世界知る権利デー記念フォーラム: 原子力発電所と情報公開~福島原発事故以前、以後の世界

著者: 三木由希子 みきゆきこ : 特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス
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世界知る権利デー記念フォーラム

原子力発電所と情報公開~福島原発事故以前、以後の世界

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http://clearinghouse.main.jp/wp/?p=599

http://bit.ly/TcjUVd

2012年9月22日(土) 13:30~16:30

明治大学リバティータワー1012教室(東京都千代田区神田駿河台1-1)

定 員 200名(事前にお申し込みいただいた方を優先で当日直接参加も可)

参加費 1,000円(情報公開クリアリングハウス会員無料)

主 催 特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス

事前申込(SSL対応) https://ssl.kokucheese.com/event/entry/51521/

基調講演

「スリーマイル島原発事故以前と以後のアメリカの原発をめぐる議論と情報公開」

ピーター・ブラッドフォードさん(元アメリカ原子力規制委員会(NRC)委員)

報告「日本における原子力発電所の情報公開」三宅弘さん(弁護士)

討論「原子力発電所と情報公開~原発事故以前、以後の世界」

ピーター・ブラッドフォードさん

鈴木達治郎さん(原子力委員会委員長代理)

西尾漠さん(原子力資料情報室共同代表)

三宅弘さん

<ピーター・ブラッドフォードさん>

1977~1982年まで原子力規制委員会の委員を務め、この間、NRCはスリーマイ

ル島原子力発電所事故の発生を受けて、大幅な規制の強化を行い、その実行プロ

セスを担った。現在、バーモントロースクールの非常勤教授として「原子力と公

共政策」の講義を担当。エール大学でエネルギー政策と環境保護の客員教員を務

めている。以前は、電気事業再構築に関する法律の講義を担当していた。また、

国内外で電力事業に関する規制、再構築、原子力やエネルギー政策について教

え、助言を行った。

バーモントヤンキー原子力発電所の総合縦断影響評価に関する監視委員長、複

数の州で原子力発電所に対する投資についての専門的参考人、テキサス・バーモ

ント低レベル放射性廃棄物協定委員会のバーモント州選出議員。1987~1995年ま

でニューヨーク州の公共サービス委員会の委員長を務め、ショアハム原子力発電

所を廃炉にし、1982~1987年までメーン州の公益事業 委員会の委員長を務め、

この間シーブルック原子力発電所にメーン州の関与を中断した。2007年のキース

トーンセンターの原子力発電所に関する協働事実確認、2006年のニューヨーク州

のインディアンポイント原子力発電所の運転継続の代案を評価する国立科学アカ

デミーの委員会に参加した。また、州や連邦政府のエネルギー規制委員会に経済

規制政策と環境保護に関する支援を提供する規制支援プロジェクトに加わってい

る。

<フォーラムの趣旨>

福島第一原子力発電所の事故は、これまでも様々な議論のあった日本社会が抱

えている「原子力発電所」が、「事実」や「前提」、「未来」について多くのこ

とを市民も共有した上で選択をしてきたものなのか、という疑問を思い起こさせ

ました。

社会にあまりにも甚大な影響を与える原発事故が発生した今、なぜ事故が起

こったのか、事故対応、その影響・被害、事故そのものの情報など、今もこれか

らも多くの情報公開が必要です。しかし、それだけでなく、原子力発電所という

ものの経済性、合理性、公共性、安全性、将来性、合意性などについて、合理的

で 信頼できる情報の公開が何より必要であり、政府のアカウンタビリティの徹

底と一層の市民の知る権利の保障を勧めなければならないと考えています。

くしくも、原子力規制庁の発足、原子力規制委員会委員の人選と、今後の原発

の在り方を左右する事柄が課題になっています。アメリカの原子力規制委員会

は、スリーマイル島原発事故を経て、どのように規制の在り方が変遷し、情報公

開が進められ、公共政策としての原子力に関しどのような議論が行われているの

か。福島原発事故を経た日本のこれかあり方も含めて、議論をする機会にしたい

と思います。

<世界知る権利デーとは>

2002年に始まったInternational Right  to Know Day(9月28日)。世界中の

情報公開に取り組むNPO・NGOが参加をするFreedom of Information Advocate

Network(FOIAnet)が呼びかけ、9月28日前後に世界中で知る権利を擁護し、促進

するための様々な取り組みが行われています。日本のNPOでこれまで参加してい

るところがありませんでしたが、2012年より情報公開クリアリングハウスが

FOIAnetに加入し、取り組むことにしました。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/

〔opinion982:120907〕