憲法違反・戦争挑発の「長射程ミサイル」九州先行配備の撤回を!

著者: 杉原浩司 すぎはらこうじ : 武器取引反対ネットワーク:NAJAT/STOP大軍拡アクション
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政府・防衛省はいよいよ2025年度末までに、「専守防衛」を完全に踏み破る憲
法違反の「敵基地攻撃ミサイル」(長射程ミサイル)を九州(大分、熊本)に
先行配備することを表明しました。これは、あからさまな戦争準備と挑発であり、
積み重ねられてきた「解釈改憲」の総仕上げとも言うべきものです。

3月21日に行われた「長射程ミサイル」配備に抗議し撤回を求める大分での申
し入れで提出された要請書(大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会)
を転載します。

配備を阻止するために、大騒ぎして争点化させ、東京・首都圏などでやるべき
ことをしっかりと実行していきましょう。

地元の市民団体が陸上自衛隊大分分屯地にミサイル配備中止を申し入れ 
攻撃対象となるリスク高まると訴え(3月21日、TOSテレビ大分)
https://www.youtube.com/watch?v=k6TZlXD53LI

陸自大分分屯地に市民団体訪れミサイル配備しないよう申し入れ
(3月21日、NHK大分) ※動画もあり
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20250321/5070020914.html

【独自】長射程弾、九州に先行配備へ 政府、反撃能力で検討
(3月16日、共同通信)
https://www.47news.jp/12311330.html

防衛省 “自衛隊 地対艦ミサイル部隊”大分県に発足 配備完了
(3月30日、NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250330/k10014764941000.html

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佐藤樹一郎 大分県知事 宛

「長射程ミサイル」の九州配備に抗議し、撤回を国・防衛大臣に要請するよう求める

 3月16日、政府が他国領域攻撃用の長射程ミサイルを九州に「先行」配備す
る方向で検討に入ったとの報道(共同通信)があった。政府は「長射程ミサイ
ル」配備について2025年度予算案に計上しており、年度内配備開始を想定して
いる。
 陸上自衛隊は、大分県湯布院駐屯地と熊本県健軍駐屯地に「長射程ミサイル」
を運用する地対艦ミサイル連隊を配置しており、先行配備の可能性が懸念され
る。25年度内の「長射程ミサイル」配備について国会でのまともな議論もなく、
国民に対する説明もないままの配備は到底容認できるものではない。「長射程
ミサイル」配備は、軍備正当化の「専守防衛」の言い訳さえも使えないもので、
中華人民共和国や朝鮮民主主義人民共和国など近隣諸国に強い懸念をもたらし、
緊張を高めるものである。反撃・攻撃を受けるリスク、県民の命や財産を奪わ
れるリスクを高めるもので、決して戦争の「抑止力」になどならない。
 主食のコメすらまともに供給できない国がなすべきことは、まず「人と生活
の安全保障」であって、「軍備拡大・戦争準備」などではない。
 私たちは、九州であれ、沖縄であれ、日本のどこであれ国民の命や財産を犠
牲にする「長射程ミサイル」 配備を受け入れることは絶対にできない。他国
領域攻撃用長射程ミサイル配備計画に断固抗議する。憲法9条を生かした外交、
アジアの平和構築、県下自治体が有する平和都市宣言や非核平和都市宣言を生
かすことこそが最大の「抑止力」であり、県民の身体・生命・財産を守ること
になる。
 以下、要請する。
(「見解の回答」と「要請した結果の公表」、「(住民説明会)開催予定につ
いての回答」は文書にて3月31日までに届けていただきたい。)

1.本「抗議声明」についての見解を求める。
2.内閣総理大臣および防衛大臣に対し、反撃能力(敵基地攻撃能力)に活用
 する長射程ミサイルの九州配備に抗議するとともに撤回を要請すること。
3.弾薬庫建設や基地整備、ミサイル運用部隊の配備などについて、各地で住
 民説明会を開催すること。

2025年3月21日

大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会

【共同代表】岡村正淳(弁護士)、賀来進(大分県保険医協会副会長)、神戸
輝夫(大分大学名誉教授)、二宮孝富(安保法制違憲訴訟 大分原告団共同代表)、
野中高美(大分市平和運動センター議長)、平岩純子(元県議)、藤井富生
(大分市高江南在住)、松本文六(医師)、宮崎優子(光吉台在住)、宮成昭裕
(元敷戸北町自治会長)
ホームページ https://shikidoshimin.wixsite.com/shikido ※ぜひご覧ください。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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