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戦争させない左京1000人委員会結成される [戦争法案]
7月30日に京都大学の講義室に約200人が集まりました。国会で戦争参加への道を解釈改憲ですすめる安倍政権の危険を感じている人たち。市民環境研究所の石田紀郎さんが呼びかけて法案阻止を地域からとの趣旨で集会が持たれました。7月14日に呼びかけが始まり石田さんの他に大学教授、元新聞記者、学生、女性団体、宗教者なども加わりこの日の結成にこぎつけました。
集会は最初に元ジャーナリストで日本初の宇宙飛行士でもある 秋山豊寛さんのメインスピーチから始まりました。秋山さんは2011年の福島原発事故で被災し農業を断念して京都に避難してきた方でした。
「今の大学の変わりようにびっくりしています。ビラまきや立看板を禁止 しているところも多い。そんな中で、しかし、先日のシールズの学生が「戦争法案は今ある自由を侵す。ゆえに憲法を守り私たちは自由を生きたいのです」と話しているのを聞いて禿と白髪の我々世代も黙っていられないと。声を上げるのは今ではないか。歴史の中に生きています。一人でも多くの人が「つぶやき」から「声を上げる」そして行動することでしょう。大衆の直接意見に権力はおびえる。これだけ反対の声がやまないのは違憲と理解しているからで、説明不足だからではない」
ついで参加者によるリレートークに移りました。
フリージャーナリスの守田敏也さんは「8/15のヒロシマはまさにアメリカ軍の人体実験だった。そのアメリカい わば加害者が被害者の被ばくデータを作った。まともなものができるわけがありません。そのデータが被爆の基準となり核実験や原発が作られてきた。アメリカは兵士が多くの人を殺してきた。日本がその替りをしていいはずがない。そしてアメリカ兵にもこれ以上人殺しをさせないことも大切です。
元朝日新聞記者の吉竹幸則さんは「昔の自民党政治家と今の自民党は明らかに違う。後藤田官房長官が自衛隊を中東に派遣しようとした政策に 「自衛隊を使いこなせるのか」と取りやめにしたこともあったのですから。今の自民党は必ず解釈改憲で法案を通したら「徴兵制」を出してきます。解釈に歯止めはかからなくなります。
同志社大学生の野間さんは「今レポートを出してきたばかりの普通の学生です。今日から夏休みで「海に行こう」などの言葉が飛び交っています。しかし、ネットウヨの攻勢が強くなってきています。ここからが闘いがというか駆け引きが大変です。しかしこの夏で廃案にしたい。いろんな戦争させないの動きがある中で「廃案」という一点でまとまらないかと考えています。
元公明党京都府議の角替豊さんはすでに南区に1000人委員会が生まれたことを報告し「国家には戦争させない。我々は戦争しないない」。「私たちは闘いをやめるわけにはいかない。 充分に危険な社会があるので多様な会話と市民の運動の中から絶対に勝つ」
左京区の主婦浦田千恵さんは「被ばく3世の娘がいます。いまだに核の怖さを娘の成長とともに考える日々です。 百万遍で戦争法案のチラシまきやシール投票をしてきました。しかし呼びかけた人たちは冷ややかでした。あまりの温度差に人種が違うのではと思うことの悲しさとつらさ。しかし原発は核なのに政府は破壊されること、その時の避難を考えていない。
その他7人の方がリレートークに加わりました。
結成集会の最後に沖縄に、キンカン(関電京都支店前抗議)にそして安倍政治NOの集会やデモで活躍する川口真由美さん(ボーカル)などの「おもちゃ楽団」が登場して会場の雰囲気を和らげ、一体感を作り出しました。
次回は8月5日19:00から左京区田中里の前の市民環境研究所にて会議をもち今後の活動などを決めることになり多くの参加をお待ちしているとのことでした。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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