屋内退避圏「現行10ミリを20ミリへ改悪」ー地震と原発事故情報 その33

 

       ◆ 地震と原発事故情報 その33 ◆

        6つの情報をお知らせします。

  1.屋内退避圏「現行10ミリを20ミリへ改悪」

    ―広がる放射能汚染、遅すぎる政府の対応―

  2.日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測

  3.「今できること:お勧めのサイト」

  4.半日でわかる4/17原発の基本講座

   5.サクラ観察で汚染を調査する

   6.東電前アクション

■1.屋内退避圏「現行10ミリを20ミリへ改悪」

   ―広がる放射能汚染、遅すぎる政府の対応―

  今回の原発震災に関して、国は

 11日(20:50)、1号機2Km避難指示

    (21:23)、3Km屋内退避

 12日(05:44)、10Km避難指示

    (18:25)、20Km避難指示

 15日(11:00)、20~30Km屋内退避指示を行なってきた。

 しかし未曾有の原発災害と、高濃度放射性廃液回収のめどもたっていない中で、

屋内退避圏の累積放射線量は10mSvを超えた。

 本日(4月7日)朝NHKテレビ、毎日新聞等によれば、現在年間10mSvに設定

している20~30Kmの屋内退避圏の年間上限ヒバク線量を、ICRP勧告に基づく、

非常時20~100mSv/年に引き上げると言う。この20mSvは、「深刻な障害は出な

いが、なるべくヒバクを『抑制するべき』レベル」だという。また、30Km圏外で

も、10日間で10mSvという高い数値もでていること、10~20Km屋内避難圏では、

生活への支障が大きいので、今後避難勧告を考えていくという。

こうした中で、屋内待避圏については、・途中で、「外に出てもよい」・出来た

ら「自主避難を」といった、極めて曖昧な指示がつづいている。南相馬市では、

新たに避難所も設営されているという。

こうした、後手後手の中途半端な対応は全て、東電・国の、事故勃発直後からの

大きな判断ミスが招いた「第2の人災」ではないか。今回の事故では、発生直後

から非常用電源全停止というかつてない非常事態を迎えていた。発生以来、1ケ

月を迎えようとする今にいたるまで、いまだに人々を屋内待避圏に閉じこめざる

を得ず、いたずらにヒバクさせたその責任を、東電・国はどう取るのか。厳しく

追及されるべきである。

■2.日本で公表されない気象庁の放射性物質拡散予測

 ドイツ気象局による福島第一原発から出た放射性物質の拡散分布予測(日本時

間4月5日午後9時を想定)。原発からの放出量は不明とした上で、色が濃いほ

ど、濃度が濃い傾向にあるとしている(ドイツ気象局のホームページより) 東

京電力福島第一原子力発電所の事故で、気象庁が同原発から出た放射性物質の拡

散予測を連日行っているにもかかわらず、政府が公開していないことが4日、明

らかになった。

 ドイツやノルウェーなど欧州の一部の国の気象機関は日本の気象庁などの観測

データに基づいて独自に予測し、放射性物質が拡散する様子を連日、天気予報サ

イトで公開している。日本政府が公開しないことについて内外の専門家からは批

判が上がっており、政府の原発事故に関する情報開示の在り方が改めて問われて

いる。

 気象庁の予測は、国際原子力機関(IAEA)の要請に基づくもの。国境を越

える放射性物質汚染が心配されるときに、各国の気象機関が協力して拡散予測を

行う。(2011.4.4 読売新聞の要旨)

■3.「今できること:お勧めのサイト」

 最近たんぽぽ舎に顔を出し始めたSです。震災後の原発事故がきっかけで、

「子供を産ませろ東京!企画」をたんぽぽ舎に持ち込みました。在住する東京で

今後安心して子供を産めるのかとても不安です、私のような女性は少なくないの

です。不安を持ち続けなくていい候補者を選びたいという思いから、原子力政策

を問い、代替エネルギー開発に予算をあててくれるかを候補者に問いウェブ公開

するつもりでした。選挙法などの理由から個人で動いていましたが、やりたかっ

たことをやってくれているサイトがあったので紹介します。ぜひ選挙に行って投

票の参考にしてください。

  「候補者のエネルギー政策をしりたい有権者の会」

http://energy-policy.net/ 賛同者一覧ごらんください、すごいです。

  国際環境保護NGOグリーンピースでは以下の企画をやっています。

     「電気をえらぶ選挙でえらぶ」

http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/citizen/election/

■4.半日でわかる 原発の基本講座

    4月17日(日)午後へのおさそい

・原子力問題の本質は放射能(死の灰)です。放射能汚染です。

 人類は(あらゆる生物・動植物は)、原発=原爆(核)と共存できない。

 福島原発事故は、あらためてこのことを多くの人々に示しました。(思い出さ

  せた。)

・忙しい人たちのために、半日で「原発と放射能汚染と今後の方向」を考える学

 習会を設定しました。ご参加下さい。

               記

 日 時:4月17日(日)午後13:00~17:30(開場12:30)

  会 場:東京学院4階 JR水道橋駅西口下車・2分 TEL 03-3261-0017

     ・「源八おじさんとタマ」上映 10分 (中村とおる作)

 内 容(仮):イ.福島原発事故―どうなっているか(現状)、今後は(見通し)

             山崎久隆さん

        ロ.放射能の種類と人体への影響  原田裕史さん

       ハ.原発なしで電気は大丈夫(交渉中)

       ニ.今後の方向  天野恵一さん、柳田真さん、園良太さん

       ホ.質疑・討論  参加者全員

 定員・先着:120名。参加費1,000円 資料を用意します。

 共 催:たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797

         反安保実行委員会 TEL・FAX 03-3254-5460

■5.サクラ観察で汚染を調査する・市民参加

         ―8回目のサクラ調査―

 日 時:4月8日(金)13:00~16:00

 集 合:文京区内・東大小石川植物園の正門

     ※4月9日(土)も予定しておりましたが、中止とさせて頂きます。

 ★13:00~13:20に植物園の正門前に、たんぽぽ舎の黄色の旗を立てます。

 主 催:サクラ調査ネットワーク

     たんぽぽ舎内 TEL 03-3238-9035

■6.東電前アクション(園良太さんら若者と、たんぽぽ舎共催)

  4月8日(金)17:00集合18:00~東電前(回答受取日)

  4月9日(土)14:00東電前~

    15日(金)18:00~20:00東電前

    23日(土)14:00東電前~16:00(13:00~JR新橋駅SL前で宣伝活動)

    28日(木)18:00~20:00東電前

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▲たんぽぽ舎からのお願い

 ・現在、たんぽぽ舎への電子メールが毎日200件以上届いていて、

  処理するのが大変です。パンフや書籍のご注文は、FAXの方が

  処理が早い場合があります。よろしくお願い致します。

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