2014年7月16日(水)
原子力規制委員会 福島第一・第二原子力発電所
統括原子力保安検査官様
原子力防災専門官様
原子力保安検査官様
申し入れ団体: 原発いらない福島の女たち
川内原発再稼働「合格」通知の暴挙を許さない!
東京電力福島第二原子力発電所及び全国の原子力発電所再稼働または新設について無期凍結することを申し入れいたします。
福島第一原発使用済み核燃料プール5.6号機の漏洩問題からも判るように「使用済み核燃料の処理技術」が確立されていない今「トイレ無きマンション」原発は即刻やめるべきです。 (使用済み核燃料プールは格納容器に入っていない)
大地震・大津波・台風・火山の噴火・竜巻など大規模な自然災害がいつ起きてもおかしくない異常気象多発時代に突入したと言われています。 2014年7月12日(土)午前4時21分福島県沖(震源いわき東140Km付近)でM6.8震度4の地震があり、太平洋沿岸に津波警報が発令され、福島第一原発沿岸で収束作業中の皆さんも高台へ避難したと報道がありました。
私たち福島県民は地震が起きる度、311の再来ではないか?と心配し、テレビ・ラジオ・インターネットによる情報収集に追われます。 小さな子を持つ親御さん、妊婦さん、要介護者の方々は、病院・施設においてヨウ素剤配布や防災・避難ルートも未だ定まっていない中、生きた心地などする筈もありません。 こ今回の地震で規制委員会の皆さんも緊張が走ったことでしょう。家族へ思いを馳せたことでしょう。
「全国16原発48基のうち再稼働に向け新規制基準に係る適合性審査を受けている原発」 のニュースを耳にする度「バカにするな!」と言う感情が込み上げて来ます。 東京電力福島第一原子力発電所(レベル7 メルトダウン・メルトスルーしてしまった)過酷事故について収束のメドも立たず3年4ヶ月が経過しているからです。 現在も海洋へ大気中へ放射性物質が漏れ続けています。 その総量たるや私達の想像をはるかに超えていることでしょう。 希釈されるから大丈夫という妄想はそろそろ捨てて頂きたい。 また福島県内において汚染物減容化事業の一環として行われている放射性物質焼却問題。 「鮫川村小型簡易焼却炉爆発事故」 について環境省は国会の委員会で『爆発』を認めました。 このような施設が県民の意見も聞かず次々と新設され稼動している事実。 『小型原子炉』といわれる利権まみれの焼却炉、この恐ろしい行為について規制庁はしっかりと把握し規制すべきです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140714-00000012-asahi-soci
東京電力福島第一原発で昨夏に実施した大規模ながれき撤去作業で放射性物質が飛散して、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性を農林水産省が指摘し、東電に防止策を要請していたことが分かった。福島県は「他の要因は考えられず、がれき撤去の可能性が限りなく高い」としている。東電は要請を受けて撤去作業を凍結してきたが、広範囲に飛散した可能性を公表しないまま近く再開しようとしている。(略・朝日新聞デジタル)
上記が一年後の今私たちの知るところとなり 「またか!」との挫折感。子ども達、県民は防護することも許されず被曝を強要され続け、また仮設住宅や自主避難を続けざるを得ない方々など13万人もいる現実。 除せん後のマイクロホットスポットの出現、ライフラインも医療機関も何も整っていない所への帰還宣言!
この現状を日本全国に知らせること無く、原発事故を過小評価し、原発過酷事故が無かったかの様な扱いをし原発再稼働を目論む電力会社・政府・そして貴方がた規制委員会に対し憤りを禁じ得ません。
東京六本木に居を構える原子力規制庁事務所の年間の家賃は約5億円と聞いています。原子力規制委員会はこのような贅沢をまず是正し、「第二のフクシマを繰り返さない!」ため即時原発ゼロへの舵を切るよう申入れいたします。
以上
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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