日本の脱原発運動者は我々の仲間

これは、私がサポートしていますドイツの反原発組織の一つ「Ausgestrahlt」からのニュースレターです。彼等の温かい言葉が、日本で脱原発のために闘われている方々を少しでも元気付けることが出来たらと願いつつ、ご紹介させて頂きます。これからは実際に、ドイツの反原発グループと日本の反原発グループがお互いに協力し合っていける機会や場が生まれてきたら良いのではないかなと思っているのですが、皆様はどう思われますか...?

「Ausgestrahlt」 ニュースレター
2012年1月25日
筆者: Matthias Weyland

親愛なる友人たちへ、

 「フクシマ原発事故から一年」を機縁として、フクシマを追憶し「二度とフクシマを繰り返してはならない!」と、(被災者を代表する思いで)警告する活動への準備が、今、あちこちの場所で進められています。我々の「Ausgestrahlt」オフィスもフル回転で準備に取り掛かっています。そして毎日のように、2.11に行われるフクシマ追憶記念活動の企画が集まってきています。 (訳者ノート: 最初のフクシマ・アクティヴィティーは3.11の一ヶ月前の2.11に先ず行われる予定です。)

  しかし同時に、フクシマ原発超大規模事故のために被災を受けた日本の民衆のことは、もう忘れ去られてしまっているようです。そして、フクシマ原発が拡散した(今も拡散している)放射能汚染はこれから何十年もの間、日本の地域に蔓延し人々を被曝させていきます。

 先ず最近、(福島で)破壊された建築物を再建するために使われたセメントが高レベルの放射能で汚染されていたことが分かりました。これはセメントの原料に、フクシマ第一原発近くで採石された高放射性の砕石が使われた為と考えられています。

  数日前、東電はフクシマ原子炉の写真を公開しました。しかし残念ながら、公開された写真には溶け落ちた燃料棒は何処にも見当たらず、冷却水も同様に見当たりませんでした。 即ち、未だにフクシマ原子炉の実状に関しては盲目飛行をしている状況であるという事です。

  今、我々にとって何よりも重要な事は、日本で脱原発のために闘っている人たちと国際的に連結し、彼等への支援の意思を示していくことです。

 そしてドイツにおいても、我々が忘れてはならない事があります。: それは、ドイツの原発 計17基のうち9基が未だに稼動していること。 そして、核廃棄物最終貯蔵場に関する問題は今日まで、(アッセ核廃棄物貯蔵場にしろゴアレーベン核廃棄物貯蔵場にしろ)特に油断のならないシリアスな問題となっているという事です。

 物思いに沈みながら、君たちにご挨拶!
Matthias Weyland と「ausgestrahlt」全チームメンバーより