テント日誌9月19日…何故に東海第二原発再稼働に反対しないのだろう

経産省前テントひろば1807日後

そっとカンパを入れてくれる人に感謝 9月14日(金)

今日は1日雨模様だと聞いてきたのだが、経産省前に着くころには曇り空、持ってきた傘も無用になりそう。雨を心配してカッパを入れ、寒かろうとフリースまでリュックサックに入れて来たけど必要なさそう。しかし、湿度が高くやや、蒸し暑かった。

今日の座り込みメンバーはTさんの他、MIさん、Maさん、Sさん、Yaさん、そしてYさんのいろはネットの常連さんと久しぶりの目黒のYさん、暫くして毎日の参加者のSさん、いつもの金曜日の面々である。

ときたま、そっとカンパ箱にカンパを入れてくれる人がいる。多くはないが、たまにそのような人がいて心が和む。

火曜日にあった9・11の記念集会に大勢の参加者があったので今日はその分集まりが悪いのかなと話していたとおりなかなか増えない。3時を過ぎたところで、いろはネットのメンバーはミーティングに行ってしまうし益々さびしくなる。ただ、雨が上がった事だけは予想外の出来事であった。9.17のさようなら原発の全国集会もあるので無理をしない方がいいかなと思った。            (S・S)

何故に東海第二原発再稼働に反対しないのだろう 9月15日(土)

雨の降る日は天気が悪い。土曜日では珍しく雨が降っていた。少し肌寒くて先週まで暑いといっていたのが嘘のようだ。

どうしても不思議だ。さっぱりわからない。何故東海第二原発の再稼働に反対しないのだろう。

「日立製作所」 工場・研究所・事業所・病院が幾つもある。地図をみると水戸工場は5キロ圏内に楽勝で入っている。

「東京電力」 常陸那珂火力発電所は出力200万kwですでに65万kwの増設を計画している。ちなみに苫東厚真発電所は165万kw。

「防衛省」 航空自衛隊百里基地は大雑把に40kwくらいか。首都防空の要であるとのこと。

興味深い資料を見つけたのでリンクを貼っておきます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:東海第二発電所所周辺の過去%EF%BC%91年間の地震の震源分布と地殻変動.jpg

雨も徐々に小降りになり夕方近くには殆ど止んだ。歩道の水たまりには周囲の景色が映り、風が吹くと乳白色の空が小刻みに震えていた。(O・O)

道行く人は結構反応してくれる  9月16日(日)

どんよりと曇天の日曜日、行き交う人も少ない。自転車隊のEさん、Sさんが今日は車で来ていたのでいつものレーサールックではなくカジュアルな服装であった。Eさん主宰のジャズバンド練習の前にいつも立ち寄って座り込み準備を手伝って下さいますので藤原節男さんとあっという間にセッティングを済ませてしまう。Eさんにクラシック音楽の歴史を聞かされても畑違いの門外漢にとってはチンプンカンプンで、ただ聞き入るだけで安倍改憲に置き換えれば普通の人に国民投票を求めるわけだからたぶんこんな感じで投票をするわけで、権力側が一般民衆を騙すのも容易だろうと思う。

時折来られるかかしさん、早めに来られた斎藤美智子さん、横浜のOさん達と座り込みをしていると機動隊の若いお巡りさんが今日は何時迄ですかと聞きに来たので4時迄ですと藤原節男さんが応答して、その後、いかつい靴を履いている機動隊員に水虫にならない方法を話していた。さぞかしテント広場には変わった人がいるなと思ったことだろう。

道行く人に「原発に反対しています」と言いながらにこやかに手を振ると結構多くの人が応えてくれるので、経産省は休みでもここを通る一般の方々にこうして座り込みの抗議をしていることで原発不要を訴えることの重要性を思う。4時に撤収した後は恒例のコーヒータイムで事務所は談笑の場となる。今日はカレーも作ってくれて満腹のお腹を抱えながら帰宅した。(S・K)
今日は代々木公園の集会に参加された人が多かった 9月17日(祝)
きょうは代々木公園で、いのちをつなぎ くらしを守れ フクシマと共に9・17さようなら原発全国集会が行われるので座り込みに参加された人は少なかった。いつもの四人の他にはレジェンド・Sさんとお坊ちゃまだけであった。

きょうが敬老の日ということで休日扱いなのとバスの時刻表の関係でいつもより早く家を出たので事務所には10時前に着いてしまった。代々木公園の集会に売り物などを持っていく人たちが準備の真最中であった。彼らも30分後に出発した。テントニュース係のOさんはきょうの集会の為に9・11集会の様子を解りやすく描写したニュースを印刷して11時頃事務所を出ていった。その後は新しいニュースをテントひろばに持っていくリーフレットの中に挟み込んで他の人を待った。ほどなく来られたので少し涼んでもらってから経産省へ向かった。蒸し暑いので氷を買おうかと思ったが冷蔵庫を開けたら冷凍室に凍った水があったのでそれで代用することにした。

経産省前に着いて間もなく常連のYさんが来られたので準備は短時間で終わった。終わって間もなく和服の女性に道を尋ねられた。霞が関ビルへはどうやって行ったらいいのか?駅から1分と言われたがそれらしき建物が見当たらないので。我々は丁寧に教えてあげた。ところがそのあとも8人ほどが同じように尋ねてきた。駅から1分とは不親切な案内チラシであった。不動産やの広告じゃあるまいし。その人たちの一部の人が帰りにお礼の挨拶をして帰っていかれた。

3時過ぎに代々木公園の集会に参加された人が座り込みに参加され話し込んで行かれた。4時に撤収したが空が暗くなってきたのでこれから雨が降る予報なので持ってきた傘が役に立ちそうだ。(保)

河合弁護士の笑顔とおおきな声が… 9月18日(火)

12時前に座り込みの準備が完了、陽射しはあるものの8月の酷暑の時とは比べ物にならない楽なものだ。時おり吹いてくる風が何とも心地良い。
今月に入ってから、鳩に餌をやらなくなったせいか、先月迄のようにセッティング中数十羽も群がって来ていた事も無くなった、鳩も解って来たようだ、安倍も自分のやってきた(いる)悪行の数々を早く理解し反省して一刻も早く下野してもらいたいものだ。(安倍は鳩以下だ)

12時半頃に機動隊員が座り込みの前を無言で往復して、外務省の方に帰って行った。13時頃には、昨日代々木公園で開催された「9・17 さようなら原発全国集会」でテントニュースのチラシを受け取ったと言う、ご夫婦が立ち寄ってくれました。その後あの河合弁護士(映画監督?)が自転車に乗って通りかかり、大きな声で笑顔でお疲れ様ですと言って裁判所の方に行かれた。
夕方、雨がポツポツと降って来たので、今夜のテント運営会議もある事だし定刻より早めに撤収した。(Y・R)

東電社員は福島原発刑事裁判にどう向き合っているのか 9月19日(水)

保っちゃんの報告
昨日に続き福島原発刑事裁判かあるので、家を7時に出て東京地裁前での事前集会にむかった。きょうは裁判と併行して院内集会が開かれるためか、昨日より参加している人が多かった。昨日の裁判を傍聴された福島現地の被害者から、これまで証言してきた東電社員は沢山いたが誰一人として傍聴席にいる原発被害者に謝って来なかった、反省などしていないんじゃないかと思っている。そういう人たちに昨日の元看護師さんの証言を聞いて貰いたかった、と訴えられた。今朝の東京新聞の社会面に詳しく載っているが、原発事故がなければもっともっと生きられたのに、という証言は衝撃的だ! 地裁のロビーで涼んでから院内併行集会に向かった。

早番の報告
気温は下がっているというが蒸し暑い。しかし、水と氷を持ってくのはやめにした。座り込みのセッティングをはじめるとYさんが登場。手伝ってくれる。今日は瓶にいれた10円玉貯金を持ってきてくれた。ありがたい。すぐ、そのあとにK爺が来てくれる。さらに、福島の山田さんが寄ってくれた。山田さんは9/17の代々木公園でもお会いしているので、裁判参加もあって、3日間東京におられるわけだ。カンパまでしてくださる。恐縮。昨日の山本さんの報告にもあったが、確かに、餌をやらなくなったせいかハトは来ない。すっきりする。

昼すぎに裁判に参加していた亀屋さんがテントにより、これから、院内集会にいくかどうかと迷って、あれこれ話し込んで、「やっぱ院内集会にいくわ」と国会に向かわれた。入れ違いに、保っちゃんとAさんが院内集会から戻ってきた。Aさんは自民党総裁選についていろいろ批判をされた。そのあと、裁判に行かれた。保っちゃんは遅番の時間には早かったが、そのまま座り込みに入った。
今日は、築地の仲卸の人たちが、豊洲移転に反対して、移転差止の仮処分を提訴した報告会があるとネットで知らせがあったので、Tはそれに参加した。結局、座り込みに戻ったのは3時近くになってしまい、OさんやTmさんにひきつぎ、保っちゃんのパンをいただいて、事務所に行って用事をした。

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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その92
原発推進施策「エネルギー基本計画」がもたらす電力供給のひずみ
~九州電力も四国電力も再生エネルギーの出力制限、北海道電力が全戸停電の愚策~木村雅英(経産省前テントひろば)

本年5月21日に四国電力は「太陽光発電の普及拡大に伴う今春の需給への影響について」で「太陽光発電のみで電力需要の80%に達した」ことを発表した。

四国エリア需要に対する太陽光発電割合最大日の需給バランス
太陽光発電の普及拡大により、本年5月5日における太陽光発電の最大出力は、12時~13時の間に177万kWを記録し、当該時間の電力需要に占める割合は80%にまで達しました。当社では、火力電源の抑制や、揚水発電所の揚水運転、また連系線の活用により、需給バランスの維持を図り、電力の安定供給を確保しました。

伊方3号機が司法により止められている中、原発が全く無くても再生エネルギーにより電気は十分に足りているのだ。にも拘らず、四電は今後太陽光発電の出力制限をするつもりだ。伊方原発の再稼働を目論んでいるから。
九州電力でも本年5月3日昼には、太陽光発電が電力需要の81%に達し、自然エネルギー比率では最大96%に達した。にも拘わらず、九州電力は、既に種子島、甑島、沖永良部で出力制限をし、再生可能エネルギー発電事業者に対して一層の出力制限を予告している。

一方、北海道では、9月6日の北海道胆振(いぶり)地方の深さ37kmを震源とするM6.7の地震が発生、最大震度は震度7(激震)。この地震により直後から全道で電力供給が止まり295万戸で停電した。何故全戸停電が起こったのだろうか? 古賀茂明さんによれば次が原因だ。
◆ 泊原発稼働後に電気が余ると困るので、経産省も電力会社が節電もネガワット取引も推進しなかった
◆ 泊原発稼働を前提にしているので、石狩湾新港発電所新設計画をゆっくりと推進。
◆ 日本の送配電技術の遅れ、中途半端な日本の発送電分離
さらに、「電力も地産地消」で進めるべきということが今回の停電騒動の教訓だと私は思う。

それにしても、九電も四電も北電も、原発を推進する経産省の施策の為に、再生エネルギーの伸びを抑え、大規模停電を起こしてしまった。「エネルギー基本計画」による間違った施策の悪影響がここにも現われている。

なお、長期運転休止中の泊発電所でさえ、外部電源喪失となり使用済み核燃料を保管したプールを非常用電源で冷やさざるを得ない状況にあったことも忘れてはならない。電力を得る為に核分裂でお湯を沸かしたら、原発を止めた後も使用済み核燃料をプールで冷やし続けなければならず、冷却の為に(外部)電力が必要なのだ。原発とは本当に愚かな発電装置だ。

福島原発刑事訴訟支援団 会員・支援者のみなさまへ
8月が終わり、公判が再開する9月に入りますところ、参集を呼び掛けます。公判日と公判終了後報告会・院内併行集会開催日を改めて、お知らせ致します。重ねて、裁判経過を報告る東京(9.30)報告会も開きます。
公判予定日
9月21日(金)
第28回公判 公判終了後の報告会 参議院議員会館102室
■予見できた!回避できた!東電刑事裁判報告会
【内容】弁護団からの報告、福島からのアピール等
【無料・予約不要】
9月30日(日)東京開催
【時間】14:00~16:30(開場13:30)
【場所】千代田区神田神保町3-8 専修大学 神田キャンパス7号館(大学院棟)3階 731教室(九段下駅出口5より徒歩3分、神保町駅出口A2より徒歩3分)
=== 福島原発刑事訴訟支援団 ===
福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1
https://shien-dan.org/
「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」から緊急行動の案内です。ご参加願います。

9.26「東海第二は廃炉」原子力規制委員会抗議行動
~設置変更許可認可するな!運転延長を認めるな!~

日時:2018年9月26日(水)10時~13時 または 12時~13時
(10時半からの定例会議で東海第二の設置変更許可が議題になっている場合10時から、そうでなければ12時から開催。24日(月)夜に確定し案内を再発信します)
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
港区六本木1丁目9番9号   TEL:03-3581-3352(規制庁)
東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」徒歩4分
日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
主催:とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付け)
共催:原子力規制委員会毎水曜昼休み抗議行動
TEL 080-5062-4196

私たちは、既存原発を稼働させる為の世界最低水準の「新規制基準」と緩やかに過ぎ合理性を欠く審査をし続ける原子力規制委員会に対して、再稼働を推進するな!被曝を強要するな!と訴え続けてきた。
ところが、規制委は昨年(2017年)12月末に東電の柏﨑刈羽6,7号機の設置変更許可を与えたばかりか、今度は経理的基礎も無い日本原電の老朽・被災・超危険原発である東海第二原発の前のめり「一体」審査を続け、いよいよ適合性審査認可と「例外中の例外」20年運転延長を認めようとしている。
春には更田委員長が「不合格」を匂わせたにも拘らず、特急審査が続き、7月4日には規制委定例会議で設置変更許可を確認してパブコメを開始、1259件の意見が出ている中で、工事計画認可及び運転延長認可の審査も続けられ、9月13日の審査で運転延長審査もほぼ終了した模様だ。
そして、地元の住民・議会・首長の反対の声、首都圏と全国の多数の厳しい反対の声にも拘らず、いよいよ早ければ9月26日に原子力規制委員会は東海第二原発の設置変更許可を認可するかも知れない。「再稼働推進委員会」の汚名を更に実証するつもりだ。
私たちは、この原子力規制委員会の「再稼働推進」行為を厳しく糾弾する。
首都圏の皆さん、抗議行動への参加と規制委定例会議の傍聴をお願いします。
9月21日・28日(金) 5時~産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動は18時30分 官邸前も国会正門前も
9月28日(金) 月例祈祷会「死者が裁く」
15時:経産省前テントひろば 「JKS47士 日本祈祷団」