4つの情報をお知らせします(12月5日)
日本の稼働原発、ついに一桁台(9基)全原発停止へあと一歩
高浜原発2号機(11/25)玄海原発1号機(12/01)が定期検査開始
★1.東電株主代表訴訟に支持とご支援を!
★2.<テント日誌 12/4(日)>
小春日和のよい文化的午後を堪能
―― 経産省前テントひろば 85日目 ――
★3.メルマガ読者から
12月3日 福井県敦賀市もんじゅ廃炉へ集会参加報告
★4.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
福島の子供たちを研究材料にしないでください
子供の食べ物はゼロベクレルに
福島事故の後でも原発を稼働、
海外に輸出する日本政府は狂気の沙汰
竹野内真理、低線量被曝者の会共同代表、翻訳者
★1.東電株主代表訴訟に支持とご支援を!
山崎 久隆 たんぽぽ舎・劣化ウラン研究会
脱原発・東電株主運動は1989年東電福島第2原発3号機で起きた再循環
ポンプ破壊事故を契機に脱原発を求める市民によって1990年に始まりました。
1991年度から脱原発を求めて東電に様々な提案、申し入れを行ったり、株主総会では「株主提案議案」を提出してきました。今年度の株主提案議案は会社の定款を一部変更して以下の章を新設するとして第7章 原子力発電からの撤退
第41条 古い原子力発電から順に停止・廃炉とする
第42条 我が社は、原子力発電所の新設・増設は行わない
というものです。
総会で、議長の勝俣東電会長は、「事前に大口株主から委任状をいただいている」との理由で、賛否の数も数えず否決してしまいました。
11月14日、脱原発・東電株主運動を中心とした42人は脱原発弁護団全国連絡会の23人の弁護士を代理人として、東京電力の監査役全員に東電の現および歴代の取締役60名に対して経営責任を求めて、会社に5兆5045億円(この額は政府の経営・財務調査委員会報告書にあるものです)の損害を支払えと「損害賠償請求訴訟」を提起するよう「提訴請求書」を送りました。
理由の一つとして、東電社内で2008年に津波は最高15.7mにも及ぶとの試算があったことや貞観地震のことも考慮すべしなどの警告を無視して何ら対策を講じなかったことを挙げています。
そして、会社に支払われた賠償金は全額被災者への弁償に使うことも要求しました。私たちはそれが人道的に考えても当然のことと考えています。監査役は、今後60日以内に取締役に損害賠償請求を提訴するかどうかを決めなければなりません。もし、60日以内に提訴しなかった場合、私たち株主が監査役に代わって提訴します。
訴訟になった場合(99%訴訟になると思われますが)は、長期間になることが予想され、証人喚問など経費もかかりますのでカンパをお寄せいただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。
ブログは準備中ですので、是非ご注目ください。
カンパの振込は下記までお願いいたします。
郵便局口座:口座番号 00140-3-633169 「東電株主代表訴訟の会」
銀行口座:三菱東京UFJ 銀行 多摩センター支店
(普通)0229479「東電株主代表訴訟」
★2.<テント日誌 12/4(日)>
小春日和のよい文化的午後を堪能
―― 経産省前テントひろば 85日目 ――
12月4日(日)晴れ 久し振りの青空である。未来を孕む女たちのとつきとおかのテント村行動が始まって初めての日射しが暖かい。
第2テントに棚を新設。江田さん、孤軍奮闘、1時からのミュージシャンのためのセッティング班が外で待機し始めて、おおわらわで完成。
結局2時より、情況出版川音さん(沖縄文化講座の担当者)の司会で、千歳烏山・つぼの専属ミュージシャン・ユーさんのギター弾き語りとお仲間のジャンベで二時間、晴れ渡った霞が関2丁目の交差点に、心のこもった音楽が響き渡った。
ジャンルは、ワールド・ミュージックとオリジナルで、反核など鋭い文明批判を温かい音楽で包んでくれた。泡盛、おにぎりを提供してくれ、売り上げは、テントへのカンパとなった。いやー、まいうー!
第二部は、ディスクジョッカーの伊達まさやすさんのプロテスト・ミュージックの音つきガイド。大メディアにはでない、批判精神に満ちた現代音楽と解説を聞かせてくれた。この日、福島第一のストロンチウムの海洋汚染が伝えられ、公害を歌う歌手の紹介など素晴らしいDJだった。官憲の干渉の気配もなく、40人ばかり、小春日和のよい文化的午後を堪能した。
再稼働反対12・11デモのご案内。東電はじめ在京の電力会社を巡回告発するデモ。午後1時日比谷公園中幸門(日比谷図書館裏)に集合、2時デモスタート。プラカード・鳴物意欲、創意大歓迎! 翌、12日、同じ主題で、弁護士会館にて集会。経産省要請・院内集会を予定。くわしくは、決まり次第お知らせします。
ウィキペディアにて、OCCUPY TENT世界951都市、82か国のデータに、東京のテントとして、経産省前テント広場が登録されています。いまのところ、日本のテント情報はこれだけのようです。
(Q記)
★3.メルマガ読者から
12月3日 福井県敦賀市もんじゅ廃炉へ集会参加報告
○高速増殖炉 もんじゅは、ウランよりも危険なプルトニウムで、原子力発電する目的で、1985年に建設されましたが、これまで94年に初臨界しましたが、翌年ナトリウム漏洩事故を起こし、2010年まで停止していました。
高速増殖炉は、運転しながウランをプルトニウムに変える原子炉です。この間、投入された資金は、1兆円にのぼるといわれ、これだけの費用かけても1ワットも発電していない無用の存在になっています。プルトニウムは、その毒性において通常のウランによる廃棄物の何倍もの毒性があり、また、核兵器にも使われる危険なものです。これが、岐阜から、わずか80キロの敦賀半島にあるのです。
集会は、毎年冷却用のナトリウム事故を起こした12月8日近辺で毎年行われ、全国から仲間がかけつけ、もんじゅ廃炉にむけ、もんじゅの前の白木浜で参加者1500名のもと集会をしたあと、講演会をへて、敦賀市をパレードしました。岐阜・名古屋からは、観光バス2台と電車組で、約80人が参加しました。
○この福井県は、地震の空白地帯といわれ、原発銀座と呼ばれるほど、多くの原子力発電所が設置されていますが、最近、ここに活断層がたくさんあることが発見され、直下型地震による原発事故が懸念されます。普通の原子炉は冷却に水を使いますが、もんじゅは、ナトリウムを使います。このナトリウムは、やっかいで、水に濡れると核爆発を起こす危険があります。(福島は、水素爆発)。この核爆発が起きると、ようは、チェルノブイリ型事故が起こると、何十万人もの急性死者やがん患者が発生するといわれています。高速増殖炉は、世界的にも、廃止となり、日本だけがまだ、開発を続けています。
○プルトニウムは、原爆への転用も可能で、日本は、絶対にこれを保持してはなりません。民主党の政策仕分けで、もんじゅの予算が見直しをいわれましたが、まだ、廃炉に決まったわけではないです。なんとしても、このもんじゅを廃炉にしない限り、私たちは、安心して暮らせないのです。みなさんも、どうか、原発廃止に向け、行動を起こしてください。
一番簡単にできることは、節電です。原子力発電がすべて停止しても、電気は余っていることは確認されています。ただ。ピーク時はちょっと融通しなければならない程度です。電気が売れなければ、中電さんも、浜岡を再稼働することはないでしょう。
原子力発電は、冷温停止に何年もかかり、ようは、こわれたときに直すことができない不完全技術です。暴走をとめられになら、核分裂をさせてはなりせん。もちろん、火力発電が増えれば、今度はCO2を排出し、地球温暖化になるので、節電が一番いい方法です。
来週12月10日はお昼から、岐阜市の金公園から脱原発パレードがあります。ぜひ、ご参加ください。
★4.11月15日「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見から
[編集部より]
さる11月15日、スペースたんぽぽで行われた講演会「低線量被曝の時代を生き抜く」に先だってで開かれた「ノーモア・ヒバクシャ・ノーモア・原発」記者会見(主催:低線量被曝者の会・場所:千代田区有楽町の日本外国特派員協会)での各スピーカーの発言骨子(予め用意された発言内容)を数回にわたって紹介しています。今回はその4回目。
(15日のスペースたんぽぽで行われた講演会のDVDが完成しました。 配布希望の方はメールでお名前、住所を記載した上でお申込み下さい。
領価は1000円です。)
福島の子供たちを研究材料にしないでください
子供の食べ物はゼロベクレルに
福島事故の後でも原発を稼働、海外に輸出する日本政府は狂気の沙汰
竹野内真理、低線量被曝者の会共同代表、翻訳者
99年に電源喪失事故のシナリオを米国人科学者から聞いてから、以来反原発の活動をしてきました。特に地震と原発の問題では、2002年にIAEAにも直訴に行きましたが、その時知り合いの上司であったIAEA職員が、「この問題はあまりに問題が大きすぎて、誰も手がつけられない。仮に日本で500万人が死んでもあきらめるしかない。原発を止める唯一つの道は国民全員が声を上げることだ」と言われました。事故が実際に起きてしまい、無念で悲しくてなりません。
今日は以下の三つのことを言いたいです。
1.福島やその他の汚染地帯から人々を、特に子供たちを直ちに避難させてほしいです。二日前に福島をたずねましたが、そこで行われていた体制側の学者によるシンポジウムで、福島はもうほとんど安全であるという発言を聞いて驚きました。同時に彼らは子供たちの線量を測り、健康調査をしているのです。なぜ避難をさせてから健康調査を出来ないのでしょうか?福島の子供たちをモルモットにしようとしているのでしょうか?米国と日本の政府が、悲しいことに、広島や長崎の被爆者にたいしてやってきたこと を思えば、その可能性は大いにあります。福島の子供たちをどうか研究材料にしないでください。私も1歳児の母親として切に訴えます。
2.日本の基準値500ベクレルは高すぎます。この部屋のどこかにゴメリ医科大学の創設者で元学長であったユーリ・バンダジェフスキーの論文をご 覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?彼の研究によれば、セシウムが体内に20Bq/Kgの濃度で取り込まれますと、心臓に異変が起きやすくなるというのです。そしてICRPのpublication 111(2009)にあるグラフによると、1日たった10ベクレル、大人はだいたい1日2kgの食物を摂取しますから、基準値のたった100分の1のレベルであっても、70kgの大人であっても心臓に異変が2年以内に起こる可能性を示唆しているのです。さらに30kgの子供の場合は、100日以内です。ベルラド放射能安全研究所副所長 のウラジーミル・バベンコ 氏が、子供の食べ物はゼロベクレルにしなければならないという発言が決しておおげさなものでないことがわかるデータであると思います。同時に汚染がれきが全国に流通するのは防がなければなりません。特にそれが燃やされた時、沸点が641度と低いセシウムは大気中の微粒子となり、容易に人に吸い込まれ、深刻な内部被ばくを引き起こします。
3.原発は稼働している場合ではないと思います。福島事故の後でも原発を日本で稼働させ、またさらに海外に輸出しようとしている日本政府の行動はまったく狂気の沙汰です。現在でも日本国中で地震は発生しており、近い将来第二の福島原発事故が起こる可能性はおおいにあります。さらに福島の4号炉は、稼働中でないにも関わらず、爆発しました。したがいまして、使用済み燃料プール周りの構造物は耐震設計を強化する必要があります。どうかこれら三つのことを行い、子供たちの命、将来の命そしてみなさんの命を守ってください。ありがとうございました。
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[編集部より]
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