経産省前テントひろば1807日後 17日
様々に注目されているテント撤去後であるが… 9月6日
11時30分に事務所に到着して、出発の準備をしていると、以前からテントに毎月お水を届けてくれた人より、お水が届いた(この人は年間契約してテントに、毎月お水を送ってくれていた人で、テント撤去後はどうすればいいのか相談を受けていましたので、西新橋事務所の住所と、私の当番日・携帯電話を教えていました)ので受け取り、パイプ椅子7脚等6点セットをカートに載せていざテントへ。
何とこの日は、12時40分まで一人、40分にはいつものSさんが見えられて二人になりました。椅子やバナーをセット中に、丸の内警察署の警官が来て(例のナンバープレート 483)椅子をどけてもらえませんかと言ってきたが、ご苦労様ですと言って後は無視(こちらは一人で忙しい)。警官はまもなく帰った。
その後テントの携帯電話が鳴り、出たところ肺炎で寝込んでいますがテントは、どうなっていますかとの質問、テントは撤去されても皆さん頑張って座り込んでいますと返事をすると、私も治り次第駆けつけますとの有り難い言葉でした。13時15分丸の内の警察官が2度目の警告ですとやってきた。これも無視すぐに帰った。
13時30分頃15羽位の鳩が集まって来たが、あげる餌の用意はナシ。
13時40分には4人になり、その後は椅子が埋まりました。
14時ごろ外務省前に警察官3人が立ち番、テントの様子を見ているように見えたのは気のせいか? 14時30分立ち番一人になる、日陰を探して移動していた(笑)。
『たんぽぽ舎』のWさんがチラシを持参してテントのチラシと帳合いして、そのまま座り込んでくれました。今後は、テントの帳合いをしていてくれたKさんの、二代目になるとの事です。よろしくお願いいたします。 (Y・R)
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くったくなく、闘いは続きます。9月7日
12時にのぼり旗、椅子を3人で設置し「経産省前テントひろば」開設。
Kさんが「9.11チラシとテントニュース88号を関係するグループのニュースに同封して送るので各200枚ください」とテントひろばで待っていてくれた。 そしてしばらく座り込み。大口弁護士が裁判所の帰りに立ち寄られる。
いつものように、1時から2時位の間は5~6人が座り込み。
その後、もんじゅ裁判を傍聴し、院内集会に向かう一団がテントでしばし休息。俄然にぎやかになる。また、井戸川裁判に来た人、三里塚・市東さん裁判・最高裁への署名提出に参加した人などがテントに寄る。さらにまた、東大の時代錯誤社の「社員」が裁判所に来たついでに立ち寄る。その青年はテントのことなどまるで知らなかった。いろいろ質問してきた。若い人なのでテント・メンバーは真剣に応えた。時代錯誤社のブログに載るといいが…。
さらに、フリーのジャーナリストの上林さんが寄られた。上林さんは、8.21のテント撤去の時、「テント撤去に経産省が来た」というメールをみて、6時過ぎにテントに来たという人。実際、7時のNHKの ニュースに映っていた。上林さんは『日本消費経済新聞』2174号に8月21日の状況を記事にしてくれている。その記事の下に「インド、原発新設100基予定 日印原子力協定は原地の住民を追い詰める」の興味深い深刻な内容の記事が載っている。上林さんは「311甲状腺がん家族の会」の活動についても話してくれた。
座り込み参加者のある人は言われた。「私は正直、テントが撤去されて残念だけどほっとしている。テントひろばの人たちが身体をこわさないか心配だったから。いまの、こういうかたちで運動を続けるのでいいと思う」と。
4時過ぎに「当番」のバトンタッチ。
今日は夕方からは「川内原発今すぐとめろ!九州電力東京支社抗議行動」があり、テントひろば座り込みのあとはそれに参加するという人も何人かいた。「経産省前テントひろば」はくったくなく闘い続けている。(T・I)
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9月11日テント設立5周年の集会に参加を!
1807日という数字を残して強制撤去されたテントだが、その前のひろばでは座り込みとスタンディングが続いている。その様子は日誌で報告されている通りだが、脱原発―原発再稼働阻止という意志表示はなされているし、同時にそれは場としての形になりつつある。テントひろばは僕らの脱原発の意思表示が持続的になされているだけでなく、それをあらわす公的な場になりつつあった。原発再稼働や原発保持が公的なことか、原発再稼働反対や原発保持の反対が公的なことかが争われ、それは現在も続いていることだが、テントは同時に公的な主張が場の形成になっているということを実現した、僕らはこうした意味を直観し、気がついてはいたが明瞭な言葉や概念(考え方)としてはあらわしえてはいなかった。裁判の過程で内藤博光氏はこれを公共的な存在として法的な言葉にしていただいたが、僕らは明瞭化できてはいなかった。今、僕らはテントが公的なことを場としてあらわしていてことを知る。
公的な主張が公的な場の創設や持続となること、そのことで持久戦的な闘いが開かれていく端緒を示していたのだと。これは表現の自由の確保が場の確保と結びついていく占拠闘争(形態は様々であれ)の時代の先駆けなのだ。この5年間をふりかえってみても、国会前の座り込みから発展してきたこの闘いの形態は官邸前抗議行動を含め大きな闘いのスタイルを産みだしてきた。これは今後、これまでの公園などでの集会とパレードという儀礼化したスタイルを超えていく方向になると思う。経産省前と首相官邸前が政治的な意思表示の場であるとともに国民の側からの公的な場にしていくことを含んでいるように。これには権力側の出方があるから、断言できないこともあるが、自由や民主主義の運動、立憲主義の運動のためには意思表示と同時に場の形成をめざすことが意識され、自覚されて行くのではないだろうか。(僕はかつての大学占拠という全共闘運動をこうした観点からふりかえってみたいという誘惑すら出てきている)。
こうしたことを振り返りつつ今後の運動を考えていくという意味で9月11日は重要な集会である。多くの人が5年前を超えて結集され、テントの今後をともに切り開いて行ってくれることを願う。当日は雨という天気予報もあるが、これを吹き飛ばす熱気を持った催しにしたい。(三上治)
テントニュース89号を添付します。
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9/9(金)抗議行動 経産省抗議行動 17:00より18:00
場所:経済産業省前 主催:「経産省前テントひろば」
9/9(金)抗議行動 再稼働反対!首相官邸前抗議 18:30より20:00主催:首都圏反原発連合
脱原発9・11怒りのフェスティバル 主催:経産省前テントひろば
2016年9月11日(日)
主催:経産省前テントひろば
会場:経済産業省周囲一帯
経産省本館正門前周辺
経産省別館資源エネルギー庁前周辺
15:00 歌・音楽演奏
17:00 かんしょ踊り
17:30 スピーチ(各界より)
経産省周囲一帯
18:45 経産省包囲ヒューマンェーン・1回目
18:55 経産省包囲ヒューマンェーン・2回目
19:00 主催者あいさつ(経産省前テントひろば)
「3・11甲状腺がん基金」の発足 9月17日(土)14時~
「3・11甲状腺がん子ども基金」が設立されました。
◆日 時:2016年9月17日(土)14:00~16:30 (開場13:30)
◆会 場:北とぴあ つつじホール (東京都北区王子1丁目11?1)
最寄駅:JR王子駅北口より徒歩2分、地下鉄南北線・王子駅5番出口直結、都電荒川線 王子駅前 徒歩 5分
◆内 容
基調講演
「チェルノブイリと福島…子どもたちの未来のために」 菅谷昭さん(松本市長)
「甲状腺がん子ども基金」設立について
パネルディスカッション「いま、求められていること」
パネリスト:崎山比早子さん/武藤類子さん/河合弘之さん(予定)
◆問合せ:090-6142-1807090-6142-1807 E-mail:311kodomokikin@gmail.com
新潟知事選への要請(K・M)
八木です。
刈羽村村議の近藤容人さんの要望も受けて
「泉田知事の新潟県知事選への出馬を求める署名」を訴えます。
「泉田知事応援・おむすびの会」からのメッセージ
https://peraichi.com/landing_pages/view/omusubiniigata
「泉田知事の新潟県知事選挙への出馬を求める署名」を開始しました。
さらに、ネット署名がスタートしました。
ご協力よろしくお願い致します。
海外からのテント応援メッセージ
テラサキです。海外の方がたに呼びかけた、テントへの応援メッセージが届き始めました。第1号はイギリスからです。
わたしは、市民たちが運営してきた東京の反原発・平和テントが容赦なく撤去されたことを聞いて、ショックでした。緑の党(イングランド・ウェールズ)の安全保障・平和・防衛担当のスポークスパーソンとして、わたしは何回か、テントを訪れたことがあります・そして、非暴力に徹していること、原子力と武器、特に福島の核災害が引き起こしている恐ろしくかつ継続的な、人間および環境に与える影響について、人々の関心を高めるために行動していることに強く印象づけられました。
脱原発・平和テントで情報を広め、フクシマの人々およびすべての核ヒバクシャへの支援を提供している日本の勇敢な市民たちは、政府や人々に心から感謝されるに値いします。手荒に追い立てられたり、沈黙を強いられたりするなど、とんでもないことです。
核の危険は強く強調されなければなりません。沈黙したり、隠されたりしてはなりません。わたしは世界中の人々とともに、電力と核兵器のための危険な核技術の使用を終わらせることを求めている日本の活動家たちへの連帯と支援を送ります。
レベッカ. ジョンソン
*レベッカは文中にもあるように何度もテントを訪れてくれました。今年は7月にも来てくれました。数多くの国際会議で核軍縮の政策提言をしています。原文は添付書類にあります。
その2号です。
テラサキです。ベルリンから届いた応援メッセージを紹介します。送ってくれたヒルデは来日時に首相官邸前抗議でもスピーチしてくれました。
親愛なる皆さんへ
占拠の開始から1807日目に「テント」は撤去された。このニュースをわたしたちは怒りと悲しみをもって読みました。テントは建てられるとまたたく間に、脱原発を実現したいと願っている人々が出会える場所となりました。ここで、この国のあちこちから集まって来た年とった人も若い人も、女性も男性も一緒になって、核のない、平和な世界のために闘ってきました。テントは亡くなった人、病気になった人、ふるさとを失ってしまった人など犠牲者を思い出し、警告を発する場所でした。
わたしは2012年秋にテントを訪れたときのことを思い出します。わたしはテントから発せられるパワーとエネルギーを感じ取り、この場所が組織面でも、また精神的にも運動にとってどれほどの意味を持っているかを目の当たりにしました。
また、公共空間の平和的な占拠は民主主義に対する願望をはっきりと示すものでもありました。活動家たちは政府の建物が立ち並ぶ真ん中で、つまり自分たち国民に関連した決定がなされる権力の中心で声をあげる場所をつくったのです。テントのメッセージははっきりしていました:ここはわたしたちの町だ、わたしたちの国だ、わたしたちの未来だ -わたしたちはこれらをつくりあげていきたい。
テントは無くなってしまった。でもその場所はそこにいたことのある人々、そこから発信されたメッセージを聞いた、見た人の記憶に残るでしょう。そこで起こったことはこれからもテントに関わったすべての人が担い続けるでしょう。これからはテントが無くなってからの日々が新たに加えられて行きます。そして多くのテントが生まれていくことでしょう。
わたしたちは倦むことなく、断固として闘っているすべての皆さんとともにいると感じています -猛烈な逆風にもかかわらず。皆さんの勇気は、核エネルギーに反対し、平和な未来をつくるために闘っているわたしたちを励ましてくれます。
原子力 - いらない!
ベルリンから、ヒルデと多くの友人たちより
2016年9月6日