山谷労働者に支援を、テント日誌、除染費ピンハネ批判、ほか  地震と原発事故情報 その238

   
山谷労働者に温かな支援を、テント日誌、除染費ピンハネ批判、ほか
◆ 地震と原発事故情報 その238 ◆

4つの情報をお知らせします(11月19日)

◇ 残念ながら、玄海原発4号機が稼働したため、日本の原発・全54基の
うち、現在43基(80%)が停止、稼働しているのは11基(20%)。
今後、再稼働をみんなの活動で阻止できれば、2012年春頃には全原発
の停止が実現する。
原発なくとも電気はだいじょうぶ(天然ガス、火力、その他)。
今、運転中の11基も早く停めてほしい-地震・余震が心配。

★1.山谷労働者に温かな支援物資を届けよう。
荒川、堅川などの河川敷の野宿者のテントが強制撤去されています。
命を守り、凍死者を防ぐ「年末助け合い運動」にご協力下さい。
★2.<テント日誌 11/17(木)>
テントは着実に霞ヶ関の内部にも浸透
―― 経産省前テントひろば 68日目 ――
★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
イ.茨城県・「美しい地球を子どもたちに」~大震災と原発事故の真相~
11月20日(日)13:00~16:30
ロ.国分寺・【連続講座 原発に頼らない電力のしくみ No.1】
12月3日 (土)14:00~16:30
★4.除染費ピンハネ批判
原発事故「身内処理」 原子力機構 モデル事業を再委託
賠償審にも”ムラ”の影 委員2人に利益相反の疑い
  

★1.山谷労働者に温かな支援物資を届けよう。
荒川、堅川などの河川敷の野宿者のテントが強制撤去されています。
命を守り、凍死者を防ぐ「年末助け合い運動」にご協力下さい。
受付け期間
物 資:12月5日(月)到着分~12月14日(水)到着分まで
送付先:〒101‐0061東京都千代田区三崎町2-6-2 タ゛イナミックヒ゛ル5F
「たんぽぽ舎」支援物資担当宛 (tel 03‐3238‐9035)
現 金:12月1日(木)から12月14日(水)まで受け付けます。
* 現金カンパは郵便振込みでお願いします。
口座番号:00180-1-403856 加入者名:たんぽぽ舎
[山谷支援カンパ]と明記して下さい。
◎都労連交流会の仲間から始まった支援活動に「たんぽぽ舎」も加わり。今
回で30回目になります。今年も皆様方の心温まるご協力をお願いします。
◎「3.11大震災」後、家族を亡くし仕事を失った人々は未だに復興の希望
を見出せず、地域社会の崩壊も始まっています。
又、欧州各国の財政危機は世界的な不況をもたらし、貧困と差別の拡大は
益々激しくなっており、国の財政が破綻する事態すら引き起こしています。
◎雇用状況の悪化は日々仕事を探さなければならない労働者にとっては極めて
深刻な影響をもたらしていますが、国、行政機関の対応は居住テントを撤去
するなど生存権すら奪う対応を行ってきています。
◎たんぽぽ舎は職を失った多くの人々が福島原発を始め、全国の原発の下請け
労働者として被曝労働に借り出される懸念がある事態に際し、例年以上の支
援行動を呼びかけるしだいです。山谷労働者福祉会館では年末緊急支援とし
て「共同炊事」が実施されますが、衣類、毛布、お米などの物資が大量に必
要になります。1枚の毛布で一人の命が守られます。皆様の支援をお待ちし
ております。
送ってほしいもの
特に必要なもの
[毛布 防寒着 お米 現金]
通年的に必要なもの
[米券 調味料 インスタントコーヒー お茶 粉末ミルク 野菜(要事前連
絡)]
[作業着 下着 ズボン 靴下 軍手 靴]
[テント 寝袋 タオル 石鹸 洗剤 歯ブラシ かばん テレホンカード]
* 以下のものは需要がありませんので送って頂かないようお願いします。
(背広 ワイシャツ 子供用、女性用衣類 どてら かいまき 食器)
【たんぽぽ舎から支援スタッフ募集のお願い】
12月5日から14日までたんぽぽ舎に送られてくる支援物資の整理をお手
伝いして下さるスタッフを募集しています。
作業内容[宅配便で送られてきた荷物の点検、仕分け、差出人の記帳、電
話]
* 次回、スタッフ会議を11月30日18時30分よりたんぽぽ舎で行います。
ぜひご参加願います。(当日、出席できなくとも協力可能な方はご連絡
下さい)

★2.<テント日誌 11/17(木)>
テントは着実に霞ヶ関の内部にも浸透
―― 経産省前テントひろば 68日目 ――
11月17日、小春日和。この天候に似て、テントは穏やかな一日であっ
た。
朝9時半より、反対側の保安院前で、浜岡原発の運転停止を求めて署名活動
をしてきた。「原発震災を防ぐ全国連絡会」が、百万人署名を達成してそれを
首相・経産相に提出すべく行動を行った。
2004年から開始されたこの署名活動は11月9日現在で100万172
6筆となったそうである。会は浜岡原発の永久停止に向け、新たに廃炉作業で
の雇用確保などを提言している。(中日新聞より)
午後、メンバーの1人である静岡の方が、テントを訪問。歓談する。
午後7時からテント全体会議。40名前後の参加者で、緊張感のある真剣な
議論。その一端は近日中に表明される予定。
このところ、霞ヶ関の官庁に勤務する職員のテント訪問が増えてきている。
とくに女性。受付で記帳し、カンパをしていく。官僚が君臨するその足下から
も反=脱原発の気運が静かに広がっていくのだろうか。テントは池に投げ込ま
れた石になっているのかも。先日の11/11アクションでも、経産相の職員
であることを宣言してキャンドル包囲の列に加わった人もいた。
テントでは、霞ヶ関~虎ノ門~新橋方面での宣伝活動を強めていくことも検
討されている。
是非、テントに集うことの一つとして参加をお願いしておきたい。
( 文責 Y・T )

★3.メルマガ読者からの講演会・集会のご案内
イ.茨城県・「美しい地球を子どもたちに」~大震災と原発事故の真相~
議題:「美しい地球を子どもたちに」~大震災と原発事故の真相~
講師:NPO法人ネットワーク「地球村」代表高木善之氏
日時:11月20日(日)13:00~16:30
場所:古河福祉の森会館
茨城県古河市新久田271-1
http://yahoo.jp/TMkr89
会費:1,000円(前売り)、1,500円(当日)
主催:かきくけこどもハウス 柿沼(かきぬま)
連絡:090-5500-6537(柿沼)
070-6921-4271(横田)
wataruyokota@willcom.com (横田)
ロ.国分寺・【連続講座 原発に頼らない電力のしくみ No.1】
【連続講座 原発に頼らない電力のしくみ No.1】
脱原発の一歩として“脱東電”と発送電分離を進めましょう。ぜひあなたの
市町村や事業者の電力を、独占電力会社からPPS(特定規模電気事業者)に
契約変更するよう、働きかけて下さい!なぜPPSは割安なのか、発送電分離
とは何か、電力自由化はこれからどうなる?PPS事業者のお話を聞き、公正
で安全な電力のしくみを考えます。
2011年12月3日(土)14:00~16:30
国分寺労政会館(JR中央線国分寺駅南口下車5分)
テーマ:PPSから見た電力自由化の実態と発送電分離
講 師:谷口直行 さん(株式会社エネット経営企画部)
聞き手:大沢ゆたかさん(立川市議) 資料代 500円
主 催 発送電分離プロジェクト準備会
http://d.hatena.ne.jp/ao0332646475/
電磁波問題全国ネットワークhttp://www.gsn.jp/
電話 042-565-7478 fwnp7112@mb.infoweb.ne.jp

★4.除染費ピンハネ批判
原発事故「身内処理」 原子力機構 モデル事業を再委託
賠償審にも”ムラ”の影 委員2人に利益相反の疑い
○東京電力福島原発事故から約8カ月。「のど元過ぎれば…」といわんばかり
に原子力ムラによる事故処理が進んでいる。役所用語の羅列も、読み直せば
「ピンハネ」「利益相反」といった疑惑が見え隠れする。そもそもムラが祭っ
た安全神話が崩れた以上、除染や賠償問題は第三者に委ねられて当然なはず
だ。だが、現実には「身内でうやむや」というムラの空気が色濃く漂ってい
る。
○「除染事業はなぜ日本原子力研究開発機構(原子力機構)に一度委託して、
(企業などに)再委託するのか。これをやると機構に三十数億円のお金が落ち
る。民主党が批判していた中抜き、ピンハネそのものでは」
今月一日の衆院本会議各党代表質問。みんなの党の渡辺喜美代表は、国の除
染事業に迫った。再委託は事業仕分けでいさめられた経緯がある。
文部科学省所管の独立行政法人・原子力機構は2005年、日本の原子力研究を
けん引してきた日本原子力研究所と核燃料サイクル開発機構が統合して発足し
た。サイクル機構の前身は高速増殖原型炉「もんじゅ」事故の不手際などで解
体された旧動燃。「原子力ムラの本丸」だが、除染事業の中核を担っている。
渡辺氏が問題視したのは、原子力機構が約百十九億円で内閣府から委託された
「除染実証業務」。渡辺氏が文科省に確認したところ、警戒区域、計画的避難
区域の十二市町村でのモデル実証事業は、相場では七十二億円程度だが、予算
上は九十二億円も積んでいた。
この差額二十億円と、一般管理費五億円や人件費六億五千万円など計三十七
億五千万円が「ピンハネ」疑惑の対象だ。(略)
○「人件費などの名目で、中間団体にカネを落とすのが中抜きだ」と反論す
る。渡辺氏は原子力機構の役員についても「天下りを拡大させるつもりか」と
指弾した。理事七人のうち、二人が文科省と経済産業省出身、一人が文科省か
らの現役出向。この十月には、会計検査員出身者が公募で監事に就任した。
「会計処理で後ろめたいことがあると、検査院OBに天下りポストを提供する
ことがある」(略)
渡辺氏は「原子力関連予算が削られることは明らかなので、除染事業にシフ
トして、お取りつぶしや大幅縮小を免れようと云う魂胆だ。天下り組織の活用
を画策するとは、いかにも役人が考えそうなアイデア。除染事業は民間主導が
一番いい」と言い切った。
○政府の原子力損害賠償紛争審査会にも、“原子力ムラ”の影がある。(略)
審査会の九人の委員のうち二人が「日本エネルギー法研究所」から百二十万円
の報酬を受けていた。同研究所は原子力損害賠償などに関する研究者でつくる
民間機関。中立が建前だが、各電力会社が出資する財団法人「電力中央研究
所」から研究委託を受けているほか、東電社員もスタッフとして派遣されてい
る。つまり、中立性を保てない「利益相反」の疑いがある。(略)
○賠償問題に取り組む久保木亮介弁護士は「例えば、賠償対象では政府が綱引
きした避難区域のみを前提とし、区域外からの自主避難者は除かれた」と批判
する。反原発市民団体「たんぽぽ舎」の柳田真代表も「賠償額を左右する紛争
審査会は、東電という企業にとっては主戦場だ。それだけに東電が(審査会
に)影響を及ぼしていると疑われても仕方がないだろう」と話す。
○九州電力のやらせメール問題では、公正さを強調して第三者委員会を設け
た。委員会報告書は古川康・佐賀県知事の関与を認定したが、九電側は国に提
出した最終報告書でこの点を無視した。
ただ四委員のうち、社会心理学者の一人は委員会報告書の一部で「組織風土
は良好」とする調査結果をまとめており、この部分は九電の最終報告書に添付
された。
元委員長の郷原信郎弁護士は「社員アンケートを基にした、。その調査で
「九電は素晴らしい」…(略)証拠を廃棄した原子力発電本部の風土も『良
好』というのだから…」と振り返る。(略)
○原子力安全委員会では十一日からホームページで、専門審査会委員の経歴の
公開を始めた。原子力委員会の審議会に新たに加わった原子力資料情報室の伴
英幸共同代表は「(略)原発関連の公的な会議にも、脱原発派のメンバーが加
わり始めている。それでも圧倒的に少ない。半分は批判派にしてゆかねば」と
語る。「逆に公正というポーズづくりに利用されかねない」(柳田氏)危険が
伴っているといえる。
(東京新聞『こちら特報部』11月16日より抜粋)

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