日米の南西シフトと「台湾海峡有事」 YouTubeでどうぞ!

「島々シンポジウム」の小西誠です。

先日は10/1学習会へのご参加をありがとうございました。当日のデータは、ご要望のある方々にはお送りしましたが、YouTubeの投稿も行いましたのでご紹介します(一部に少し映像の乱れなどがあります)。
どうぞよろしくお願いします。
 
*10月1日、九州の学習会の録画!
「日米の南西シフトと『台湾海峡有事』
https://youtu.be/VYM2bn5o5b0
 
2024年9月、米海軍作戦部長の2027年台湾有事対処の作戦運用計画「アメリカ海軍の戦争遂行能力向上のための航海計画2024」が発表された。
これはインド太平洋軍司令官デービットソンなどの「軍拡予算獲得」のための危機煽りと異なり、米軍が明らかに「台湾カード」をテコに対中国戦争態勢構築に具体的に乗り出したものだ。
 
時あたかも、自衛隊は、24年9月から「陸上自衛隊大演習」という陸自全国部隊を南西諸島に大動員する演習を開始、また全自衛隊と米軍計5万5千人を動員した日米共同統合演習「キーン・ソード25」が開始(24年10月)。
 
そして、この演習と合わせて、ついに自衛隊はオーストラリア軍などを引き連れ、台湾海峡を初めて通過する「航行の自由作戦」(24/9/25)を行った。まさに、中国への挑発であり、軍事的威嚇だ。
この2027年「台湾有事」を巡って、日本の反戦平和を主張する知識人、運動体などは、日米の軍事予算獲得の単なる煽りだ、日米中は経済的相互依存関係にあるから、戦争は起きない、などなどの楽観論が吹き荒れている。
だが、現実は、この日米の対中国威嚇の大演習は、琉球列島ー九州に至るミサイル攻撃基地化ー要塞化の進展・進行とともに急ピッチで進んでいるのだ。
 
だから、この琉球列島ミサイル基地化の被害を受けている沖縄では、本土の反戦平和勢力と異なり、まさしく「戦争前夜情勢」としての危機感が広がりつつある(ウクライナ戦争を見ても、最前線での軍隊の大演習は、戦争の引き金になる)。
この状況をどのように認識し、どのように対処すべきかー先島諸島から奄美・種子島まで実態調査し、南西シフトの事態を研究してきた、軍事ジャーナリストが明確に応える!(講演は九州のキリスト教団体の学習会から)

小西誠  Shimajima2021@gmail.com
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion13904:241007〕