ルネ研定例会5月1日「植民地主義再考」(太田昌国さん)+6月「生政治の現在―被曝労働と飯場」のご案内

<2013年定例研究会のご案内>

21世紀を読み解く──例外状態・生政治・近代化──

●第二クール6・第12

・2014年5月1日(木) 

・会場:専修大学神田校舎7号館6階763号室

・報告者 太田昌国 18:30開始 (開場18:00

 

「植民地主義再考――民族間の関係性をめぐって」

昨今の日本における排外主義の台頭、暴力的な人種差別主義の言葉の氾濫――それが、日本社会になお内在している植民地主義的意識の具体的な表現として、真っ向からこれと対峙すること。私たちの第一歩はここからしか始まらない。同時に、中国、韓国、北朝鮮に生きる、どのような社会層の人びとと私たちは結びつこうとするのか、という問題も、避けては通れぬ事柄である。日本の竹島占有論を批判するとしても、私たちは、あの政治的な国内向けのパフォーマンスを行なった前大統領・李明博に同調する立場からそうするのではない。この問題を解きほぐさないと、一定の「根拠」をもって登場している排外主義とのたたかいは、容易なものではないと思う

 

●第三クール1・第13回……第三クールから、曜日が変わります。原則として第二月曜日です。

・2014年6月9日(月曜日)

・会場:未定

・開場1800開始1830(の予定)

・報告者:なすび(山谷労働者福祉会館活動委員会)、友常勉(東京外国語大学教員)

「生政治の現在――被曝労働と飯場」
この報告では福島第一原発事故後の収束にかかわる被ばく労働と、事故前から続く原発立地における労働・生活支配に焦点をあてる。被ばく、ピンハネ、重層的下請け構造。「被ばく労働を考えるネットワーク」を組織し、被ばく労働者の争議を手がけながら、現状を厳しく問うている山谷労働者福祉会館活動委員会のなすび氏から報告をいただく。あわせて、事故後、東北で人夫出しと飯場経営に乗り出した大阪・西成の人夫出し業者の現状についても報告する(友常)。