中国人は中国人ばかりを打倒する
2019-01-07 09:35 明鏡網 李怡,香港《リンゴ日報》(翻訳 金剛力士)
1月2日、習近平は「台湾同胞に告げる書」40周年の演説で、「両岸の“統一は必須”、“武力の使用を排除せず”、“一国二制度の台湾法案の探求”を含む「台湾政策5原則」を発表。 蔡英文氏は同日、決して受け入れないと表明。 1月4日、習近平は中央軍事委員会の会議で「軍事闘争の準備」と「戦争と作戦計画の深化」を提議。
習近平のスピーチの、最大の成果は 切り札の“九二コンセンサス”が暴かれたこと。 国民党宣伝の“コンセンサス”は、「一つの中国、各自説明」、所謂各自説明とは、中共が言う「一つの中国」は「中華人民共和国」、台湾が言う「一つの中国」は「中華民国」。 このような曖昧な状態で、両岸は半官の交流を行ってきた。 国民党の首脳が“コンセンサス”に同意という前提の下、中共は統一を強調せず、台湾は独立を強調せず、みんな平和発展の両岸関係を口にしていた。 しかし現在、習近平の “コンセンサス”は “各自説明”がないだけでなく、統一の必須を明言、且つ中共政権下での一国二制度の統一の実行を謳う。 結果、国民党も、この曖昧ではない“コンセンサス”を支持できなくなった。
習近平のスピーチの中で、最も可笑しいのは「中国人は中国人を打倒しない」と言いながら、もう一方では武力行使を排除しないと言うので、質問せざるを得ない:武力を使用する時、弾丸とミサイルはどのようにして中国人ではないと識別するのか?
中国の近代史は知らなくても、少し常識があれば、「中国は中国人を打倒しない」と言う言葉は、何万何千の事実の前では最大の嘘であることが知られている。
中共の執政後、中国人が中国人を打倒、殺害、迫害し、その規模の大きさ、人数の多さ、各種名目の残虐行為は、人類の残虐行為の歴史の記録を塗り替えている。 近年の銅鑼灣書店事件では、外国籍の李波と桂民に対して、中共当局者は、彼らを「中国人」と言い、外国国籍を公開して放棄するよう要求、そうすれば拘束、拘留、虐待ができるからである。 「中国人は中国人ばかりを打倒する」は広く知られており、多くの中国人が中国人になりたくない、原因は非常に低級な理由で、打倒されるのを避けるためである。