5月2日
陳光誠問題、米中とも事態の収拾を重視
米中関係:1日朝日「陳光誠氏、米大使館離れ病院へ 中国、身の安全を保証か」。本事件は米中の戦略・経済対話前に発生。クリントン国務長官も中国訪問中。その動向注視されたが、結局、米中とも事態の収拾を重視。対中強硬一点張りの日本、よく見ておくべし。米側はキャンベル次官補がとりまとめ。
イスラエルには核攻撃も許されて、イランは核開発も許されない
イスラエル:2日読売「玄葉外相イスラエル訪問時リーベルマン外相は”全てのオプションがテーブル上にある”」。自分(イスラエル)には全てのオプション(当然核攻撃も含む)が許されて、相手国イランは核開発は許されないという論理に賛同できる人はどれ位いるだろう。この点誰がイに指摘してるのか
”自衛官のせがれ”なら
野田首相;1日朝日「”私は自衛官のせがれ。安保の重み感じてた” 米で首相」。”自衛官のせがれ”なら、米国の傭兵みたいになって自衛隊員を無駄に死なせるような動きはするな。
自衛隊 凄い装備を持っていても意味をなさない
自衛隊:元防衛次官の発言「自衛隊の装備は凄いのです。でも(米国抜きで)自分だけで行動しなければならないとなると、自前で完結出来ないから、凄い装備を持っていてもほとんど意味をなさないのです」
米国は自衛隊を対中戦略に使う姿勢
憲法記念日:日本国憲法が米国の指示で作成された事は明白な事実。従って米国指示のものでなく、独自憲法を作りたいというのは正当な議論。問題は如何なる憲法を作るか。呼びかけは「独自の憲法」だが、狙いは安全保障面での対米隷属体制を憲法的に担保すること。現在の憲法では自衛隊の海外戦闘従事はなかなか難しい。それを国際貢献の充実という名目で、自衛隊が米国戦略の一環で、自分で費用を払う傭兵的立場で戦闘参加を第一の目的としている。こうした意図の中、改憲の動きには反対である。同時に、日米双方は憲法9条をもっている中、明らかに憲法違反を行っていながら、日本の法律や、共同訓練で、自衛隊が自ら費用を負担しつつ、米国戦略に傭兵的に動く体制を整備しつつある。「憲法9条を守れ」と言っているだけでは9条の趣旨は守れない。日米双方が何を目指しているか見極める必要がある。中国か大国化する中、米国は自衛隊を対中戦略に使う姿勢を強めている
尖閣 米軍が必ずしも出る訳ではない
尖閣:津上俊哉氏より。事件当時(10/10/29)の国務省会見記録MR. CROWLEY: The United States does not take a position on the question of the ultimate sovereignty of the Senkakus Islands,but we do, because of the administration of these islands by Japan as a result of the reversion of – to – of Okinawa in 1972, we do see the Senkakus within the scope of Article 5 of the treaty that we have with Japan. 安保条約の対象であっても、米軍が必ずしも出る訳ではない点は次を参照:アーミテージ元国務副長官「日本が尖閣を守らなければ(日本の施政下でなくなり)我々も尖閣を守る事ができなくなる」米国は尖閣巡り日中衝突なら米軍出る印象与えているが実態は違う
米―そそのかすが、自分が巻き込まれるのは避ける
日米:米そそのかす。しかし自分は対立に巻き込まれるのは巧妙に避ける。尖閣とフイリピンとは同じ。1日WP「米国はフイリピンの海軍力増強を助ける。しかし南シナ海で論争になっている島の問題には中立維持」。皆さんご存じですか。尖閣諸島では同じように領有権問題では米国は日本支持でなく中立。
尖閣諸島の領有問題:(何があったんでしょう?ヒラリーは尖閣は日本領だと前に明言したのでは?)していません。巧妙に日本人を誘導する発言。領有と管轄、それと日米安保条約、米軍介入問題は過去twitter。とても複雑ですので過去のtwilogみるか、一度『日本の国境問題』見て下さい。
5月1日
dogwood
野田首相;米国からみて野田首相訪米のハイライトは何でしょう。30日CSM「クリントン長官が桜の代わりにdogwood(山ぼうし類)3千本を日本に寄贈と発表したこと」。何故dogwoodかしら。dog=野田の発想か。それとも日本よ栄えることなかれという潜在意識かな。The mythical meaning of the dogwood flower is that the tree was chosen to provide wood for Jesus Christ’s crucifixion. the tree was unhappy about this cruel act it was forced to do, and thus Jesus after being nailed to it, told it this;”Because of your regret and pity for my suffering, never again shall the dogwood tree grow large enough to be used as a cross.」西欧では花のシンボルに敏感。当然調べているでしょう。そしてにやにやされている。
日米:米国がdogwood(山ぼうし類)3千本を昔の桜のお返しに日本に提供で「キリストが磔関連でこの木が大きくならないようにと述べた」という点についてメール「Dogwoodの意味は、キリスト教徒なら皆知っていることです」。つまり日本を馬鹿にした贈り物であることは教徒なら分かる。
G2戦略とオフショア・バランシング
米中と日米:大国化する中国に対し米国はG2戦略(中国と手を握る)とオフショア・バランシング(同盟国を利用し中国に対峙させる)。1日共同「日米首脳、中国にらみ同盟新指針 海洋、経済でルール」と米国は日本を駒にし、日本を煽り中国に刃向かわせる、自分は米大陸で様子見の戦略に喜々とす日本
日米協力とは金儲けの機会の確保
原子力・日米;米国にとり日米協力とは金儲けの機会の確保。原発建設で儲け、今又事故と壊す時に儲ける。1日日経「(野田首相訪米時の)共同声明の付属文書では日米が原子力協力委員会を設け、原発の廃炉や除染などで共同活動を進めると明記した」
普天間問題、米議員の反対が出ると簡単に方針転換
普天間問題:鳩山首相が県外移転を言った時はマスコミ総攻撃。「日米合意守れ」。米国の事情(議員の反対)が出ると簡単に方針転換。日米関係では米国議員3名程度の発言がはるかに重い。1日東京「辺野古確認せず、日米首脳会談 普天間棚上げ」
始めから米国のいわれる機種を買う予定
F35:購入する時には中露の戦闘機より速度が遅く、何でこんな戦闘機を買ったのだになるだろう。何でも米国のいう通り。機種選定でも始めから米国のいわれる機種を買う予定だから、真剣に考察なんぞ何の意味もない。しない。防衛省だけでない。日本中がそうだから。防衛省だけを糾弾しないで。
日米首脳会議 責任者なくても何等困らない
日米首脳会議:日米関係の実質的責任者キャンベル次官補。首脳会議に出ない。野田首相は「はい。おおせの通り」だから議論もない。責任者なくても何等困らない。「米国務次官補急ぎ訪中…陳氏処遇で意見交換か。次官補は国務長官と共に日米首脳会談後ワシントン発の予定だったが、出発を早めて訪中」
4月30日
皆が思う程米軍が優勢ではない
軍事・米対中:皆が思う程米軍が優勢ではない。Standard・auslin論評「SU30、第5世代の PAK-FA や中の J-20等 戦闘機は恐るべき空中戦闘能力発揮。更に中露の防空システムIADSで、米国のF22ステルス戦闘機、B2ステルス爆撃機以外の機は中国への侵入困難。F15,F16,F18に侵入任務を与えたら極めて危険。F22は2009年生産中止にしたのでわずか140機。F-35(低速、F22に比し性能劣る)は戦闘で厳しい状況におかれるだろう。B2わずか20機。F-35がIADSに耐えられるか要検討。」性能疑問のF35日本買う予定
何千億円の貢ぎ物の花
野田首相:30日時事「日米関係がより美しい花を咲かせるため、土づくりや水やりに努力を誓う」。そう、せっせとお金を貢ぎ、思いやり予算の水をあげ、何千億円の貢ぎ物の花を咲させる。野田首相、日米の花より、原発再稼働断念し、日本国内に良いドジョウ(土壌)つくった方がいい。ドジョウの仕事。
TPP・狂牛病
25日global meat「米国農務省は23日カルフォルニアで狂牛病の発生確認(牛は10歳)。米国肉輸出連盟(USMEF)は危険をもたらすものでない旨各国に通知。汚染牛肉を食べた場合クロイツフェルト・ヤコブ病にかかり、神経細胞を冒し、死亡にもつながる」陳光誠と米中関係
陳光誠と米中関係
米中:軟禁下の人権活動家・陳光誠(強制堕胎や不妊手術に反対)が在北京米国大使館の保護下。この問題が現在両国間に緊張。米国は一方において米中関係で関係強化を志向。一方で人権擁護。5月3、4日北京で米中戦略・経済対話開催。ここではクリントン、ガイトナー長官出席。米国はイラン・シリア・北朝鮮問題で中国の協力を期待。実際、中国は協力的。米は関係を壊したくない。他方人権擁護は米国対外政策の柱。ここで軟弱な対応すれば、共和党大統領候補ロムニーの攻撃は必死。他方、中国は人権問題に関して米国の介入を激しく糾弾。現在キャンベル次官補が北京に入り協議中。オバマ苦慮。
米・パキスタン関係悪化
米・パキスタン関係:アフガン戦争継続には米国、パの協力必要。現在2要因が関係悪化。①昨年11月NATO軍空爆でパキスタン兵士24名死亡への陳謝要求(米国の陳謝これまでなし)②米国、無人機攻撃再開。パの議会中止要求決議。現在米・パ間で交渉。パはアフガンへの陸路輸送の閉鎖の継続を主張
ビン・ラデン妻子、サウジに送還
オサマ・ビン・ラデン:AP「妻三名とその子等がパキスタンからサウジに送還。彼らはサウジに残れるであろう。ビン・ラデン家は王族ともつながる有力家系」。米国のサウジへの配慮。テロとの戦いとの関係は。
4月29日
エジプト国営ガス会社、イスラエルへの供給停止を表明
エジプト:イスラエルの安全にエジプトとの友好関係が重要。エジプト革命以降次第に変化。その一つの動き。2005年エジプトはイスラエルに20年間ガス70億立方Mの提供約束。エジプト国営ガス会社先週供給止めを表明。イスラエル急遽首相府の人間エに送り協議。エ・ガス会社株主圧力開始。
勇ましいふりは国益につながらない
尖閣とASEAN:「ASEAN諸国から学ぼう」というと皆びっくりするだろう。経済的にASEANは日本の下でないか。しかし、ASEANは異なる価値感、体制の中、ASEANという共同体を作ることで、絶えず国家間の軍事衝突がある状態から、軍事紛争のない地域に進化した。ASEANは中国との間に南沙諸島というやっかいな地域を抱えている。いつどの島で軍事紛争が勃発するか分からない。その状況の下、2002年中国とASEAN「南シナ海の行動宣言」に署名している。・南シナ海の航行、上空の飛行の自由を尊重する。・領有権紛争は武力行使に訴えることなく尖閣と平和的手段で解決する。・現在(当事国に)占有されていない島や岩礁上への居住などの行為を控え、領有権争いを紛糾、拡大させる行動を自制する。この宣言は日中間にも適用できる.日中は同じ宣言を採用することが、尖閣諸島という刺に対処するのに望ましいと思う。この合意の中で尖閣と「現在(当事国に)占有されていない島や岩礁上への居住などの行為を控え、領有権争いを紛糾、拡大させる行動を自制する」の規定に注目願いたい。「領有権争いを紛糾、拡大させる行動を自制する」。今日本では石原知事の動きを拍手する空気がある。これは極めて危険である。「領有権争いを紛糾、拡大させる行動」で領有権問題が決着することはない。そして軍事紛争の可能性を内蔵している。大国化する中国に対処するには、我々はあらゆる知恵を活用する必要がある。その一つがASEAN諸国の英知である。勇ましいふりは国益につながらない
4月28日
『不愉快な現実』/『日米同盟の正体』
『不愉快な現実』:元大会社幹部「『日米同盟の正体』や『日本の国境問題』では理解出来なかったことが『不愉快な現実』でやっと孫崎さんが考えている事が理解出来たように思います」。長い間、日本の体制内にべったりいると、洗脳から解かれるのに3年かかるのか。普通は「何だこいつは」で終わる。
『日米同盟の正体』:これは凄い。よくここまできた。「八耳文之 @yatumimi 教科書会社実教出版が高校教師向けに発行している”じっきょう地歴・公民科資料”に”編集委員が選んだ本”で『日米同盟の正体』が紹介されました。実教出版のHPにアップされたら、お知らせします」
タイムスリップすると米国への忠誠が誓えないので困るか
自民党:貴方達は21世紀に生きて不幸ですね。タイムスリップしてもう一度皇軍のために戦ってきたらどうでしょう。しかしタイムスリップすると米国への忠誠が誓えないので困るか。27日中国新聞「自衛隊を国防軍、天皇は元首、自民が憲法改正案決定。1条で元首。集団的自衛権行使に道を開いた。」
小沢無罪判決後、米ごり押し無理
野田訪米:野田氏「TPP参加します」「普天間辺野古に移します」「グアム移転に金出します」「増税します」だから米国は「いい子」扱い。小沢無罪判決後、ごり押し無理。何言えるのだろう。言葉は全て虚ろ。米国、次の後釜どうするの。面倒くさいと言ってそろそろ、日本工作投げ出してくれないかな ここに来て米国のがっかりぶり、26日WSJで明々白々。「日本の第三の開国は閉ざされた。オバマとの会談でTPp参加表明だったのに少なくとも当面ストップ」。小沢無罪判決後のがっかり。野田政権、世論を無視して米国隷属路線を一直線だったのに、崖っぷちで神風が吹いてくれてるよう。
抑止力なんてない
28日読売社説批判「海兵隊移転合意 日本にとり満足できる合意」。読売基準は米国の指示受け入れは良いこと。更に「第3海兵遠征軍司令部等沖縄に残る。米軍抑止力が維持される」。海兵隊は緊急展開部隊。これで何を守ってくれるの。まさか核の傘に貢献するわけでない.尖閣でない。抑止力なんてない
豹変
小沢・岡田:豹変が出ました。駆け寄って握手しましょう。まさか土下座出来ないので。27日朝日「岡田副総理は小沢氏無罪判決に”同じ民主党の人間として無罪はうれしく思っている”」
イスラエル:参謀総長”イランに核兵器開発の意思ない”
イラン・イスラエル:イスラエルにもまともな人がいる。27日毎日「イスラエル:参謀総長”イランに核兵器開発の意思ない”。ハーレツ紙によると、参謀総長、初めて公式なインタビュー。イラン最高指導者ハメネイ師について”彼が(核兵器転用という)一歩を踏み出すとは思わない”と語った」
尖閣購入 間違っています
尖閣;27日産経「石原知事:尖閣購入”間違ってると思う日本人いたら、お目にかかりたい”」はい、貴方は間違っています。領有だけでなく、尖閣で行動をとることを貴方は考えているでしょう。その際当然中国は反応。それに対し貴方も東京都も外交的軍事的に何等対応する能力なし。無責任極まりない
4月27日
オバマ大統領積極的にツイッター活用
ツイッター:27日wp「2008年大統領選、ツイッターほとんど利用されず。今大統領選の中核の手段。特にオバマ大統領積極的に活用。瞬時に反応把握。無料で発信。米でツイッター積極的利用者は2400万人。昨年32%の伸び。90%の連邦議員利用。」
小沢事件の最大の問題、公約した政策を実施出来ない状況を作り出した点
小沢事件・朝日批判:小沢事件の最大の問題は、刑事事件の有罪を仄めかすことで、民主党が鳩山・小沢指導部が選挙で公約した政策を実施出来ない状況を作り出した点にある。そして今日、野田首相という自民党時代よりも遙かに酷い属米嫌疑は司法で判断なされた。今、政治の世界で問われるべきは、野田首相という、自民党時代よりも遙かに酷い属米と、大企業に隷属する政権が我が国に望ましいかである。選挙民は鳩山・小沢体制は選択したが、野田氏を選択したわけではない。選挙民は鳩山・小沢氏が唱えていたマニフェストを選択したが、野田首相の実施する政策を選択した訳ではない。であれば、小沢氏が政治復帰し、選挙後の出発点に戻る体制を作ることが、より選挙民の意志に近い物といえる。その中、朝日は「小沢氏が政治の表舞台での復権をめざすのは間違いない。民主党内には待ちかねたように歓迎論が広がる。 だが、こんな動きを認めることはできない。」と社説で論じている。かつてリベラリズムを一応旗印にした新聞として、政治の流れの本質を踏まえず、むしろ政治の流れの本質を逸脱した動きへ加担していることを極めて残念に思う。
孫崎享氏のツイットhttp://twitter.com/magosaki_ukeru
を許可を得て転載。孫崎享氏は元外交官・元防衛大学校
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1933:120503〕