令和露烏戦争に怒り、永禄甲越合戦の史実/神話を想ふ新春四首

 旧年「露烏戦争を悲しみて三悪を詠む」(「ちきゅう座」「時代をみる」欄2022年3月17日https://chikyuza.net/archives/117997)の続きなるも、今や三悪の首位交替せり。巨悪を弁別し難し。

  真冬にぞ となり(隣家)の炉辺に薪を断ち
     心寒々露西亜たたかふ
                      プーチン露大統領に問う
  
  緑主(みどりぬし) などいくさのみ呼ばひつる
     あらしの凪(なぎ)を覓(ま)ぎ追はずして
                      ゼレンスキー烏大統領に問う
                      「ゼレン」はスラヴ諸語で「緑」

  たたかひのかちまけいづれ
     なりはひが型こそうせしか
       烏之民無残(うのたみむざん)
                      烏国常民と共に怒り泣く

  塩欠きしあた(敵)くにひとに塩送る
     もののふ越(こし)のいくさなりけり
                      上杉謙信を想ふ

 現代資本主義文明進化ととも、自由民主主義攻と権威指導主義守のせめぎあひ、すなはち筆刀と刀筆のたたかひの様、常民庶民凡人労働大衆に益々悪となりき。戦争倫理永禄武士に及ばず。そは何故か深考せざるべからず。

          令和5年睦月15日      大和左彦/岩田昌征

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