三月廿三日 合澤現代史研「トロツキー・ヘゲモニー論」の幕間に淵上太郎氏の逝くを聞きて詠める腰折れ六首

著者: 岩田昌征 いわたまさゆき : 千葉大学名誉教授
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  ななとせを禍(まが)ウラン火にあらがひし
    凄(すさ)淵上の建(たける)逝くてふ

  あらくまし禍津火の神くだけよと
    をたけびたけるおきな去るてふ

  ウラン火のをろちをろちに相向かふ
    今須佐之男の姿を想ふ

  平成の元気おきなは逝けれども
    毒気は去らずこころ残るらむ

  平成の毒気と明治の毒水を
    黄泉(よみ)にて叱る二人須佐之男 ※

  ウラン火につぎつぎ込めし銭高(ぜにだか)の
    力うしはく銭世(ぜによ)を変へむ

                                  ※太郎正造

                     平成三十一年弥生廿四日   大和左彦

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