日時 5月8日月曜日18時開場 18時半開始
会場 専修大学(神保町)1号館72教室
報告者 大谷浩幸(雑誌『情況』編集委員)
テーマ 「沖縄の自立・独立の動き」
参考文献:大谷浩幸「沖縄の自立・独立の動きと関連書籍」『情況』2017年春号所収
問合せ先: renaissance21tokyo@yahoo.co.jp
内容紹介
核開発問題やミサイル発射実験を巡って朝鮮半島での米朝間の軍事的緊張が高まる中で、金正恩政府は在日米軍基地をミサイル攻撃のターゲットにすると公言した。米軍基地の集中する沖縄が最大のターゲットとなったわけです。またしても沖縄は最前線へと置かれ、そしてその犠牲によって「本土」を守る「捨て石」とされようとしています。それは、薩摩による琉球侵略以来400年以上にわたって、ヤマトから侵略され、「自己決定権」を奪われてきた沖縄の人々の深層意識の中に、「自分たちのことは自分たちで決めたい」という民族意識と結び付いた願望が強めることになるでしょう。また、「本土復帰」への期待はその後の日本政府の沖縄政策の実際によって裏切られ続けられ、ふたたび、「自己決定権」を獲得せんとする沖縄の人々の意志は高まりつつあります。「オール沖縄」の根底にはそうした沖縄の人々の意志があると言えましょう。『情況』春号所収の拙稿「沖縄の自立・独立の動きと関連書籍」で沖縄における自立・独立の動きを紹介しましたので、それも含めて、「自己決定権」を求める沖縄との連帯を深めるために、共に理解を深めよき議論を作っていきたいと思います。