日独市民がドイツ首相府前で第600回脱原発警告行動・600ste Antiatom-Mahnwache am Kanzleramt Berlin 24.7.2014

Gestern am 24.7.2014 hat 600ste →Antiatom-Mahnwache am Kanzleramt Berlin stattgefunden. Mehr als 40 deutsche u. japanische Atomgegner haben teilgenommen.
Auch Aktionkünstler”Gingoman”→ Ben Wagin hat vorbeigeschaut.
Bilderbericht:

前回予告しましたとおり、昨日7月24日、フクシマ事故以来毎週2度絶え間なく続けられているドイツの脱原発市民によるベルリンの首相府前での警告行動が、第600回を迎えました。あいにくの悪天候でしたが、今回は日本人市民も参加して約40名が、脱原発と再生可能エネルギー社会の実現を訴えました。

その写真報告です。(クリックでパノラマで見れます)

ベルリンは、ここ一週間、30度を超える晴天の夏日でしたが、この日、天候が一変して雨模様でした。首相府の正門の空も雨雲で風も強いですね。

 

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6時前に主催者のルッツさんがスピーカーなどの七つ道具をもって到着。

 

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そこに一番乗りしたのは、原発お断りの旗を掲げた5歳の男の子。

この子は日独のダブルです。立派なバイリンガルの反原発の旗手ですね。

 

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大人たちも三々五々集まり始めました。

まずは主催者の挨拶から始まります。(写真省略)

 

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実はベルリンには古い実験用原子炉があり、それの完全廃止を要求する横断幕も登場。

 

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おなじみの日本人女性グループも登場。

子供と地球を守ろう。

 

 

 

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原発に引導を渡す仏具の鉦も鳴らされています。これは良く響きますね。

珍しいものは子供がたちまちやるものです。このあたりから小雨が降り出しました。

 

この日は、Regenwald/「熱帯雨林」という自然保護団体の太鼓舞台が特別参加です。(以下数枚の写真省略)
雨のため木の下へ移動しました。

ふたりの女性は地理学の学生さんだそうです。

太鼓の音は首相府の中までとどいています。考えてみれば太鼓は、元来遠くまで音で意志を伝える道具なのだから当たり前ですね。

今日は温帯雨林の太鼓でした。

首相府のテラスで聴いている人々もいました。

 

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反原発運動は全天候ですから、傘もちゃんとあります。

被曝死ストップ!(以下数枚の写真省略)

そこに、雨にもかかわらず自転車で現れたのが、ドイツでは有名なアクション芸術家の、通称「Gingomann/銀杏男』→ベン・ワギンさん。現在84歳の彼は銀杏など樹木を植える芸術家として知られています。わたしの顔を見るなり「お、君も頑張っとるな」。

600回も頑張り続けているルッツさんに参加者の女性から、感謝の記念の本が送られました。太陽光発電のパイオニアであった→ヘルマン・シェーアさんの古典的著作です。

日本語の翻訳もあります。

このルッツさん、元々は自動車業界の技術屋でしたが、環境汚染に責任を感じて今では自動車を持っていません。「体力の続く限りこの行動は続ける」と嬉しそうです。

 

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最後に、みんなで首相府に向けて「原発を停止せよ」、「石炭、原発の代わりに太陽光を」などの鳴り物入りのシュプレヒコール。フクシマ以降、メルケル首相も直接いやというほど耳にしています。

日本に向けては「川内原発再稼働反対」のシュプレヒコールも行われ、この日の行動は終わりました。666回目にはまた記念行動を呼びかけるそうです。

参加のみなさまご苦労様でした。

ところで、東京の首相官邸前のデモと違うのは、警察官の姿がまったく見られないことですね。 それどころか、ルッツさん曰く「600回やっても、首相府からコーヒーのふるまいすら一度もない。失礼な首相だ!」。これが民主社会の一市民の立ち位置の意志を良く表現している言葉です。主権者に対して、なんと失礼な政府だというのです。

初出:梶村太一郎さんの「明日うらしま」2014.7.25より許可を得て転載

http://tkajimura.blogspot.jp/2014/07/600ste-antiatom-mahnwache-am-kanzleramt.html

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion4930:140725〕