年越しに入る経産前テント広場《年末に向かう動きから》

2011年12月22日 連帯・共同ニュース第204号

<9条改憲阻止の会>

今年と問われれば間違いなく激動の一年であったのだろう。世界の既存の体制や権力は波みに洗われ、歴史に残るような大事件が凝縮して現れた年だったのだ。「3・11」、東日本大震災と原発震災は現在も進行中の事件である。記号化し、歴史的な事件にすることを拒否している。過日の野田首相の福島第一原発の「事故収束」宣言は現在の進行していることから目をそむけ、過去の事件化したいあらわれだ。このお粗末さはすぐに露呈したが、僕らは事件と向かい続けるしかない。疲れ果てるまで考え抜く事とシンプルに行動することの中でどこまで行けるか、何ができるかは分からない。それでも向い続けるしかないのだ。いつの間にか年末まできた経産省前テント広場の維持もそんな一つである。テント前広場は12月28日までと、12月28日~1月3日までの特別態勢とに分かれるが、12月28日まで企画されていることなどを紹介したい。《特別態勢については現在準備中だが、泊りと昼間の座り込み参加者を募集中》

■ 12月23日(祝)は14時からテント前広場で古代フラダンス。確か、「原発いらない福島の女たち」の座り込み中でも披歴されていたような記憶がある。12月24日(土)は15時~17時まで平和のピアニスト・池辺幸恵さんのコンサート。彼女は兵庫在住だが上京してのコンサートである。12月26日(月)は14時~16時アコーステックギターライブ。この間にテントを訪問して頂いて、年末にはと話していた群馬在住の南條さんのライブ。12月27日(火)15時~17時テント談話室「放射能と月と再生」。川元祥一さん《作家》を囲んでの談話。12月28日(水)12時から福島の女たちの東電本社前「女たちの御用納め」がある。12月28日は御用納めであるが、原発震災の線引きや隠蔽的な処理を急ぐ、政府や東電に対する抗議行動。「こんな気持ちじゃ年を越せない」「東電にも、仕事納めなんかさせない」という福島の女たちの行動に合流を。経産省前のアクションも行われる。12月28日(水)16時からテント前広場の忘年会。

どんな忘年会かはお楽しみ。テントに足を運んで頂いたひとびと、これから行ってみようとしている人、誰でも歓迎。夕暮れの霞ヶ関を飲み干す忘年会にしたい。

■ 年末はいろいろの予定もあり、なかなか動きにくいものである。こころはともかく、からはついて行きにくい。誰もが分かっていることだがが、必然的にテント態勢は手薄な状態になる。意識的にからだをテントに運んで欲しい。テントの電話(070-6473-1947)。 (文責 三上治)