[再掲載]第292回現代史研究会: 「資本主義のグローバル化と日本の産業・企業構造の再編成」(柴垣和夫東大名誉教授)

1月16日予定の研究会のご案内をさせていただきます。今回は柴垣和夫先生をお呼びして、以下のような内容のご報告をしていただこうと思います。

今更申すまでもなく、戦後に「解体」させられたはずの日本の財閥は、とっくに再興し、今や新たに戦後形成された財閥をも加えながら、この国の政財界、また学問分野にいたるまでその歯牙にかけようとしています。彼らの狙いの一端ははっきりしているように思えます。それは軍事産業中心に産業再編成することです。そのための「秘密法」であり、戦争法たる「安保法制」の施行でした。今また「共謀罪」という形の治安維持法まで準備しています。米国ですでに行われている「軍事ケインズ主義」(国税を軍事部門に優先的に投入し、景気対策とする政策)を日本でも行おうとしています。原発再稼働や沖縄問題もこの事抜きにしては語れません。

このことを念頭に置きながら、柴垣先生のお話をじっくりお聞きし、今後どうすべきかを一緒に考えていければと願っております。是非ご参加ください。

日時:1月16日(土)1:30~5:00

場所:明治大学・駿河台校舎・研究棟第9会議室(2階)

JR「御茶ノ水」駅から徒歩4分―明治大学リバティタワー裏手

テーマ: 資本主義のグローバル化と日本の産業・企業構造の再編成

講師:柴垣和夫(東京大学名誉教授)

参考文献:『現代資本主義の論理-過渡期社会の経済学─』柴垣和夫著(日本経済評論社,1997年)

『マルクス=宇野経済学とともに』柴垣和夫著(日本経済評論社,2011年)

論文「グローバル資本主義の本質とその歴史的位相」(政治経済研究所『政経研究』90号,2008年5月、所収)

論文「宇野理論と現代資本主義論ー段階論との関連でー」(櫻井・山口・柴垣・伊藤編『宇野理論の現在と論点ーマルクス経済学の展開ー』社会評論社、2010年)

論文「グローバル資本主義と経済政策-景気対策に焦点を置いて」(経済理論学会『季刊経済理論』51巻3号,2014年10月)

論文「戦後日本資本主義-その再生・発展・衰退-」(鶴田満彦・長島誠一編『マルクス経済学と現代資本主義』桜井書店,2015年)

参加費・資料代:500円

現代史研究会顧問:岩田昌征、内田弘、生方卓、岡本磐男、塩川喜信、田中正司、(廣松渉、

栗木安延、岩田弘)

 

共催:現代史研究会&ちきゅう座  問い合わせ先/090-4592-2845(松田)

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/

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