=伊方原発は廃炉!再稼働は許さない!=
「伊方原発と瀬戸内海洋汚染」 -豊かな海を毒壺にするなー
2011年3月11日の東日本大震災による東電福島第一原発事故は広大な
地域を放射能で汚染しました。現在でも16万人もの人が避難生活を余儀なく
され、多くの人々が被曝線量限度を一方的に引き上げられた中での生活を強制
されています。さらに史上初めて放射能汚染水が直接、海に流入し、太平洋沿
岸、とりわけ世界三大漁場の一つを広範囲に汚染しました。
この原発事故の十分な検証もないまま、大飯原発を再稼働させ、次のターゲット
は愛媛県の伊方原発だと言われています。伊方原発は広島から約100キロ、
しかも国内最大の閉鎖性の強い瀬戸内海に建つ原発です。仮に伊方で福島と
同じことが起こればその被害は想像を絶するものだと容易に想像がつきます。また、
原発は正常運転時でも微量でも放射性物質や化学物質を含む排水を出して
います。
伊方原発による瀬戸内海の海洋汚染について、福島事故に伴う海洋汚染を
踏まえながら、専門家の立場から検証していただきます。海を毒壺とみなす人類
の行為に対する生命の母・海からの警告を受け止めようとの観点からお話しても
らいます。
講師:湯浅一郎さん(NPO法人ピースデポ代表、環瀬戸内海会議顧問)
日時:9月15日(土) 17:00~19:30
場所:広島市市民交流プラザ北館6F・マルチメディアスタジオ
(中区袋町6-36 袋町小学校となり)
特別報告:福島からの避難者「全国福島原発事故告訴団から」
参加費:1000円
主催:入れるな核艦船!飛ばすな核攻撃機!ピースリンク広島・呉・岩国
(連絡先 090-3373-5083 広島世話人新田秀樹)
共催:伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広島
:上関原発止めよう!広島ネットワーク
講師紹介
湯浅一郎(ゆあさいちろう)。1949年、東京都生まれ。東北大学理学部卒、
同大学院修士課程修了。専門は海洋物理学、海洋環境学。理学博士。
1975年から呉市の旧通産省・中国工業技術試験所(現在は独立行政
法人産業総合研究所中国センター)に入所し、主に瀬戸内海の環境汚染
問題に取り組む。
1971年から科学技術者の社会的あり方を問う契機として、女川原発を
皮切りに、芸南火電、海洋開発など多くの公害反対運動に関わる。19
84年の核トマホーク配備を契機に、1989年、ピースリンク広島・呉・岩国、
2001年、核兵器廃絶をめざすヒロシマの会の結成に参加。ピースリンク
広島・呉・岩国前呉世話人。現在、NPO法人ピースデポ代表。環瀬戸
内海会議顧問。東京都在住。
近著に「海の放射能汚染」(2012年、緑風出版)。他に「科学の進歩とは
何か」(2005年、第三書館)、「平和都市ヒロシマを問う」(1995年、技術
と人間)など多数。