テント日誌9月22日 経産省前テントひろば743日目 ~ 東京シティサイクリングが…

10時にテント着泊まり開けの人が私を待っていて下さった。期待されていると思うと出かける張り合いがある。

11時ごろ黄色いゼッケンを着けた自転車隊が官邸前方向に走り抜けていく。
ゼッケンに「交通安全」の文字があったので交通安全のキャンペーンかしらと思っていると、次から次へ延々と走ってくる自転車に驚いて、信号待ちで止まった人に何なのかお聞きしたら、「東京シティサイクリング」だとか。

泊まり開けのXさんが自転車愛好家でこのイベントを知っていて説明して下さった。それは東京シティマラソンの自転車版なのだそうだ。新宿都庁前からコースにしたがって東京を走りぬけるという。

エントリー料金が高校生以上4000円(ゼッケン代と保険料)中学生以下1000円だそうだ。参加者は3000人くらいとのこと、マラソンと違って順位を争うものではないらしい。何しろ自転車は4時ごろまで通り抜けていった。ほとんどは若者だが、中にはお年をめした感じの方、子どもも混じっていた。信号で止まるとみんなテントを興味深く眺めていた。1時過ぎにSさんが来てこの機を逃してはならないとばかりトラメガを持ち出して雄弁を振るっていた。3000人の何分の一かにテントが印象付けられたかな?

茨城から来た方放射能測定器を使って東京の汚染調べていると言う。
テントの空間は0.09マイクロシーベルト、植え込みの下のほうは0.2マイクロシーベルトとのこと。全国的に放射能が広がっていると言っていました。

3時ごろフランスのレンヌ大学教授がやって来て取材していきました。40年前にフランスで反原発運動をやっていたが挫折してしまったとか、私たちを励まして帰られた。

松本からいらした方、Sさんと同じように40年前から反原発を続けていたが、原発34基出来てしまったとき挫折してしまったことを後悔していると…テントは初めてとのことカンパをして下さった。10月の何日かに松本でもデモがあるそうだ。

いわきから来ているYさんもずっとテント前で観光バスに手を振ったり、雀を眺めたりしていた。今日は色々とにぎやかな一日でした。そしてテントを維持することの意味を改めて感じました。夕方スタッフの数が増えたのでいつも遅くまで残っているTさんと早めに家路に着く。 (I。K)

福島から来たYさんが泊まってくれることになる。沢山のことをお聞きした。

○ 心配な福島の生態系:
郡山から持ってきた土が8万ベクレル/kg。福島では、牛に斑点ができ、トンボが居ない、蝉の声が聞こえない。白鳥は、生まれた子どもが越冬できない、幼鳥が飛べないためおばあさんが6羽を保護。
■ 北海道で獲れたさんまが小名浜港に荷揚げされたのは朗報。
■ 福島から東京への移動時に;、竜巻で被災された埼玉県越谷でボランティアが200人も集まり家の修復などを手伝った。竜巻の後にあちこちに突き刺さったガラスを取り除くのが大変だった。
■ 埼玉県加須市に避難した人たちが仮設住宅に閉じこもるなど厳しい生活を強いられている。
■ 3.11直後に津波被害者を捜索した多くの人がむごたらしい死体を見たためにPTSD(心的外傷後ストレス障害)をわずらった。
■ 大型クレーン事故はあまり報道されないが原因は何だったのだろう? 一歩間違えばプールの核燃料棒に影響が出た心配がある。報道少なく初耳の人も居た。

弁護士さんも立ち寄って雑談。
珍しく学生を含めた若い人たち3名が立ち寄り、コーヒー片手に雑談。オリンピックを期待している人は居ず、福島の復興を心配している。安倍首相よりずっと健全。 (K.M)