協和紙工株式会社による、中国の人に差別的な製品(油吸収パッド)について Oil absorbing pads made by Kyowa Shiko Co., Ltd. that are discriminatory against Chinese people

【3月22日、同日追記】

以下の投稿をアップして、協和紙工株式会社の問い合わせフォームで連絡したその日のうちに、会社から返答があり、「パッケージデザインを変更するよう社内決定しました」という報告をもらいました。この対応の速さを評価したいと思います。差別を認めても居直って差別的内容を発信し続けたNHK広島局や、最初から意図的な差別を行い、どんなに批判されてもその差別にしがみついているDHC社との対応の違いを感じました。今回、この問題に気づいた家族のメンバー、わたしの問題意識に賛同してくれたネット上の仲間たち、そして店頭で行動した小野さんに深く感謝を伝えたいです。また、このパッケージの差別性を感じながらも私の発信を容認してくれた中国出身の友人に、感謝したいと思います。ちなみに、この投稿自体は残しますが、ブログタイトルから会社の名前は削除しました。引き続き、会社のパッケージデザイン変更を注視したいと思います。

3月13日、このような投稿をFacebookとツイッターにした。

ツイッターでは

家族が東京の100均でこういう商品を見てびっくりして送ってきた。#レイシズム と #セクシズム に満ち溢れている。あり得ない。昨日問題になった「スッキリ」の差別行為とも通じる、ギャグとか言葉遊びに乗じたレイシズムです。検索したら普通に各地で売ってる。どういうことなの日本?

(注:差別的画像やコピーを見せることでかえって差別を呼ぶことがあるリスクは承知しつつも今回は具体的に存在し売られている商品だということもあり、どの商品を指しているのかということをわかってもらうためにも画像を示します。)

 

これに共感の声もあったが、とくにツイッターでは嫌中ヘイトとも言えるリプや引用RTがたくさん来て驚いた。なので3月15日こうセルフRTして

びっくりしました。この問題意識、共有してくれる人が出てきているなと思ったら急にレス、引用RTが増えて、それが悪意に満ちたものばっかりです。やっぱりここまで来てるんですね、日本のヘイトって。

説明しないとわからないのかなと思いながらも以下、説明を足した

人の国の名前をこうやって文字って遊ぶっていうのがまず失礼だし、髪型や服装からしてとてもステレオタイプ的な中国人女性が出てくるのもすごく変で(なぜ中国人女性なのかも意味不明だけどーー中国料理には油を使うものが多いから?わかんない)セクシストだと思うし、

 

決定的なのは下の「ポイッと。。。」の部分ですね。捨てちゃう、という言葉にその国の言葉をかけちゃうのはもう暴力です(ここではもろカタカナにして際立たせてるし)。自分が所属する国なり集団なりがやられたら、って想像するとすぐわかるんじゃないかなって思います。

 これが、海外で売られている製品で、着物着てるいかにもステレオタイプ的な日本人女性が出てきてて、「ポイッと捨てジャパン!」「捨てジャップな!」とかいうコピーだったら、どう思うでしょうか?

その後、フェーブスック友の小野直子さんが、元の投稿のコメントとして、3月18日に行ったことを報告してくれました。この行動力に脱帽。許可を得てここに転載します。

★★★

この商品がよく知られているかはわかりませんが、私は知りませんでした(油吸収パッドを買う気がないからか100均にめったに行かないからか)。

昨日、100円ショップのキャンドゥ吉祥寺店で同商品を見つけました。(ダイソー、ドンキホーテと西友も行ってチェックしましたが置いてなかった。検索したらセリアという100均でも売ってるらしい。)ちなみにMADE IN JAPANでした。

店長は不在でしたが、正社員の店員Sさんに、このコピーと絵柄が差別的なパッケージの商品を扱うのは問題ではないかと問うてみると、「今まで指摘を受けたことはないが、そうですね」と。どうするのか尋ねると、「本社に伝えます」と。今伝えたらどうかと言うとキャンドゥ「お客様相談室」に電話したらしく、相談室正社員のAさんは「自社で扱う商品として何の問題もない」との答えだったとのことです。それはキャンドゥの会社としての回答と周知されてもよいかと聞くと、「よい」とのこと。

相談室担当責任者のフルネーム・部署・役職、いつから同商品を取り扱っているかなどを再確認TELしてもらうと、「これ以上のことは、お客様の名前・連絡先を伺って担当者から電話する」との返事でした。また、相談室でなく広報課など別の部署に連絡すべきではとSさんに問うと、「自分の対応は間違っていない。広報課もあるが、だったらお客様自身で広報課に連絡してください」と。(そうした対応が高飛車だったので、名前・連絡先を言うのは構わないけれどしないことに。)

Sさん自身は商品をどう思うか聞くと、「同店舗では2019.12開店当初から取り扱っているが、指摘を受けるまで何とも思わなかった。不快に感じるお客様もいると思う」と。客の不快感だけではなくて、Sさん自身は差別表現の商品をどう判断するか聞くと、「今は、言葉も絵柄もよろしくないと思う」と。このまま何もせず店で扱い続けるならSさんも差別に同意し加担することになるが、Sさん自身の意見として扱うべきでないと会社に提言しないのかと聞くと、「声を上げる。自分の認識として、広報と商品部に今日その旨伝える」とのことでした。

以上、昨日の市場調査の報告です。

商品製造元:協和紙工株式会社(愛媛県)

https://kyowa-shiko.co.jp/daily_goods/

キャンドゥのサイト

https://www.cando-web.co.jp/corporate/about/concept.html

★★★

行動した小野さんに感謝します。 協和紙工株式会社の問い合わせ先はここなので私も問い合わせます。

@PeacePhilosophy

初出:「ピースフィロソフィー」2021.3.21より許可を得て転載

http://peacephilosophy.blogspot.com/2021/03/oil-absorbing-pads-made-by-kyowa-shiko.html

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https://chikyuza.net/
〔opinion10669:210322〕