孫崎享氏のTwitterより“軍事的現実、『清貧の思想』、読売社説批判、答えない、伝えない、被占領精神、日米合意の基本、関西電力会長”など

■2011年09月25日

忠犬の発言
・25日読売社説批判・パレスチナ「”パ”真の独立国家獲得には、イスラエルとの交渉しか道はない」。イスラエルというしっぽに振り回される米国の忠犬の発言。圧倒的な軍事力と経済力の差で締め付け、無理筋を飲まそうとするのが現在の直接交渉。世界がこの欺瞞に気付き「パ」支援。読売全て米追随論理
(09月25日 posted at 07:31:01)

基地問題連続講演会
・講演:本日午後2時。講師・私、「日米同盟と日本の安全保障」、会場:日野市新町交流センター、主催:リゾート地沖縄をもっと知ろう・基地問題連続講演会、資料代300円
(09月25日 posted at 07:37:47)

軍事的現実
・台湾問題:次の論評、日本の安全を考える際にも、長期的に米の支援がどうなるかを考える際に参考。米国軍事的に台湾守れないことは尖閣守れないこと。日本はこの軍事的現実を直視すべし。24日WP、Kaplan論評「ワシントンは(米国力)後退に取り憑かれた。最も注目を浴びるのが台湾へのF-16売却拒否。既存機の近代化約束するも、戦闘機速度向上のエンジンなし。ランド研究所の09年レポートでは20年までに米国は台湾を守れない状況に(f22配備、2空母態勢下)。中国対空母ミサイル配備へ。中国保有のSU27,SU30,を3-4百機配備では台湾対抗出来ない。米軍が台湾を守れるという想定はもう消滅。最近のバイデン副大統領と習近平との対話は台湾は軍事でなくて米中関係の外交的理解で守ろうという米政府内の考えを補強するかも知れない。中国・台湾間週に270便。」米もともと日・対・比が防衛線。このライン崩壊は日本の意義減少。
(09月25日 posted at 08:34:26)

消費税10%
・消費税・岡田:岡田氏、首相の目はなくなったし、次の選挙、勝つ気もないのだろう。世論無視し財界向いて仕事するのは最近の民主党のトレードマーク。献金が増えるのかしら。読売25日「”「消費税10%、次期衆院選公約に”岡田氏」
(09月25日 posted at 21:12:18)

人間としての最も高尚な生き方
・『清貧の思想』を読もう:日本には今組織の中で上へ行くこと、物的豊かさを増すことが人生の目標のように思われている。もし社会で「何を行ったか」「何を発言したか」が重要と思うようになれば、社会は変わる。「西行、兼好、光悦、芭蕉、池大雅、良寛等、日本には金儲けとか、現世の富貴や栄達を追求する者ばかりでなく心の世界を重んずる文化の伝統がある。“低く暮らし高く思う”の詩句のように、現世での生存は能うかぎり簡素にして心を風雅の世界に遊ばせることを、人間としての最も高尚な生き方とする文化の伝統があったのだ」こうした生き方に接するのは何かを変える。私は今名刺に肩書きがない。何もそれを目指した訳でない。天下りがあればいいと思ったがオファーもなく邪魔されたためにない。しかし今twitterで好きなこと言えるのは何もない、拘束ないから。『清貧』を求めた人を知ろう。
(09月25日 posted at 22:19:07)

小さい変化
・生き方の小さい変化:講演後の飲み会で女性(元小学校教員)「3/11後、若者を含め電車でラッシュ時除いて、席譲るなど弱者への配慮が増えた。22日産経:”節電や省エネを行った・心掛けた”と回答した人の割合は、女性は各年代で85%前後。
(09月25日 posted at 23:10:11)

■2011年09月24日

じっくり攻めます
・放映:本日19時から放送【ニコ生×IWJ 「沖縄はゆすりの名人? 日米同盟の未来を問う」 岩上安身×ケビン・メア×孫崎享⇒今後の日米関係について議論。じっくり攻めます
(09月24日 posted at 07:21:06)

もったいない
・本:今日対談予定のケビン・メアの本が一〇万部売れているという。今日の対談も本プロモーション?。もったいない。もしその余裕あるなら、その分私の『日米同盟の正体』や『日本の国境問題』を買って戴ければ、どんなに日本の参考になることか。著者としてでなく、日米関係をフォローする者の感想。
(09月24日 posted at 07:26:41)

大いなる対談-基地、マスコミ、そして日米
・対談:昨日の豊下楢彦氏と対談(計8時間)には前泊博盛氏(元琉球新報論説委員長『沖縄と米軍基地』ー国家の嘘を今こそ暴く!、普天間基地の経緯を沖縄から)も一緒。普天間問題で抑止力、中国脅威論を精査すべきで一致。四名の集まりだが前泊氏熱弁で次第次第に声がかすれる.今日大丈夫か心配
◎政治とマスコミ(前泊氏解説):(元論説委員長だけあって鋭い)民主党政権になってマスコミのどこが問題だったか。大手マスコミ取材体制がなっていないこと。自民党時代伝統的に各新聞社は派閥担当記者。各派閥の長が首相になれば、その派閥担当が政治部長等要職につき、首相とのパイプをしっかりとる体制をつくるのが伝統。では民主党政権になってどうか。従来と異なり体制に全くの変化なし。つまり民主党の考えを紙面に反映出来る体制はとっていなかった。逆に旧態依然として自民党派閥担当でのしてきた人々が、民主党との接点なく自民党の発想で紙面作り。新聞とテレビの差:新聞の頂点は論説、論を説く。テレビは解説。論を説くのでなく、解説止まり。解説だから常に中立を求められる。放送法。論追求できない体質。だからお笑い芸人の進出。この程度の人がしゃべっている分には論説でなく、娯楽。娯楽は許される。論を張るのは許されない。
◎田中稔 【記事紹介】「米国に使われる情報提供者 暴露された『前原マル秘公電』」。元外交官の孫崎享、佐藤優、天木直人の3氏がこの公電の意味を読み解く。「売国奴」前原氏の素顔をすっぱ抜くスクープ。社会新報9月28日号 (孫崎ー原稿送ったけれど現物はまだみてない)
(09月24日 posted at 08:21:19)

嫌な状況
・TPP:前経産大臣切り、余りに好タイミング(問題化はフジ系のはず)。後任の枝野氏、原発推進、TPP推進。前任はいずれも慎重。嫌な状況になってきた。23日読売:枝野氏、訪問中のシンガポールで首相との会談後、TPPで「できるだけ早く国内の同意を得て交渉に参加することが望ましい」
(09月24日 posted at 08:36:22)

笑わせる台詞
・24日読売社説批判(原発):「首相国連演説”安全な原発”活用を公約した」「”原子力発電の安全性を世界最高水準に高める”と強調した」原子力の平和利用の先頭に立ってきた日本としては、現実的かつ妥当な判断である」「事故防止のノウハウも積極的に供与すべきだ」。批判1:言葉で既存の原発の安全が変わる訳ではない。地震の危険に充分配慮してない原発が存在するのにどうして世界一安全なのだ。地震考えれば、「世界一危険な原発」持っていて、どうして世界一安全に出来る.少し考えればわかる事。全く思考停止。2:「原子力の平和利用の先頭に立ってきた日本としては」の後に、「世界で最大級の原発事故を落とした」ことがすっぽり抜けている。この事故に対する考察を何らせずによく原子力政策を論じることが出来るものだ。「事故防止のノウハウも積極的に供与すべきだ」、笑わせる台詞だ。世界で最大級の事故を起こして、原因究明、対応策も講じられないでこの台詞
(09月24日 posted at 11:56:57)

若い人も戻ってきた
・皇居ジョギング:ゆっくり10K.若い人が相当戻ってきた。ペアもいる。
(09月24日 posted at 12:26:08)

沖縄デモウォーク
・転送依頼noricchos :9/24(土)「沖縄デモウォーク!原発も基地もいらない!」17時県庁前広場集合 17時半低線量被曝者の話 18時県庁前広場→国際通りをパレード #okinawademowalk #IWJ_OKINAWA1 http://t.co/HX6JIKv3
(09月24日 posted at 12:39:13)

プーチン復帰
・ロシア:「ロシアのプーチン首相、大統領復帰へ…来年3月」順調な流れ。「メ」大統領は政権与党「統一ロシア」に支持基盤無し。プーチンはロシア主義。西側「メ」に期待するも実らず。日本との関係では 米欧重視の「メ」よりプーチンが良い。但し国後・択捉はロシア指導者誰になっても変化無し
(09月24日 posted at 21:47:47)

メアは答えない
・メアとの対談:私より(1)沖縄県民の反対で辺野古はあり得ない(2)在日米軍基地は世界で最大。嘉手納、三沢、橫須賀、佐世保等は普天間よりはるかに重要。更に受け入れ国の基地負担は全世界の半分以上、これらを考えれば米国は充分感謝すべし(3)海兵隊はどこにいても良い、メアこの点答えない
(09月24日 posted at 21:55:04)

事実を伝えていない
・パレスチナ:国連では「パ」のアッバス演説熱狂的に歓迎。何故か日本報道ほとんど無視。イスラエルの報道より事実を伝えていない。24日ハーレツ紙「イスラエルの政治的津波来る」「”パ”のアッバス演説、大歓迎、起立し拍手」「他方イスラエルのネタニヤフ演説では空白、拍手無し」潮流変わる
(09月24日 posted at 22:57:59)

相手先が違う
・普天間問題。首相、全力向ける相手先が違う.普通の国の首相は国民ー沖縄県民の見解を代表し、相手国ー米国に、普天間基地の県外を受け入れるよう全力を出す。日本は米国の意をうけ県民を説得しようとする。どこの国の公僕だ?24日共同「首相、早期の沖縄訪問検討 普天間移設で説得に全力」
(09月24日 posted at 23:15:30)

(被)占領精神の存続
・外国基地:沖縄県民反対で動かない、これ重視すべしと主張、後、ニコニコの人「そんなことしたら誰も米軍基地受け入れない」、まさにそう。世界各地で外国基地受け入れほとんどない。ほぼ日本だけが占領時代を継続。イラクですら米軍に出ていって欲しいといっている(米軍は残す圧力)日本占領精神存続
(09月24日 posted at 23:25:13)

「普天間の非現実的約束」
・普天間問題:全国紙書かない論調を何故か24日JAPAN TIMES社説出す「普天間の非現実的約束」「野田首相は米国に辺野古移転を再考するよう、沖縄県民が受け入れられる案を作り出すため共同で努力するよう提言すべし」、当然の結論だが、この当然の結論出せぬ、日本の新聞と政治家、官僚。
(09月24日 posted at 23:44:54)

■2011年09月23日

日米合意の基本
・普天間問題:普天間米軍基地の辺野古移転に日米で合意したが、今一度整理したい。1:日米合意で大事なのは、出発点に96年4月の橋本・クリントン合意がある。ここでは「米軍の施設が集中している沖縄で、米軍の施設・区域を統合し、縮小するという大前提が合意され、その具体的措置を決めるのに委員会を作り、辺野古移転になる。日米合意の基本は沖縄の基地負担軽減にある。その時最も意識されているのが普天間基地である。2:海兵隊の役割は、配置された地域の防衛ではない。拠点にして各地に緊急展開をする。従って沖縄にいなければならないものではない。この点はフォーリン・アフェアズー誌最新号の論文で指摘している。仮に嘉手納に移転すると空軍の障害になり米軍運用上-と指摘。3:在日米軍基地で最も重要なのは嘉手納、橫須賀、三沢、佐世保、横田である。これらに較べれば普天間の重要性は圧倒的に低い。4:現在在日米軍に対する基地支援は世界全体の対米軍基地支援の5割を超えている。基地の価値(Property Replacement Value)で30%を超えている.従って普天間がなくなっても日本は世界最大の基地支援を行っており、日米関係が壊れるという性格のものでない。5:米国は財政危機から、世界各地の基地を縮小。この中、基地縮小が相手国との関係で悪化の理由にはならない。6:抑止力と言われるが核抑止力に海兵隊は関係ない。尖閣諸島の防衛も米軍は出ない(複雑であるが数回twitter済み)。一体運用と言うが具体的ケースを考えれば海兵隊がどうしても沖縄にいなければならないことはない。7:何よりも沖縄県民が辺野古移転に賛成しない。県民が反対し実施出来ない者を、日米合意にしておくことから脱却すべきである。8本件は海兵隊の論理に振り回される米国、日本の立場を説明し説得しようとしない日本政府の弱さに起因。
(09月23日 posted at 08:47:45)

とても偉い人
・原発(関西電力):脅す。電力会社は電力供給保障することで地域独占。供給出来なければ他の企業に変わって貰うしかない。脱原発を何故真剣に考えられぬ。電力会社はこれまで威張ってきたのだろうな。抜けられぬ精神構造。23日読売:関電社長「再稼働なければ12月半ばには節電」。脅かしついでに(22日)関電の会長は官邸に行ってきました。官房長官が会いました。(原発稼働させないと電力不足になると言う話に)官房長官は説得力ある話だったと言いました。官房長官は首相と協議し再検討すると約束しました。はい、関西電力会長とはとてもとても偉い人です
(09月23日 posted at 10:02:37)

方向は同じ
・対談:豊下楢彦氏と一緒。『昭和天皇・マッカーサー会見』の著者。「戦後レジーム形成に天皇が極めて能動的に関与した衝撃の事実関係を描き出し、従来の昭和天皇像、戦後史観を根底から覆す」が本の宣伝文句、12年振りの対談。沖縄問題、東アジアの安全保障を語り合う。方向は同じ。
(09月23日 posted at 22:07:10)

孫崎享氏のツイットhttp://twitter.com/magosaki_ukeru
を許可を得て転載。孫崎享氏は元外交官・元防衛大学校

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1636:110926〕