2019年6月9日(日曜日)
青山学院大学 青山キャンパス、本多国際会議場(17号館610号室)
午後2時30分 開場 、午後3時00分 開演
※参加費:(資料代として)1,000円(学生は無料です)
講演テーマ <朝鮮半島情勢と東アジアの平和構築>
本講義では、現在世界中から注目されている朝鮮半島問題を共通テーマとして取り上げ、
朝鮮戦争研究の第一人者で現在の朝鮮半島問題でも積極的な発言を続けておられるシカゴ大学のブルース・カミングス先生、元官房副長官補の柳澤協二(やなぎさわ きょうじ)氏に、講演をお願いし、鹿児島大学教授 木村朗氏、青山学院大学教授 羽場久美子 がコメントする。
【講師のご紹介】
☆ブルース・カミングス:1943年生まれ。コロンビア大学で政治学を学び、同大学よりPh.D.取得。シアトルのワシントン大学国際関係学部助教授を経て1987年からシカゴ大学歴史学部教授。2014年現在同大学スウィフト冠教授。朝鮮戦争研究の第一人者で、代表的な著作はThe Origins of the Korean War, vol. 1, 1981〔『朝鮮戦争の起源 1』明石書店、2012年〕、The Origins of the Korean War, vol. 2, 1990〔『朝鮮戦争の起源 2・上/下』明石書店、2012年〕、Korea: The Unknown War, 1988〔『朝鮮戦争――内戦と干渉』岩波書店、1990年。ジョン・ハリデイとの共著〕、War and Television, 1992〔『戦争とテレビ』みすず書房、2004年〕、Korea’s Place in the Sun, 1997〔『現代朝鮮の歴史』明石書店、2003年〕、Parallax Visions, 1999、North Korea: Another Country, 2004〔『北朝鮮とアメリカ――確執の半世紀』明石書店、2004年〕、Dominion from Sea to Sea, 2009, 〔『アメリカ西漸史』東洋書林、2013年〕。1967年から1968年には徴兵を忌避して平和部隊に参加し、韓国で英語教師として働いた経験もある。1999年にアメリカ芸術科学アカデミーの会員に選ばれる。
☆柳澤協二(やなぎさわ きょうじ)
1946年、東京都生まれ。1970年、東京大学法学部卒業後、防衛庁(当時)に入庁。防衛審議官、運用局長、人事教育局長、防衛庁長官官房長などを歴任し、2002年、防衛研究所所長。2004年から09年にかけて、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)。
著書に『検証 官邸のイラク戦争』『亡国の安保政策』など。
☆松井ケティ先生 (清泉女子大学)
和解や対立転換手法を通して、対話や建設的で協調的な解決方法、平和の文化を築く手段を探究している。また、それに伴うリーダーシップ養成や地球市民教育についても研究している。
☆木村 朗(鹿児島大学教員、平和学・ 国際関係論専攻)
1954年8月生まれ。北九州市小倉出身。日本平和学会理事、東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会共同代表。主な著作は、単著『危機の時代の平和学』『市民を陥れる司法の罠』、共編著『終わらない<占領>』『20人の識者がみた「小沢事件」の真実』『21世紀のグローバル・ファシズム』『核時代の神話と虚構』、共著『広島・長崎への原爆投下再考』『核の戦後史』『沖縄謀叛』『誰がこの国を動かしているのか』『株式会社化する日本』『核兵器禁止条約を使いこなす』『昭和・平成 戦後政治の謀略史』など。
☆羽場 久美子(青山学院大学教授、国際政治、国際関係学専攻)
1952年生まれ。神戸市出身。世界国際関係学会(ISA)前副会長、現ISA アジア太平洋地域副会長。
JAICOWS会長,日本EU学科理事。国際政治学会理事,日本政治学会理事を歴任。京都大学客員教授。
おもな著作は、単著『ヨーロッパの分断と統合:包摂か排除か』、『グローバル時代のアジア地域統合』『拡大ヨーロッパの挑戦』