レイバーフェスタのご案内

ことしもレイバーフェスタの季節がやってきました。3分ビデオ・レイバーソング・川柳など参加型でみんながつくるフェスタです。また日本初公開映画も満載です。ぜひお運びください。

●レイバーフェスタ2010 百年の歌がはじけて垣根超え

<ことしもテンコ盛り・主な内容>

・日本初公開! トルコ労働映画「抵抗者」

・韓国新作映画「海を越えた初恋―1989スミダの記憶」

・趙博ライブ「百年を歌う」

・レイバーソングをつくろう・歌おう

・演劇 朗読 3分ビデオ ワーキングプア川柳

12月23日(休)10.30開演(10時開場)

場所 東京しごとセンター地下ホール

JR飯田橋駅東口徒歩7分

参加費 一般当日 2000円(前売・メール予約1700円)

*賛同人・障がい者・学生・失業者 各200円引き

メール予約 http://vpress.la.coocan.jp/yoyaku-festa.html

主催 レイバーフェスタ2010実行委員会

(責任団体 レイバーネット日本)

TEL03-3530-8588  FAX03-3530-8578

http://www.labornetjp.org/ (レイバーネット)

http://laborfesta.exblog.jp/(フェスタブログ

協賛 週刊金曜日

*よびかけ

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2008年9月のリーマンショックから激動を続ける世界と日本。政権交代もあったが、社会の閉塞感と生きづらさが相変わらず。はたらくものの雇用と生活はいっこうに改善のきざしはありません。そんななか、今年もはたらくもののお祭り「レイバーフェスタ」を開催します。今年は「韓国強制併合百年」の年、そこでサブテーマを「百年の歌がはじけて垣根超え」としました。浪速の巨人・趙博さんが「百年」を歌い上げ、日韓労働者の熱い連帯を描いた映画「海を越えた初恋―1989スミダの記憶」を上映します。そして、おなじみの参加型企画「3分ビデオ」「レイバーソングをつくろう・歌おう」「ワーキングプア川柳」など豪華メニュー。「労働問題なんか関係ない」と思っているあなたも、心に響く作品や歌声に触れることで、新しい何かが始まるかもしれません。閉塞状況を打破するのは、私たち市民やはたらくものの「運動」と「文化」です。さあ、12月23日は東京しごとセンターで、つくろう! 変えよう! 楽しもう!

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プログラム

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12月23日(休)10.30~20.30

●午前の部 たたかう世界の労働者

10:00 開場

10:30 トルコの労働映画「抵抗者」(50分)上映

解説=イナン・オネル

11:30 朗読 浅田次郎作「ラブレター」

よみ手=白銀由布子

休憩60分(12時~13時)

●午後の部 つくろう!わたしたちの文化を

13:00 演劇「母さんが教えてくれなかった八月」

(企画・制作「憲法寄席」創作集団)

13:40 レイバーソングをつくろう・歌おう

~現場でうたう10グループがエントリー~

特別企画「宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス」(出演=山川宗則

ほか)

15:00 3分ビデオ 28本一挙上映

*フェスタの目玉。面白い作品が集まりました

17:00 Go Go ワーキングプア川柳 ゲスト=尾藤一泉

*句集「がつんと一句!-ワーキングプア川柳」発行記念企画

17:30 休憩(30分)

●夜の部 百年の歌がはじけて垣根超え

18:00 趙博ライブ「百年を歌う」

18:35 映画「海を越えた初恋―1989スミダの記憶」上映

パク・ジョンスク監督のトーク

20:30 閉会挨拶(終了後、懇親会あり)

*ロビー企画「壱花花の風刺漫画展」「レイバー報道写真展」ほか

――内容紹介――――――――――――――――――――

●トルコ・ドキュメンタリー映画「抵抗者」

トルコ専売公社(TEKEL)が2008年6月に民営化の名のもとでブリティッシュ・アメリカン・タバコに売却され、労働者たちは既得権喪失の危機に直面し、09年12月半ばに首都アンカラの公園で抗議集会を行ったが、行政が強硬姿勢で対応した。危機感が強まった彼らは、トルコ労働者組合連盟本部ビルの前の道端にビニールテントを張り、厳しい寒さを凌ぎながら78日間にわたって座り込みによる抗議行動を行った。既得権の消失につながる資格変更に対して3月1日に国務院から裁判が終わるまでの執行停止命令が下り、労働者はいったん解散したが、裁判がまだ継続中である。ドキュメンタリー映画『抵抗者』は、この闘争を現場の労働者の視点から描いている。2010年作品・50分。(解説=イナン・オネル)

●韓国・ドキュメンタリー映画「海を越えた初恋―1989スミダの記憶」

日本本社から1枚のFAXで通知された突然の「工場閉鎖、全員解雇」。本社との交渉を求めて韓国から「鬼が棲む」と言われた日本にやって来た4人の若い女性たち。交渉を拒否し、固く門を閉ざしたスミダ電機本社。その門前で繰り広げられた7ヶ月間の解雇撤回闘争。「死ぬことはできても、負けて帰ることはできない」という当該の決死の闘いを支援した日本の労働者・学生・市民・宗教者たち。20年前の「韓国スミダ闘争」には、さまざまなドラマがあった。そしてそのドラマは今に続いている。当時の映像と交錯させながら、そこで闘った人々の生きざまが映し出される。「思い出」ではなく、生きる「エネルギー」として。

2010年作品・パク・ジョンスク監督・95分。

●趙博ライブ「百年を歌う」

「浪速の歌う巨人」の異名をとる歌劇派芸人。大阪市西成区出身、在日韓国人2世。20年間の教育労働者生活を経て2005年にプロに転向。ブルース、ジャズ、ロック、フォークは勿論のこと、朝鮮・韓国の古典民謡やニホンの浪曲、落語も得意で、年間のライヴ・公演数は百回を越える。「日韓併合」百年の今年、最新CD『百年目のヤクソク』(第11集)をリリース。公式サイト【黄土(ファント)通信】http://fanto.org

●朗読 浅田次郎 作「ラブレター」

留置所から出たばかりの吾郎は、偽装結婚した中国人売春婦が死んだことを知る。管理売春、不法就労、その中で必死に生きた女性・白蘭が遺したものとは・・。作者の身近で起こった事実を小説化。「鉄道員」「蒼きゅう(←漢字・あなかんむりの中に弓)の昴」でお馴染みの人気作家、浅田次郎の名作を、レイバーフェスタ初の朗読で。よみ手・白銀由布子(レイバーネット文化部)

●演劇「母さんが教えてくれなかった八月」

施設で暮らす年老いた母親(門岡瞳)を、息子夫婦(杉浦久幸、中路美也子)が訪れる。痴ほう症の母は、息子勇一を、学徒出陣の徴兵命令を拒否し、逃亡を企てた恋人高坂勇一と錯覚。次第に、母の家の金庫の中に一度も開けずに仕舞われていた品物とともに、戦時の記憶が65年の歳月を越えて蘇ってくる。企画・制作=「憲法寄席」創作集団、作・演出=杉浦久幸

●Go Go ワーキングプア川柳

2008年からスタートした「ワーキングプア川柳」も大きく広がり、今年は「韓国・朝鮮」等の公募川柳を収録した「川柳句集」もできました。フェスタでは、できたてホヤホヤの句集を選者の尾藤一泉さんが講評。また川柳の歌あり、本の紹介、川柳子から質疑ありのてんこ盛りメニューです。司会は乱鬼龍。