張一兵先生出版記念講演会のお知らせ

張一兵先生が7月下旬に来日されます。

急なことなのですが、一昨年に日本語版を刊行した「ハイデッガーへ帰れ」の出版記念講演会を開催することになりました。

7月22日(土)13時開場・13時半開催です。17時終了。夜、懇親会。

場所は江東区森下文化センター、3階第一研修室。情況出版で掲示します。

https://www.kcf.or.jp/morishita/access/

 

張一兵先生の講演・質疑のほか、情況第6期(新編集部)の紹介を予定しています。

 

江東区森下文化センター(江東区森下3-12-17)

03-5600-8666

都営新宿線・大江戸線「森下駅」A6出口から徒歩8分。

大江戸線・半蔵門線「清澄白川駅」A2出口から徒歩8分。

 

なお、事前に本をご所望の方には、わたしのほうで送らせていただきます(宅急便送料着払い720円ほどご負担ください)。講演会当日の会場費(1000円)で頒布。※600頁上製本、定価4620円

横山アドレス↓

yokotou@nifty.com

※横山は常勤していませんので、情況アドレスではなく、こちらにご連絡ください。

 

※『ハイデッガーへ帰れ』目次

はじめに

序論 ハイデッガーの学術の場の情況についての故事

第1節    ハイデッガーの思想テキストの中の「いかに」(Wie)

第2節    ハイデッガーがハイデッガーを語る

第3節    ハイデッガーが辿った道での迷走と輝きの可能性

第4節    外部的な定性描述の歴史的詮索

 

第1章    聖なる山の民の息子の「霊魂分裂」

第1節    青年ハイデッガーは如何ともし難い環境に投ぜられた

第2節 初期の学術中の複雑な情況構築点

 

第2章 青年ハイデッガーの初期フライブルグ時期の学術思想

第1節 性起(Ereignis)としての生命体験

第2節 形式構築と秩序構築:現象学の表象の秘密

第3節 ダーザインの登場:ヤスパース人間学の脱‐構築

 

第3章 生活の現象学:アリストテレス無しのアリストテレス研究

第1節 ルーズリーフ:弱い表現背後の強い表現の情況構築層

第2節    哲学史と哲学的現象学とに対する先行の追問

第3節    実際の生活:配慮的な世界の中にダーザインは存在する

第4節    悲しみの双曲線:関係の意味の中の生活廃墟

第5節    マイナスの志向性:此岸世界の暗い存在

 

第4章 「ナトルプ報告」:青年ハイデッガーの最初の重要な学術表現

第1節 「どこへ向かうのか」:歴史的解釈の第1次性の情況構築

第2節 交際の世界:生命のダーザインの配慮活動中に構築される見渡しの場

第3節 交際性世界の中の生命の沈潜および反転運動の可能性

第4節 実体論から存在論への謎解き的転換

第5節 アリストテレス思想の謎解き式の思想的情況構築

第6節 アリストテレスのテキストの現象学的解釈

 

第5章 「人」とダーザイン:実際的な解釈学

第1節 対象的な実体論の脱‐構築

第2節 実際的な解釈学

第3節 「人」と実際のダーザインの平板化

第4節 教化:大衆化と平板化という常人の意識

第5節 ダーザインの現下性の解釈の道

第6節    実際的な解釈学への現象学の道

第7節 実際の生命:ダーザインは世界‐内‐存在である

第8節 意図:世界に遭遇した際の用在と物在

第9節 交際性の処理:世界との遭遇の最後の特徴

参考文献

後記