどう追及されるかを学び、この裁判の意義を広めていきましょう。

東電元幹部刑事裁判が始まった! 9.2東京集会
日時:2017年9月2日(土) 10:30~12:15
場所:田町交通ビル 6Fホール
(JR田町駅 芝浦口より徒歩数分 東京都港区芝浦3-2-22)
主催:福島原発刑事訴訟支援団・福島原発告訴団
内容:弁護団から、初公判の報告・今後の見通しなど
告訴人の話

詳細は支援団HPをご覧ください
https://shien-dan.org/

お問い合わせ:福島原発刑事訴訟支援団
電話:080-5739-7279  メール:info@shien-dan.org
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1(支援団・告訴団事務局)

9月1日(金)5時~6時経産省前抗議行動

官邸前抗議行動は6時から(首都圏反原連)

呪殺祈祷僧侶団 月例祈祷会 8月31日(木)

経産省前にて 午後3時よりあります。

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9月3日(日)「アベ政治を許さない」を一斉に掲げる日

13時 国会正門前にて

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9月11日(月)の経産省前集会が近づいています。チラシやテントニユースを見てください(今回もテントニュース119号を添付

します)

9月6日(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.玄海原発再稼働やめろ!九州電力東京支社抗議行動
日 時:9月6日(水)17時30分より18時15分まで
場 所:有楽町電気ビル前(JR有楽町日比谷出口すぐ)
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549

2.第48回東京電力本店合同抗議のご案内
 東京電力の傲慢、独善、隠蔽、無責任体質は現在も継続中です
東京電力へ抗議の声を挙げましょう
日 時:9月6日(水)18時30分より19時45分頃まで
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか126団体