フランス左翼は健在だった!マクロンが突然解散した国民議会選挙(下院)。大方の予想を覆して「不服従のフランス(LFI)」のメランション氏が結成した左派連合「新人民戦線(NFP)」が第一党に躍進した!LFIをバッシングし続け、「国民連合(RN)」の勝利と極右内閣の誕生を当たり前のように予測してきたメディアは今日から左派連合内閣を阻止するため激しいメランション批判を始めることだろう。だからメランション首相誕生までには数多の難関が待ち受けていることだろう。だがフランスには希望がある。愚かな東京都民とは違い、間違った政治に騙されることなく「ノー」を言える大衆がいる。パリ・コミューン以来、何度も立ち上がっては殺され、それでもまた立ち上がってきた勇気ある市民がいる。今回の選挙でも、政治エリートやメディア・エリートたちに屈することなく、声を上げ続けてきた「人民=大衆」の力が極右の野望を突き崩したのだ!
(フランスのテレビのよると)フランス・アンフォのコメンテーターらは予想外の極右の敗退に我を失っているようで、フランス政治がいまだかつてないカタストローフに陥ったと声高に叫んでいます。
メランションは北アフリカのモロッコ生まれで、ブザンソン大学の学生時代に全学連の闘士となり、マルクスとトロツキーの影響を受けた人物です。相互扶助と平等に基づく社会的連帯経済連帯の構築を目指し、「貧者のための革命」を提唱。最近はアルチュセールやネグリに繋がるシャンタル・ムフとエルネスト・ラクラウの影響を強く感じます。またパレスチナ連帯を訴えていることから、メディアや保守派からは「反ユダヤ主義者」「反共和主義者」という言われなきバッシングを受けています。
メランションを首班とする組閣の行方は、与党連合が決選投票であまり新人民戦線(NFP)に協力していなかったことが判明したこともあり、この先のことは全く暗中模索ですが、フランス、ひいては欧州の希望の燈です!
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