ボランティア活動報告:南相馬市ビジネスホテル西山から

著者: 長船青治 おさふねせいじ : 東日本大震災緊急支援市民会議
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皆さんへ

さあてと、彼ら(ボランティア仲間)はまだ寝てないだろうから今のうちに投稿しちゃおうか。

今回の第7次東北支援トラックには7人もクルーが乗っかっていて、いったいこの「生協からの提供の野菜と果物とあとぼくらで前の日に箱根に汲みに行くおいしい水」って何なのだろうってふっと実存的な疑問が脳裏をよぎることが最近時々あるのだが、すぐにそれを忘れるように努めているのだけれどね。

いやあ~、今回の目玉は吉岡史郎さんと2人で酒の自動販売機からの帰りにふっと振り返った瞬間、廊下の向こうで紙袋2個に何かしら自分の衣類のようなものをぎゅうぎゅうに詰めこんで腰がほぼ90度に曲がった73才の色白なしかし村で一番健康そうなおばあさんが「入れてくんなまし、」と何度も何度も泣きそうな小さな声でドアの前でおろおろしている姿を2度目に見ちゃったことだ。

「おばさん、どうしたのだいじょうぶですか?」って2人で近寄って聞いたところから、もう疲れもピークに達するというのになんでぼくらのいびき組から避難した部屋でそのおばさんを泊めてあげることになっちまったかって、あなたそれはもうたいへんなんですから。

ぜんぶ東電と政府が勝手にやった原発が爆発したのが悪いので、73年間何も悪いことなどしない、ただただ原発から10キロのところの浪江町のじぶんの畑仕事をやって来ただけの平和だった人生の終わり頃になって2人の、特にまじめな老夫婦が何故こんなひどい目に会わなければならないのか。

おまけにその怒りをぶつける相手がなんということでしょう、じぶんの老いた連れ合いだなんて、ぜったい変じゃあありませんか。

こぶしを振り上げているまじめ一筋で生きて来た感じの小心者などと言ってはならないのでしょうが、おとうさんたのむからそのこぶしを下ろしてくれ。

悪いのは奥さんじゃあないだろう。

東電の原発じゃあないか。奥さんに八つ当たりするのは止めてください。悲し過ぎるのを通りこして呆れて涙も出ないぜ。

インターネット教室じゃあ小学校低学年のいたずらざかりを前に「ぼくは決してこどもたちがインターネット対戦ゲームをやってはいけないとは言わない。しかし、すこし位は大人の人のためにパソコンをやる時間をあたえてやって欲しい。そして君たちが知っている限りのパソコンの使い方で大人の人たちにインターネットでYoutubeを見る方法を教えてあげたり、Googleで大人の人たちが何か特に緊急に知りたいことがあったらこうやって検索するんだぞってやって見せてあげて欲しい。

このなかでヤフーのIDを作れる人って聞いたら、小学3年生でも作れるんだって。福島の未来は君たち子供の双肩にかかっているのだから、だからおおいにインターネットをやってパソコンの天才になってほしい。」ってえらいことを言っちまったもんだぜ。

おとなの人たちからもえらく熱心な質問があったりして「座談会的超初心者向けインターネット教室」は大成功だったと思う。

あとね、ちきゅう座のHPで紹介されたぜ。

https://chikyuza.net/archives/9436

あと、明日は桜井市長と7人のクルーが会談することになっちまったぜ。テヘヘ。

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〔opinion0451 :110509〕