変革のアソシエ講座【特別講座】「食の思想」(6月11日)のご案内

著者: 木畑壽信 : 変革のアソシエ運営委員会・運営委員(講座担当)
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変革のアソシエ講座2015年度[2015年6月11日]

【特別講座】食の思想

[第1回]「和食文化」と日本の食の近代化

 

講師:河上睦子(かわかみ・むつこ)

(相模女子大学名誉教授、総合人間学会理事)

 

人間の食の営みは日々の不可欠な生命活動ですが、それには食べ物や食べることに関するある種の「考え方・きまり・価値観」が含まれています。それらは個人的なものよりは、時代や社会をうつす鏡といえます。そうした「人びとの食に関する精神、観念、価値体系」を「食の思想」といいます。それには食の世界が果たす社会的な意味や役割やイデオロギーなども含まれていますが、食活動が習慣的無意識的であるかぎりで、それらはほとんど自覚化されていません。そうした「食の思想」を明るみに出して、食の世界がもつ社会的役割や意味について考えるのが食の思想研究です。

現代日本の食の状況は豊食・飽食・崩食といわれ、経済至上主義のもとで多量の食べ物とグルメ情報の氾濫、肥満や生活習慣病の怖れや大量の食糧廃棄物や食品ロスの排出、また食品添加物・BSE・放射能汚染・遺伝子組み換え作物などの食の安全性の危機、食の生産・消費の「北と南の格差」など、出口の見えない多くの問題を抱えています。

こうした現代の食の世界について、食の思想(史)という視角から考えてみたいと思います。

【テキスト】河上睦子『 いま、なぜ食の思想か――豊食・飽食・崩食の時代 』(社会評論社、2015年)

 

■日時:2015年6月11日(木) 午後7時~9時

■場所:変革のアソシエ事務所 電話:03-5342-1395

JR中野駅南口歩約5分(南口から線路沿いに新宿方面へ向かい、進行方向の右側の古い都営住宅

都営住宅が終わった所に、フランス風料理店があり、その横に出入り口のある「ニューグリーンビル」3F、301号室

■受講料:1人1回1000円(「特別講座」により「変革のアソシエ非会員」の方の「講座受講申込金(2000円)」は必要ありません。)