経産省前テントひろば1789日
韓国からの訪問者との話が長く続いた(8月3日事から)
今日はAWCの関係する韓国の方が来られるというのでテントに行った。
恒例の「アベ政治を許さない」を掲げる日だったので国会前に行ってきた人たちが大勢寄って下さっていた。
3時ごろ韓国の方たちが到着し、第一テントで亀屋さんが事故当時のことなどをいろいろ話した。暑いテントの中でみなさん熱心に聞き、色々質問などがあったようだ。その後渕上さんも加わって話していた。
高知からの訪問者もあった。
伊方原発裁判の原告になっている方、顔にぴったりフィットする特別なマスクと現金をカンパして下さった。
そして持参した「伊方原発の再稼働をしたらいかん!」のチラシをテント前で通行人に配る。配る時にはアイコンタクトを取って渡すそうでとても手際が良く受け取る人が多 かった。
私など消極的でとってくれそうな人を見つけてチラシを渡しているのだけれど、もっと積極的に脱原発を広めなければと反省した。
韓国の方たちとのトークは続いていたが、九電前行動に参加するためM子さん・座間から心配して寄ってくれた女性と有楽町に向かう。(I・K)
・・・・・・・・
時折吹く風が救いだった
快晴で暑かったがテント前は日陰もあり時折吹く涼しい風に救われた。
今日もテントを心配して何人かが寄ってくれた。
写真を撮っていく人もあり、チラシを渡す。
暑いから体に気を付けてねとやさしい言葉をかけてくれる人もいる。
午後からはヨーカンさん・タンポポのWさんが来て昨日の東電前行動の話や上関 のこと、新内閣の話などで盛り上がった。
参議院選挙結果の影響か政府は強気で再稼働に向かっている気がする。
世耕新経産大臣に原発やめてとメール送ろう!
最後にヨーカンさんと記念写真を撮って帰ってきた。
河合先生の言葉のように例えテントが無くなっても反原発運動は続くのだ!(I・K)
・・・・・・・・・
政府の動きなんてどこ吹く風だという意気込みが大事だ
内閣改造の動きが伝えられるテレビを見ていたが、何もこころ動かされるところはなかった。政府や内閣の構成を詳細に見ていると、その表面とは別の深層の動きも感ずるところもある。その意味では二階の幹事長起用はいろいろと憶測を呼ぶところもある。自民党の内部動向を分析したりする必要な時期がくればそれをやってもいいが、今は、まだ、その時期ではない。参院選挙から都知事選挙にいたる動きの中で注目すべきは政府や権力側にそれなりの態勢が整ったということだろう。その意味で、憲法改正の動きも、原発再稼働の動きもピッチがあがるだろう。彼らもスピード感を重視していることを公言しているから、事態はそのように動くと予想できる、沖縄の高江への攻勢はその一歩と言えるかもしれない。
参議院選挙、都知事選挙と続く中で僕らも支援した野党側は惨敗だった。野党共闘ができたことくらいが唯一の希望だが、野党はその意味を理解し、今後の基盤にできるのだろうか。いずれにしても、政府に対する側はここまで追い詰められたのだから、後は何もない、反転あるのみと腹をくくればいい。テントには最高裁の上告棄却の通知が来たが、これは予測できたことで、経産省前テントひろばの声明にあるように粛々と闘うのみだ。僕らには考える力、知恵しかないが、それを駆使しえる場面があるだろう、と思う。
政府の原発再稼働の動きは、改憲の動きと共にはやまるだろう。改憲の動きの本当の狙いは「戦争ができる国家へ」ということであり、憲法の前文に規定された国民主権の否定である。国家主権としての戦争であり、その帰結として憲法改正(条文としての9条改定)があるが、政府は海外での自衛隊の参戦で、憲法改正の実質をやろうとすることが予想される。安倍政権は憲法改正してから戦争をではなく、戦争をやることで憲法改正の環境を作りかえることをも構想していることを僕らは認識すべきである。憲法改正の動きには国会などでの憲法議論と並行してこういう事態がおこること、だから僕らの闘いはそれを理解して構想されなければならない。憲法改正に対する抵抗には、海外での自衛隊の参戦に対する抵抗が結びついてあることを理解していなければならない。海外での戦争にはアメリカの大統領選挙も大きく影響するが、僕らは憲法改正の動きが条文の改定をめぐる動きだけではないこと、それに平行した戦争のことをみておかなければならない。
福島原発事故から5年を経たが事故の収束すらしてはいない。だが、政府は電力業界や経済界に動きにせかされながら原発再稼働を加速させるだろう。伊方原発の再稼働、高浜原発をめぐる動きなどでそれはみえみえである。しかし、政府や官僚の思惑とは別にそれは一気にとはいかない。彼らの予想を超えて国民の原発に対する反応は深いところがあるからだ。原発に対する人々の意識(反応)は戦争に対してと匹敵するところがある。再び安全神話が復活することはありえない。政府は再稼働の動きを加速化させるだろうが、どっこい、それへの抵抗の強いことも知らされるだろう。政府は表では原発論議をなるべく避け、裏で再稼働を進める(日本的な権力を利してだが)。でも、これは予想以上の抵抗にであうはずだ。持久戦を成り立たせる基盤があるのだ。闘いは新しい闘いの形態を生み出しながら、総体としては持久戦として続いて行く。僕らは知恵を絞って持久戦のふさわしい闘いをうみ、権力の側の動向に抗していくことになる。「やせ蛙負けるな一茶これにあり」と言わしめるのは脱原発運動の基盤なのだろう。夏のテントは暑い。けれども冷房なれしないさわやかさもある。それを楽しさに転じた闘いもあるのだ。(三上治)
・・・・・・・・・
8月5日(金)午後5時から経産省前抗議行動。テントひろば主催
18時30分~官邸前抗議行動(反原連)