国際シンポジウム 「イマージュと権力、あるいはメディアの織物 ~日仏の眼差し~ 」

著者: 村上良太 むらかみりょうた : ジャーナリスト
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 今週17日の金曜日、午後5時半から8時半まで東京の日仏会館ホールで国際シンポジウムが開催されます。タイトルは「イマージュと権力、あるいはメディアの織物 ~日仏の眼差し~」というもの。この日、筆者も討論に参加して、オルタナティブの映像メディアの可能性などについて話す予定です。ちなみにシンポジウムは金曜日と土曜日の2日間連続です。日仏の映像クリエイターや研究者、批評家などが登壇します。  

https://www.mfjtokyo.or.jp/events/symposium/20190517.html

 主催者によると、テーマは以下のようになります。

 「なんらかの形で、メディアの問題は毎週のように取り上げられる。映画、テレビ、インターネット、報道機関、音楽、スマートフォン―あるいは単に、タッチスクリーンや、ディスプレイといった今日の『スクリーン』など。これらのメディアやスクリーンが日々問いかけるのは、私たちが世界を把握し、空間を生き、歴史のうちに自分たちを位置付け、文化を作る方法である。現在ではいわゆるGAFA (グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)などが、生活や社会を否応なく支配しているように見える。しかし、その支配が確立されるに呼応するかのように、アメリカだけでなくヨーロッパや日本でも新しい思想や批評が次々と生まれてきたことも事実だ。これらの思想は、芸術、経済学、美学、哲学、建築、社会学など多岐多様な理論にまたがっている。なかでもポストモダニズム、ポスト構造主義、さらには新自由主義理論などが、映像や記号によって織り成されるネットワーク世界やテクスト-世界、あるいは織物としての世界の到来を告げてきた。
本シンポジウムでは、以上の問題を多角的観点(政治学・社会学・美学・経済学)からアプローチし、メディアはどこまで、あるいはどのように社会構造、創造の条件、交流のあり様を『形成する/伝える』のかを考察したい。」