テント日誌9月18日

経産省前テントひろば1807日後

いつもよりは多い目の参加しで座り込み 9月13日(金)

家を出る前、涼しさを感じたので、上着を羽織って出掛けた。事務所で荷作りしているときは上着を脱いだが、セッテイングを完了し、座り込み開始の頃には肌寒くなってきた。このところ続いていた真夏を思わせる残暑もすっかり影を潜めたようで、大変過ごしやすい。上着を着てきて正解であった。

一昨日の9.11の集会の折りに、金曜日の後半は賑やかだが前半はやや寂しいので、是非前半にも参加してください。と訴えておいたら、早速その訴えに応えて早めに参加してくれた方がいる。Nさんだ。身体が万全ではないNさんだけど、その身体をおして、早目の参加。経産省前の座り込み行動を盛り上げようとする熱意が感じられ、心が熱くなった。

暫くしたら、ゆっくりとした足取りで杖をついたご婦人が地下鉄の出口方面からやって来た。一目で、Tさんだと分かった。闘病中なので無理は出来ないが、この座りこみの場所にやって来たのだ。彼女の反原発の強い意志を感じた。Tさんの座った椅子の回りにイロハネットのメンバーが集まってくる。懐かしい再会だ。薬のお陰で、痛みも感じなくなってきたそうだ。医者からは、好きなことをやっていいとのことで、毎日、元気に全国のアンテナショップ巡りをしているそうだ。何時までも元気でいてほしいものだ。

今日は前半の参加者はそんな訳で、何時もより多めに座り込んでいたようだ。心強いかぎりである。(S・S)

 9.11行動の余韻冷めやらぬ経産省前 9月13日(金)

3時過ぎに到着、座り込んでいる人たちが前々日の行動を振り返って笑みを浮かべている。文科省前の抗議行動に参加、萩生田(新文科大臣)がメディアに圧力をかけ加計学園問題で大嘘をついたことを再確認。

経産省本館前の抗議行動も、前々日の集会の余韻を噛みしめながら、経産省の原子力推進愚策、千葉県の東電の停電復旧遅れ、ICRPが放射線防護のとんでもない新勧告案を提案してパブコメ募集中、安倍組閣と日韓対応のひどさ、東電イチエフ事故原因追及(地震・津波)、東電告訴団の19日判決予告、…のアピールとコールを続けた。

首相官邸「裏」の抗議行動も官邸前からの声を聴きながら、組閣直後の政権に対して、安倍はやめろ・麻生も菅も羽生田もやめろと訴えた。(K.M)

たとえ一人でもそれがテント 9月14日(土)

一気に気温が上がり突然やってきた夏は、始まりと同じように急速に終わろうとしていた。蝉が全力で鳴いていた。爽やかな一日だった。

それ以上に爽やかだったのは11日水曜日に経産省前に来て下さった小出裕章さん。その言葉と立ち居振舞いはとても清々しかった。限りなく清々しかった。ありがとうございました。

責任を取ろうとしない加害者たちに日々思ってほしいことがある。「まだ忘れていないのか。いつまで覚えているのだ」と。そして忘れないでほしい。たとえ一人でもそれがテント。一人が点を穿つ。二人になると線ができる。三人集まれば面になるということを。(O・O)

雨の中でも8000人 代々木公園の集会 9月16日(祝)

朝から降っている雨が午後には止むという天気予報に期待して11時半過ぎまで事務所で待っていたが小雨は止まないので雨具を持って経産省前へ出掛けた。事務所を出たのが遅かったので経産省前には12時少し前に着いた。準備を終えた時は12時20分を過ぎていた。実際に雨が止んだのはそれから一時間後であった。

今日は敬老の日で経産省も休みで人通りも少なく時間は静かに過ぎていった。雨が止んだのでレジェンド・Sさんはどこにいるのかー今日の座り込みは4時に終わるのでー確かめたくて電話したが出なかった。携帯を忘れたのかと思っていたら10分程してひょっこり現れた。国会前で他の人を待っていたが誰も来ないのでこっちに歩いてきたとのこと。少々お疲れ気味で着くなり椅子にドタンと座り込みました。私が掛けた電話には気付かなかったそうです。それだけ歩くのに集中していたのでしょう。

今日、代々木公園では、さよなら原発全国集会、が開かれているがどういう状況であろうか?雨が予想より長引いて準備している頃は土砂降りで大変だったでしょうが一時半頃には止んだので何とか賑わうことが出来たと思いますが。私が住んでいる練馬では地元で午前中に予定していた集会・デモは朝早くに中止して直接代々木公園へ行くことに決めたとのメールが来ていました。

4時に片付けて事務所に戻ったら代々木公園に行っていた人達がすでに到着していて我々の荷物運びを手伝ってくれました。どれだけの人が参加したのか聞いたら一万人はいなかったのではないかとのことだった。雨が災いしたようだ。全国集会はよく雨にあっている印象が強い。雨が降らなければ一万五千人ほどが集まっていたのだから。この低調な雰囲気を19日の東電3幹部刑事裁判の判決が吹き飛ばしてくれるでしょう。悪い判決になったとしても世論の耳目を集めるでしょうから。最後に。今、代々木公園に参加した人から聞きましたら、今日の参加者は主催者発表で8000人ということでした。(保)

持続する心意気で続けられてきた 9月17日(火)

報道にもあったように、昨日のサヨナラ原発(代々木公園)集会には8000人が集まったといいます。それが多いか少ないかは別に、持続する心意気でテントひろばが続いてきたことを皆に知ってもらいたいとの思いで、「ネットワーク・市民アーカイブ」からの要請に下記の寄稿文「経産省前テントひろばニュース」の紹介原稿を書きましたので、お読みください。

同会の機関紙11月号に掲載される予定です。なお、経産省前の座り込みはつつがなく終えています。

福島原発事故から半年、二〇一一年九・一一に経産省本館脇、ポケットパークとされていた国有地にテントが建ちました。このテント運動を呼びかけたのは四年前に結成された「九条改憲阻止の会」、かつて六〇年安保改定阻止の運動を担った方々です。それに応えた福島の女たちは直ぐに上京して原発に反対する仲間を集め、「経産省前テントひろば」(以下「ひろば」)を名乗り原発事故に関する政治家・官僚たちの責任を連日連夜公然と霞が関一帯で追及を始めました。

民主党政権の崩壊直後の二〇一三年三月には、経産省との土地使用交渉に当たっていた「ひろば」の淵上太郎、正清太一が国による土地明け渡し裁判の被告とされます。テントひろばニュースは、この法廷闘争の経緯と内容を明らかにして「ひろば」運動の意義を訴えるため、当初の編集を淵上氏が、途中から正清氏に代わって発行されてきました。残念ながら今年になって二人は相次いで逝去され、いまはテントひろば運営委員会がひろばの活動報告を中心に隔週で発行しています。

二〇一六年夏、最高裁がテント撤去を認める決定を出してテント自体は強制撤去されましたが、直後から一人一人が「テント此処に在り」との思いを持って経産省本館前で土日も祭日も休むことなく昼一二時から午後六時(冬場は五時)まで、交代で座り込み抗議行動を続けています。

いま、連日の座り込みはメール配信される毎日の「テント日誌」によって共有されていますが、紙媒体のひろばニュースはひろばで取り組まれる抗議活動や他団体などの運動情報、原発再稼働に走る国や電力会社などの情報を開示し、他団体との連携を築くようにしています。この運動は当初より脱原発に賛同する不特定多数のメンバーが参加して進められおり、ニュースも「ひろば」運動を持続させる手段として重要な役割を担っています。

テント撤去から一一〇五日経過した本年九月一〇日、ニュース一七四号では九年目の抗議行動と小出裕章さんの講演会のお知らせを掲載しています。原子力発電の事故の恐ろしさを知った人々は、脱原発の日本が実現するまでひろばの運動は継続します。(O・E)

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その123

経産省が潰さなかった東電を自分たちで潰そう

~事故責任取らず被災者支援も千葉送電網投資も惜しんで原発推進する東電を許すな~ 木村雅英

非常に残念ながら、東電刑事裁判の東京地裁判決は3人全員無罪であった。司法も全く信用できないことを痛感させられた。被害者の怒りと悲しみは如何ばかりか?

あれだけの事故を起こし、今も原子力緊急事態宣言下で、事故の収束もせず廃炉も汚染水処理も先が見えない。それなのに、このイチエフ事故の責任を誰もとっていない。

今も続く千葉県内の停電も、台風15号の強風による送電線鉄塔などの倒壊が原因とされているが、東電の対応はあまりにもひどい。

就任直後の菅原経産相は9月13日の記者会見で次の回答をせざるを得なかった。

「電柱や鉄塔、あるいは倒木したことによる電線の遮断、こういった状況、被害の極めて厳しい状況がございますから、こうした問題をしっかり捉まえて原因究明、あるいはその後の、本来停電復旧に要する時間がさらに今掛かってしまっていること、この要因もしっかりと、原因もしっかり究明して、いわゆる発表とそれによって延びたことに対して住民の皆様の思い、つらい思い、あるいはフラストレーションがたまってしまう、こういったことをよく我々は認識をしながら、今後の発表体制ということもしっかりやっていかなければいけない」と。

東電の隠蔽・無責任体質とともに、この大停電の原因は東電が送電関連の設備投資を抑えたことだ。

「東電は送電や配電設備に1991年には約9千億円を投じていたが、2015年には約2千億円にとどまっている。耐久性があると判断した電柱への投資を先延ばししてやりくりした結果だ」(日本経済新聞、9月12日)。そう言えば、「その118」で書いたように、東電は千葉県の送電線増強を先延ばししながら再生エネルギーを制御しようとしていた。

ここでも、資金投入を惜しんでイチエフ事故を起こしたと同様に、千葉県の送電線増強投資を惜しんで千葉県民に多大な被害をもたらしたのだ。経産省の発送電分離も全く機能していない。

アジア・太平洋戦争の責任を天皇裕仁がとらなかった為に今のひどい日本をもたらしたと同様に、東電を生き残らせている付けが回っていて、あらゆるところで無責任な東電、無責任な三権、無責任な日本をもたらしている、と思う。

行政も司法もそして立法もどうしようもない状況で、私たちができることは消費者として東電から電気を買わないよう東電不買運動を強めて東電を潰すことではないか。

月例祈祷会 「死者の裁き」9月27日(金)

午後3時から 経産省前テントひろば 日本祈祷団47士

9月27日(金) 経産省前抗議行動 17時~18時

        検定前抗議行動 18時30分

9月29日(日)脱原発青空川柳句会 13時から

 経産省前テントひろばにて 選者乱鬼龍

投稿論文 この論文は蔵田計成氏の投稿論文です。全体が長いので4回にわけて掲載します。以下、第一部 リスク係数で観る危険性(2回目) 第二部 ある定説【3回目】今回掲載部分です。 第三部 歴史の逆襲【4回目】となります。添付全文(これまでだ一部まで掲載してきました。次回でおわりです)

徹底検証/「100ミリ健康影響なし説」のウソ

=0~10歳集団、100ミリ㏜被曝リスク、死亡率13%=

2019年9月 藏田計成(ゴフマン研究会 )

第Ⅱ部 ある定説

1 しきい値なし直線モデル(LNTモデル)

「100ミリSv影響なし説」が臆説であることを論証するには、別な視点からのアプローチが有効である。それは世界的な定説となっている「直線・しきい値なしモデル」(LNT直線モデル:Linear Non-Threshold) の存在事実である。この低線量被曝リスク論は、いまから42年前にICRP 1977年勧告(第26号)が採択したもので、現時点においても社会通念として厳存している。この事実は「100ミリSv影響なし説」が臆説であることへの有力な批判の論拠となり得る。

 一般的に「しきい値」(閾値)とは境界線上の値とされている。ある値以上では影響(反応)が現れ、ある値以下では影響(反応)が現れない、というときの「境目の値」である。この「LNT直線モデル」の考え方を簡単に説明しよう。

 ひとことでいえば「低レベル放射線による線量(被曝)と反応(影響)の間にはこれといったしきい値がなく、しかも、両者の間には直線的な比例関係が成り立つ」ということ。さらに、別ないい方をすれば「どんなに小さい線量でもリスクはゼロではない」(放医研広報の回答)、または「放射線にがんのリスクがゼロで安全であるという線量は存在していないという合意が国際的に成立している」(アメリカ国立がん研究所)という。ただし、このLNT直線モデルの妥当性に関しては科学的に実証されていないので「LNT直線仮説」ともいわれている。(なお、ECRRなどによれば、この低線量リスクは、直線ではなく、極低線量域に急峻な上昇部のある2つの山となるという指摘もある)。

さらに、放射線による被曝傷害は確定的影響と確率的影響の2つに大別されている。一般的に、前者の高線量被曝は急性傷害をもたらし、被曝の反応は確定的である。これを「確定的影響」と称している。これに対して、後者は低線量放射線による誘発ガン・白血病・遺伝的影響などがある。これは被曝してもすぐには発症せず、一定時間を経て発症が臨床的に明らかになるので、これを晩発傷害と称している。この発症は確率的(個別的)であることから確率的影響という。ただし、この両者の間には明確な線量範囲が設定されているわけではない。

ところが、日本の原発推進専門家はこの確定的影響だけでなく確率的影響にも「しきい値がある」と主張している。「100ミリシーベルト程度よりも低い線量では発がんリスクの有意な上昇は認められない」(電力技術研究所)(1)という。また「人体に無害なしきい値以下の放射線が存在する」(IAEA・国際原子力機関I996年報告書)(2)と明記している。このように一部では線量100ミリ㏜をしきい値としていることから、この論理を「100ミリ㏜しきい値論」といいかえることができる。だが、この誤った論理は長い歳月をかけて築いてきた人類史的、科学的、経験的研究成果を全面的に否定するものである。その点で、この論理は世界の低線量被曝リスク論からの批判に耐えることはできないだろう。後述するが、いずれはあの原爆投下直前の予測値「100ミリ㏜以下は影響なし、調査の必要なし」と同じように立ち枯れになるだろう。

2 LNTモデルに対する評価

世界の主な被曝防護機関は、「100ミリ㏜影響なし説」に対しては否定的である。以下、3例をあげておく。

①          2005年アメリカ国立科学アカデミー調査委員会「電離放射線の生物学的効果に関する報告」(BEIR-Ⅶ報告・ベアー第7報告)は次のように論断した。「低線量被曝による健康影響は科学的に証明された。…どんなに低い線量でもDNAの損傷が生じ、それは確率的に突然変異とがんとに関連することから、リスクと線量の関係はLNTモデルで記述できる」(3)という。これはしきい値なし直線モデル認定論である。この「ベアー第7報告」の目的は、2004年に出された「フランス科学アカデミー、フランス医学アカデミー共同報告」に対する批判であった。そのフランス両アカデミー共同報告は「100ミリ㏜以下の線量域で、LNTモデルを適用することはリスクを過大に評価することになる」とした。だが、この原発大国フランスアカデミーのリスク評価は世界の定説を歪めるものであった。

②          奇妙としかいいようがないが、ICRP2007年勧告(後に詳述)は、先のフランスアカデミー共同報告に対しては、アメリカ・ベアー第7報告同様に批判的立場を表明している。次の引用はICRP2007年勧告の本文冒頭「緒言」(いわば表看板)の一文である。このことからわかることは、ICRP2007年勧告はLNT直線モデルの堅持というその一点においてのみ、世界の定説と認識を共有していることになる。

「(ICRP)委員会が勧告する実用的な放射線防護体系は、約100 mSvを下回る線量 においては、ある一定の線量の増加はそれに正比例して放射線起因の発がん又は遺伝性影響の確率の増加を生じるであろうという仮定に引き続き根拠を置くこととする。この線量反応モデルは一般に“直線しきい値なし”仮説又はLNT モデルとして知られている。」(4)

さらに、冒頭「緒言」引用の数ページ後では次のように断定している。これはLNT仮説の立場そのものである。

「委員会は、本章で論じられた情報を考慮した上で、委員会が勧告する実際的な放射線防護体系は、引き続き、約100 mSv未満の線量でも、線量が増加すると、それに直接比例して放射線に起因するがん又は遺伝性影響の発生確率は増加するという仮説に基づくこととする。委員会は…LNTモデルを引き続き利用することが、放射線防護の実際的な目的、すなわち、予測的状況における低線量放射線被ばくによるリスクの管理に慎重な基盤を提供すると考える。」(5)

ただし、このICRP2007年勧告「緒言」を手放しで評価することはできない。同じICRP2007年勧告の別稿「付属書」では、いま引用した「緒言」(建前)の内容とは真逆の〈裏看板〉を、さりげなく、だが公然と掲げているからである。それは絵にかいたような自家撞着である。その点で、福島事故後の日本原子力ロビーの主張に関連づけていえば、ICRP2007年勧告は最悪の橋渡し役を演じた。つまり、ICRP2007年勧告の〈裏看板〉は「100ミリ㏜影響なし説」(安全説)の導入に有力な足掛かり(口実、論拠)を与えることになった。ICRP2007年勧告は被曝防護史上最悪であり、結果的には福島事故が悪の発信源となった。

③     ある研究者の一文を引用しよう。福島事故2年後、2013年に出された世界保健機構(WHO)報告も、LNT直線モデルを高く評価した。

「(WHO2013年報告は)『…放射線防護の目的から、低線量放射線による発がんリスクが放射線量に比例するとして、このLNT仮説はつくられている。線量―影響関係の基礎は、しきい値無しの線量関係である』と明記している」(山田国廣) (6)という。さらに、同じWHO2013年報告(P.32)は、旧ソ連南ウラル核惨事などに関する12本の疫学研究を引用したドイツ「ヤコブ論文」(7)や、広島・長崎の原爆資料を対比させながら、線量-反応効果などの同一性を詳細に論証しているという。

以上概括したように、LNT直線モデルに対する世界の評価は、日本原子力ロビーが垂れ流している「100ミリ㏜影響なし説」(安全説)が臆説に過ぎない事実を明確に立証している。

3 画期的な放影研第14報

福島事故発生翌年の2012年、「100ミリ㏜影響なし説」(安全説)を実質的に否定する重要な論文が発表された。その論文は日米共同研究機関・放射線影響研究所(放影研)の原爆資料「生存者寿命調査(LSS)」第14報である。

ただし、この研究機関放影研の前身は「アメリカ原爆傷害調査委員会」(ABCC)である。「調査すれど、治療せず」が設立目的であった。その放影研が果たしてきた役割も、被爆者の期待に応えるものではなかった。さらに、1990年放影研理事長重松逸造はIAEA調査団長としてチェルノブイリ事故現地にはじめて国際機関として乗り込んだ。1年後の報告書では被曝影響を公然と否定し「精神的ストレス主因説」を世界に向けて発信(10年後に撤回)した(8)。

しかし、今回の放影研LSS第14報に関する限り、それ自体は科学研究の成果として評価することができる。その結論は「ゼロ線量が最良のしきい値(推定値)であった」というものである。これは究極の低線量リスク論といえる。(原文:Zero dose was the best estimate of the threshold)。

原爆生存者寿命調査(LSS)の対象者は約12万人、第14報の統計期間は1950~2003年(53年間)である。だから、LSSは原爆投下初期の5年間の大量死者数を除外していることになる。とはいえ、投下5年後の国勢調査を基本データとした、長期間にわたる継続的な調査・研究に基づく疫学統計資料である。その意味で第14報の結論に異存はない。以下の引用は、日本語版和文(正文は英語)「要約」である (9) 。

「全固形がんについて過剰相対危険度(引用者注:自然放射線リスクを除いた人工放射線リスク)が有意となる最小推定線量範囲は 0―0.2 Gy (引用者注:0~200ミリ㏜)であり、定型的な線量閾値解析(線量反応に関する近似直線モデル)では閾値は示されず、ゼロ線量が最良の閾値推定値であった。」

要約しよう。この引用は主に3つの部分から構成されている。

① 人工放射線による低線量被曝リスクが有意差(明白な差)を示す最小推定線量域は0~200ミリ㏜以下の範囲であった。

② 低線量しきい値直線モデルの解析では「しきい値」は示されなかった。

③ LNT直線モデル(しきい値なし直線モデル)に関する解析結果「最良のしきい値はゼロ線量」であった。(注: 線量“dose”とは浴びる側の線量を意味する。だから、自然放射線が存在している限り「ゼロ線量」は空間的には存在しない。だが、概念としての「線量ゼロ」は存在しており、人工放射線の「ゼロ線量」も成立する)。

この放影研LSS第14報の画期的な意義は、これまでの低線量被曝リスク論(LNT直線モデル)からさらに発展させた論理だという点にある。とりわけ、被曝影響の有無を示す線量域は100ミリ㏜レベルではなくて、ゼロ線量として、これを認定したことにある。これはきわめて重要な意味をもっている。

たとえば、これまで「100ミリ㏜しきい値論」の立場から描いた線量-反応関係を表すグラフは、100ミリ㏜以下の範囲では実線ではなくて破線(点線)であった。その理由は、100ミリ㏜以下からゼロ線量までのリスクは実証されていない、だから仮説ということになる。また、これまでのLNT直線仮説の場合「どんなに少ない線量でも安全ではない」という場合の「少ない線量」と、このゼロ線量との間を結ぶグラフ上の直線は、実線ではなくて破線であった。さらに、ICRP2007年勧告も「破線」の意味を「ある有限のリスク」(10)と表現している。

ところが、放影研LSS第14報はこれら破線をすべて実線におき替えたことになる。実際に、放影研LSS第14報を額面通り解釈すれば、しきい値がゼロ線量であること から、次の立論が成立する。「閾値なしの直線モデルはゼロ線量から成立する」(私信、山田国廣)ということになる。つまり、人工放射線による過剰な被曝影響は〈ゼロ線量+α〉の瞬間からはじまることになる。これは被曝防護体系史上の快挙である。しかも、後述するようにこの結論は、広島・長崎原爆生存者寿命調査(LSS)における疫学的検証が到達した結論であるという点で二重に大きな意義がある。

ところが、ここでも異変が起きた。先に引用した放影研LSS第14報の日本語「要約」は、1年3ヶ月後(2013年6月10日)には書き換えられた。改訂版(改ざん)は、最初の第14報を訂正し、別な一行を書き加えた。以下は、その日本語改訂版「今回の調査で明らかになったこと」(11)からの引用である。

「総固形がん死亡の過剰相対リスクは被曝放射線量に対して直線の線量反応関係を示し、その最も適合するモデル直線の閾値はゼロであるが、リスクが有意となる線量域は0.20 Gy以上(引用者注: 200ミリ㏜以上)であった…。」

このように原文の「0~200ミリ㏜」は、改訂文「200ミリ㏜以上」へと書き換えた。その表向きの理由(弁明)は「内容は変わらないが、前のままだと誤解が生じるから」(12)という単純な内容である。本稿筆者も放影研広報に直接問い合わせて回答を得たが、それ以上の内容ではなかった。

状況証拠から判断して、この改訂は政治が科学を歪めた典型例と思われる。改訂版LSS第14報では「ゼロ線量しきい値論」をそのまま残して、その線量域「0~200ミリ㏜」を書き換えて「200ミリ㏜以上」とした。これは両論併記型のような奇妙な改訂版である。その背後で何が起きたのか。〈ナゾの1年3ヶ月〉である。

いづれにしても、第14報の2つの和文基本論旨の間には大きな違いはない。両者の違いは、たんに線量幅をかえて分析するという検定力にかかわる問題に過ぎない。「たいしたことではない」(13)とされている。その意味で「ゼロ線量しきい値論」の画期的な意義を損なうことにはならない。

このように、日本原子力ロビーがつくりあげた「100ミリ㏜影響なし説」(安全説)は、皮肉にも自ら依拠した放影研LSS疫学論文の第14報によって全面的に否定されたことになる。そのために第14報より前の疫学論に依拠した「100ミリ㏜影響なし説」は、自ずから論拠を失うことになる。その欠格理由を補完してくれるものが次の引用文である。「低レベル放射線によるがんのリスクを評価する場合は、主に広島・長崎の原爆被爆者集団の疫学調査の結果を用いている」(日本原子力学会、2009年論文)(14)という事実にある。この動かし難い過去の公認疫学論は、「ゼロ線量しきい値論」の新規登場によって立論上の根拠を失うことになる。

参考文献(第Ⅱ部)

1 「LNT仮説について」電力技術研究所・放射線安全研究センター

criepi.denken.or.jp/jp/rsc/study/topics/lnt.html

2 「チェルノブイリから10年後の事故の影響のまとめ、ポスター発表 – 第1巻」

原文One decade after Chernobyl:Summing up the consequences of the accident

Poster presentations — Volume 1、 1 8–12 April 1996.、P.6  SESSION 1 XA9745442

www-pub.iaea.org/…/one-decade-after-chernobyl-sum…

3 AESJ-PS004 r1「低レベル放射線の健康影響」(日本原子力学会、2009年)www.aesj.or.jp/info/ps/AESJ-PS004r1.pdf

4 『国際放射線防護委員会207年勧告』(以下『ICRP2007年勧告』という。訳:日本アイソトープ協会)p.17(65) www.icrp.org/docs/P103_Japanese.pdf

5 『ICRP2007年勧告』p.23、抄録、判断と不確実性、(99)。www.icrp.org/docs/P103_Japanese.pdf

6 山田国廣『初期被曝の衝撃』(風媒社)に詳細、p.119。

7 ヤコブ論文名とタイトル(ウラル核惨事に関する疫学論文)、

Jacob P et al. Is cancer risk of radiation workers larger than expected?

(放射線・被ばく労働者の発がんリスクは想定されているよりどれくらい大きいのか?)。英文:Occupational and Environmental Medicine,2009,66(12).789-769.

(職業と環境の医学、2009年、66(12)、p.769~789)

https://oem.bmj.com/content/oemed/66/12/789.full.pdf(Is cancer risk of radiation workers larger than expected?)

8 IAEA報告「被ばくによる健康影響はない。最も悪いのは放射能を怖がる精神的ストレス」。引用、今中哲二・原子力資料情報室編著「再刊『チチェルノブイリ』を見つめなおす」p.3。

9 寿命調査報告書シリーズ、第14報、RR 4-11「原爆被爆者の死亡率に関する研究」 (要約)、 小笹晃太郎 清水由紀子 陶山昭彦他6名、,掲載:Radiat Res 2012年3月。

10 『ICRP2007年勧告』p.9(38)www.icrp.org/docs/P103_Japanese.pdf

11掲載論文-放射線影響研究所【今回の調査で明らかになったこと】https://www.rerf.or.jp/uploads/2017/10/lss14.pdf

12 フクシマボイス「放射線影響研究所が論文の日本語概要を改ざん」http://fukushimavoice.blogspot.jp/2012/08/blog-post.html

13 濱岡豊論文 「科学」岩波書店 2015年9月号、p.875-888

14 日本原子力学会、保健物理・環境科学部会。  AESJ-PS004 r1「低レベル放射線の健康影響」(2009年)www.aesj.or.jp/info/ps/AESJ-PS004r1.pdf

淵上蔵書の受領希望者を募ります。(O・E)

本年3月に亡くなった渕上太郎氏の蔵書の処分が遺族より依頼されています。

テントひろばでは、蔵書の処分に当たり入手を希望するテント日誌の読者など、テント関係者に頒布することになりました。

入手希望者は下記淵上蔵書リストの「順序」及び「著者」(又は「書名」)で書籍を特定したうえ、

氏名(あれば所属組織も)と連絡先住所及び電話番号を明記し、

テント日誌配信者に宛ててメールで101日までに、

テント日誌の配信者への返信メールにて

申し込んでください。

なお、受け渡しについては東京都内および近県の方は虎ノ門のテントひろば事務所まで10月中に取りに来ていただくことになります。遠方の方には送料を負担して頂くことを前提に郵送いたします。また、重複した希望があった図書については、希望冊数の少ない方を優先します。

 

淵上蔵書リスト (多いので三回に分けて掲載します。今回は800以降です。今回が最終。ただし添付では一挙に出しますから、そちらもみてください。)

順序    著者    書名    出版社  800     高川秀格        囲碁学入門             801     石田芳夫        石田の次の一手何目?           802     高川秀格        基本互先の布石(下)           803     廣松渉  哲学入門一歩前  講談社現代新書  804     山本義男        ヨーロッパ「近代」の終焉        講談社現代新書  805     森田実  自民党の終焉    角川新書        806            フェミニズムの世界史           807     廣松渉  新哲学入門             808     猿谷要  物語 アメリカの歴史     中公新書        809     中楚肇  ヘーゲル        中公新書        810            西洋哲学史      岩波新書        811            地政学入門      中公新書        812     寺尾沙穂        評伝 川島芳子 男装のエトランゼ  文春新書        813     津田俊秀        医学的根拠とは何か      岩波新書        814            原発危機 官邸からの証言 ちくま新書      815            マザー・テレサのことば         816            英会話6週間            817     国分功一郎      来るべき民主主義               818     バルトルシャイディス    幻想の中世Ⅰ    平凡社ライブラリー      819     バルトルシャイディス    幻想の中世Ⅱ    平凡社ライブラリー      820     中公新書編集部  日本史の論点    中公新書        821     佐藤優  官僚階級 霞が関といかに闘うか   ちくま新書      822     小島あすさ、眞淳平      海ゴミ -拡大する地球環境汚染   中公新書        823     内田樹  日本辺境論             824     瀬川拓郎        縄文の思想      講談社現代新書  825            高坂正あき 戦後日本と現実主義   中公新書        826     安丸良夫        神々の明治維新  岩波新書        827     小野一  脱原発社会を求める君たちへ             828     本間龍  原発プロパガンダ        岩波新書        829     鈴木達治郎      核兵器と原発    講談社現代新書  830     山口幸夫        ハンドブック 原発事故と放射能   岩波ジュニア新書        831     佐藤優  官僚階級 霞が関といかに闘うか   ちくま新書      832     日野行介        県民健康管理調査の闇    岩波新書        833     大島堅一        原発のコスト    岩波新書        834     石橋克彦        原発を終わらせる        岩波新書        835     添田孝史        原発と大津波 警告を葬った人々   岩波新書        836     広河隆一        福島 原発と人びと       岩波新書        837     山本隆  脱原発は可能か         838     大澤真幸        夢よりも深い覚醒        岩波新書        839     飯田哲也、宮台真司      原発社会からの離脱             840     玖村    長い道 第9巻           841     玖村    長い道 第1巻          842     アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート    帝国           843     現代技術史研究会        徹底検証 21世紀の全技術        844     佐々木  アフガニスタン四月革命         845            理解しやすい微分・積分         846            新日本史        三省堂  847     竹内健三他      新日本史               848            日本史         849            中学社会               850     丸谷才一        裏声で歌へ君が代               851            追悼河北三男遺稿集             852     三戸部貴士      戦後秕政の終焉         853     プラトン全集2  クラデュロス デアイデトス              854     プラトン全集9  ゴルギアス メノン              855     プラトン全集 11       クレイトボン 国家              856     西川幹夫        日本語、その再審請求 すとれいしーぷを追って            857     大佛次郎        パリ燃ゆ(上)         858     P/G/カステックス        カミュと異邦人         859     丸山眞男        後衛の位置から         860     大江健三郎      新しい人よ目ざめよ             861            シベリア民族誌 北の大地に生きる        862     ホワイト        へんなネコのセラビナ           863     杉田享二        銀杏並木に日は落ちて           864     中村智子        戦争しない国 戦後民主主義に生きて              865     長内、橋本      現代憲法入門           866     高木    平家物語               867     木島始  地球に生きるうた 若い世代への詩集              868     伊藤誠、本山美彦        危機からの脱出         869     齊藤正明        奥浩平がいた 私的覚書          870     佐藤嘉幸/田口卓臣      脱原発の哲学           871     中西準子        原発事故と放射線リスク額               872     池田整治        原発と陰謀 自分の頭で考えるとこそ最高の危機管理        873     渡辺龍策        秘録 川島芳子 その生涯の真相と謎               874     デヴィッド・ハーヴェイ  新自由主義 その歴史的展開と現在        875     山本義隆        新・物理入門           876     日本カトリック司教協議会        今こそ原発の廃止を 日本のカトリック教会の問いかけ              877     いいだもも      20世紀の社会主義とは何であったか               878     松本礼二=高橋良彦以降・追悼集  一大衆政治家の軌跡             879            チボー家の人々1               880            チボー家の人々2               881            チボー家の人々3               882            チボー家の人々4               883            チボー家の人々5               884            西洋経済史講座Ⅲ               885     北杜夫  楡家の人びと           886     高橋和巳        エッセイ集2           887     高橋和巳        憂鬱なる党派           888     井上ひさし      吉里吉里人             889     レーニン        全集別巻Ⅰ             890     高橋和巳        わが解体               891     相良亨  日本の思想9 甲陽軍鑑・五輪書・葉隠集          892     埴谷雄高        戦後日本思想大系6 革命の思想          893     神島二郎        戦後日本思想大系10 権力の思想          894     井上靖  現代文学大系 井上靖集          895     夏目漱石        現代文学大系 夏目漱石集(1)          896     志賀直哉        現代文学大系 志賀直哉集        897     芥川龍之介      現代文学大系 芥川龍之介集              898     島崎藤村        現代文学大系 島崎藤村集        899     山本有三        現代文学大系 山本有三集        900     吉本隆明        模写と鏡               901            世界文学全集 奇妙な友情・陰謀          902     坂本多加雄      日本の近代 明治国家の建設              903            世界の歴史13 帝国主義の時代          904     山本義隆        磁力と重力の発見1             905     山本義隆        磁力と重力の発見2             906     山本義隆        磁力と重力の発見3             907     廣松渉  マルクスの根本意想は何であったか               908     宮尾登美子      天涯の花               909     宮野澄  最後の海軍大将・井上成美               910     戸田亜里        狼擬 日本人北方起原説の        911     アインシュタイン        相対論の意味           912     H/R/アイザックス                  913     ゲバラ  ゲバラ選集2           914     ゲバラ  ゲバラ選集3           915     ゲバラ  ゲバラ選集4           916     石井暎禧・市田良彦      聞書き<ブント>一代           917     上原    那覇軍港に沈んだふるさと               918     イルテル・エルトゥールル        現代トルコの政治と経済         919     加藤節  政治と知識人 同時代の          920     マクルーハン    マクルーハン入門               921     ボブズボウム    創られた伝統           922            狩りをするサル 人間本姓起源論          923     仲正昌  ポスト・モダンの左旋回         924     守屋典郎        日本マルクス主義理論の形成と発展               925     エレン・メイクシスウッド        民主主義対資本主義 史的唯物論の革新            926            テロリストの軌跡 モハメド・アタを追う          927     牛込覚心        生と死の観音経         928     井 隆   哲学以前               929     イザヤ・ベンダサン      日本人とユダヤ人               930            廣松渉コレクション             931     ヨースタイン・ゴルデル  ソフィーの世界         932     網野善彦        悪党と海賊 日本中世の社会と政治        933     革命的共産主義者同盟    現代革命への挑戦 上            934     革命的共産主義者同盟    現代革命への挑戦 下            935     藤田省三        天皇制国家の支配原理           936     フッサール      イデーン               937     羽山太郎        日本農業の復権         938            レーニン for biginars          939            草稿完全復元版 ドイツイデオロギー              940     小田原紀雄             国>の民へ              941            アソシエⅣ 21世紀資本主義            942     大江健三郎      大いなる日に 燃え上がる緑の木 第三部           943     メルロ・ポンティ        行動の構造             944            廣松渉を読む           945     ヘーゲル        ヘーゲル全集 11b 哲学史 下巻の2            946     ヘーゲル        ヘーゲル全集 6a 改訳大論理学 上の1          947     ヘーゲル        ヘーゲル全集 11b 哲学史 下巻の3            948     マックス・ウェーバー    一般社会経済史要論 上          949     ヘーゲル        ヘーゲル全集 11b 哲学史 中巻の1            950     ヘーゲル        ヘーゲル全集 11b 哲学史 上巻        951     ヘーゲル        ヘーゲル全集 11b 哲学史 下巻        952     ヘーゲル        ヘーゲル全集 11b 哲学史 中巻の2            953     若桑みどり      象徴としての女性象             954     アーノルド・ハウザー    芸術と文学の社会史1           955     アーノルド・ハウザー    芸術と文学の社会史2           956     アーノルド・ハウザー    芸術と文学の社会史3           957     金子淳人        現象学の基底ー客観性とは何か           958     ハーバーマス    公共性の構造転換               959     富森叡児        戦後保守党史           960     A/G・フランク        リオリエント           961     丸山眞男        忠誠と反逆 転換期日本の精神史的位相            962     廣松渉  存在と意味 1          963     廣松渉  存在と意味 2          1014    高橋和巳        作品集 邪宗門          1015    三島由紀夫      現代文学大系 三島由紀夫集              1016    佐多稲子・宮本百合子    現代文学大系 佐多稲子・宮本百合子集            1017    大江健三郎      同時代ゲーム           1018           日本経済史1 経済社会の成立            1019    ブレッカス・デミロヴィッチ      民主主義と支配  お茶の水書房    1020    姜尚中・斎藤純一他      丸山眞男を読む         1021    ダルマイヤー    オリエンタリズムを超えて 東洋と西洋の知的対決と融合への道              1022           日本経済史2 近代成長の胎動            1023    上野千鶴子      発情装置 エロスのシナリオ              1024    呉 茂一 ギリシア神話           1025    大江健三郎      個人的な体験           1026    ジャン・ジュネ  ジャン・ジュネ全集             1027    トロツキー      トロツキー選集6 中国革命論            1028    トロツキー      トロツキー選集6 中国革命論            1029    高橋和巳        高橋和巳作品集 エッセイ集1            1030    ゲバラ  ゲバラ選集             1031           世界思想教養全集6 イギリスの近代政治思想              1032           世界思想教養全集15  現代アメリカの思想         1033           世界思想教養全集11 マルクスの政治思想         1034    藤田省三        藤田省三小論集 戦後精神の経験1        1035    廣松渉  廣松渉コレクション 共同首魁生徒構造変動        1036           地球環境問題入門 新版          1037    和田純夫        量子力学が語る世界像           1038    栗林忠道        語るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道          1039    山本義隆        16世紀文化革命1               1040    山本義隆        16世紀文化革命2               1041    京極夏彦        姑獲鳥の夏             1042    土佐文雄        人間の骨               1043    陳舜臣  中国の歴史1           1044    陳舜臣  中国の歴史2           1045    陳舜臣  中国の歴史3           1046    陳舜臣  中国の歴史4           1047    陳舜臣  中国の歴史5           1048    陳舜臣  中国の歴史6           1049    陳舜臣  中国の歴史7           1050    陳舜臣  中国の歴史8           1051    陳舜臣  中国の歴史9           1052    加藤典洋        日本の無思想    平凡社新書      1053    源 了園 徳川思想小史           1054    小池滋  もう一つのイギリス史           1055    角山栄  茶の世界史             1056    村松剛  ユダヤ人               1057    中村敦夫        さらば、欲望の国               1058    服部之総        明治の政治家たち               1059    田中彰  岩倉使節団             1060    島田虔次        朱子学と陽明学         1061    なだいなだ      権威と権力             1062    高橋昌一郎      ゲーデルの哲学         1063    石井孝  明治維新の舞台裏               1064    辰巳渚  「捨てる」技術         1065    石黒マリー・ローズ      キリスト教文化の常識           1066    橋爪大三郎      初めての構造主義               1067    大江志乃夫      日本の参謀本部         1068    廣松渉  今こそマルクスを読み返す               1069    大澤武男        ユダヤ人とドイツ               1070    森嶋恒雄        魔女狩り               1071    丸山眞男        日本の思想             1072    会田雄次        日本人の意識構造               1073    養老孟司        バカの壁               1074    稲垣眞美        兵役を拒否した日本人           1075    山県泰三        千島物語               1076    アンネ・フランク        アンネの日記           1077           ナポレオンを創った女たち               1078    安倍晋三        美しい国へ             1079    添田知道        日本春歌考             1080    岡崎勝世        聖書vs世界史           1081    塩野七生        ローマ人への20の質問         1082    小林弘忠        巣鴨プリズン           1083    杉本大一郎      エントロピー入門               1084    レヴィ・ストロース      悲しき熱帯1           1085    レヴィ・ストロース      悲しき熱帯2           1086    遠山啓  数学入門(上)         1087    大野晋  日本語練習帳           1088    藤原正彦        国花の品格             1089    池宮城秀眞      戦争と沖縄             1090    大塚有章        未完の旅路             1091    早野清  日本政治の決算         1092    秋山健二郎      現代日本の底辺 行商人と日雇            1093    ルソー・デュマ  世界の文学 ルソー デュマ               1094           近代思想のめざめ               1095    パスカル        世界の名著 パスカル            1096    ダーウィン      世界の名著 39 ダーウィン               1097           世界思想教養全集 20 フロイトの思想           1098    イザヤ・ベンダサン      日本教について         1099    レマルク        凱旋門         1100    ヘミングウェイ  武器よさらば 老人と海          1101    いいだもも他    70年をどうする               1102           坂本竜馬               1103    ゲバラ  ゲバラ日記             1104    向坂逸郎        資本論読本             1105    本多勝一        殺す側の論理           1106    ドイッチャー    トロツキー伝           1107    ドイッチャー    武装せる預言者・トロツキー             1108    中村敦夫        ごみを喰う男           1109    ローレンス・ビーア他    天皇神話から民主主義へ         1111    松本清張        史観・宰相論           1113    小岩・井野      原発はどのように壊れるか 金属の基本から考える          1114    小林博  がんの健康科学         1115    水口憲哉        原発に侵される海 温排水と漁業、そして海の生きものたち          1116           徹底検証!福島原発事故 何が問題だったのか              1117    山本義隆        福島の原発事故をめぐって               1118    古賀茂明他      日本が融けてゆく               1119    園良太  ボクが東電前に立ったわけ               1120    藤本進治        革命の哲学             1121    柴田翔  されどわれらが日々             1122    ヴォ―リン      知られざる革命         1123    藤本進治        革命の弁証法