村田光平さん講演会「なぜ急ぐ再稼働-そのウラにあるもの」など―地震と原発事故情報【TMM:No1449】

2012年5月9日(水) 地震と原発事故情報
                               転送歓迎
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★1.村田光平さん講演会「なぜ急ぐ再稼働-そのウラにあるもの」ほか
   「反原発自治体議員・市民連盟」総会の案内。参加歓迎。
★2.関西電力京都支店前ハンスト報告 再稼働NO、市民もNPOも参加の
   「オール京都」体制をこの1年でつくり
             (NPO法人使い捨て時代を考える会 吉永剛志)
★3.太陽まもなく冬眠?
   地球に低温期到来の可能性    (4月20日 朝日新聞より抜粋)
★4.読者からイベントのおさそい(問い合わせは主催者へお願いします)
 ◇5.26講演会 さようなら原発-脱原発・持続可能で平和な社会を目指
  して-、5月26日(土)13:30開会、日本教育会館(神保町)
★5.<テント日誌5/7(月)
   ―経産省前テントひろば240日目 原発ゼロ2日目>
    集団ハンスト行動を振り返って メッセージをお寄せ下さった人々
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◇4月21日小出裕章講演会「原発はいらない!」のDVDができました
 第一部の講演と第二部の質疑を収録。1枚1000円+送料80円、FAXまたは
 Eメールでお申込みください。FAX:03-3238-0797、nonukes@tanpoposya.net
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┗■1.村田光平さん講演会「なぜ急ぐ再稼働-そのウラにあるもの」ほか
 │  「反原発自治体議員・市民連盟」総会の案内
 └────(共催 反原発自治体議員・市民連盟、社会思想史研究会)
(どなたも参加できます。参加歓迎)

 「反原発自治体議員・市民連盟」総会の案内
  日程 5月13日(日) 13:30開会
  会場 明治大学リバティタワー1001教室(東京・御茶ノ水駅下車)
  入場料 1000円

  第1部 総会 活動報告・活動方針・財政報告他
  第2部 記念講演 講師/村田光平さん(元スイス大使)

 講師紹介:1996年より3年半駐スイス大使を経験。ヨーロッパの脱原発や環境税などの先進的な環境保護政策を学べと訴える。現役大使として原発の危険性も訴えたが、原子力ムラの反発を呼ぶ。福島第一原発事故後は、氏の先見性が注目を集める。

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┗■2.関西電力京都支店前ハンスト報告
 │  再稼働NO、市民もNPOも参加の「オール京都」体制を
 │  この1年でつくり
 └────(NPO法人使い捨て時代を考える会 吉永剛志)

 以前もご報告しましたが、京都では、京都駅前関西電力支店で4月18日から5月5日まで連続してハンガーストライキとリレー座り込みを行いました。5日の午後5時からは、全原発がとまった集会(キャンドル☆アクション)をもつことができ、200人が参加し、成功した集まりをもつことが出来たと思います。
 槌田劭さんは、18日間、水と塩のみのハンガーストライキを連続して行いました(夜も)。槌田さんを中心として、のべ400人の人が、座り込みに参加しました。脱原発1000万人署名も、5000筆集まりました。
 さまざまな人がつめかけました。関西は琵琶湖がありますから、水と環境に関する研究と運動の伝統があります。その研究者たちが来てくれたのが、京都ならではの特徴といえるでしょう。東京と違い、『東大話法』(安冨歩)が嫌いな研究者も残っています。安冨歩さん自身も、座り込みに参加しました。また、東本願寺も脱原発決議を表明しましたが、東本願寺の人も、参加しました。

 このように、市民はもちろん、NPO、NGO、さまざまな政党など、立場の違いを超えて、「オール京都」体制をこの一年で創り出していけたことが、京都の運動の他にない大きな特徴だと思います。大事にしていきたいと思います。
 安冨歩さんは『今を生きる親鸞』(樹心社)という本を昨年出版しています。槌田さんも当初は、夜は東本願寺山門に、テントはってハンストをやる、という意気込みでした(山門近辺工事中ゆえ断念しました。)
 ジャック・デリダというフランスの哲学者が、20年ほど前、「特定の信仰対象のない、普遍的信」という言葉を使っていました。また日本では、批評家の柄谷行人さんが、「普遍宗教」という言葉を最近使います。そのような言葉を思い出しながら、ハンガーストライキとリレー座り込みを行っていました。
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┗■3.新聞・雑誌から
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◇太陽まもなく冬眠? 地球に低温期到来の可能性
                   (4月20日 朝日新聞より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

◇東電 ごまかしの末路、津波で過酷事故「みんな知ってた」
 不具合調査もせず「安全」 再稼動よりも事故解明を
  10年前に“脱原発”「福島第1」元技術者が語る
                    (5月8日 中日新聞より抜粋)
(省略します―「ちきゅう座」編集部)

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┗■5. <テント日誌5/6(日)
 │   ―経産省前テントひろば239日目「原発稼働ゼロ1日目」>
 │   お祝いの翌日テントひろばは通常モード、そして新たな道のりに。
 └────(Toku-san)(K.M)

 記念すべき原発稼働ゼロの瞬間をテントひろばでささやかにお祝いした翌日、ハンスト期間中の疲れがどっと出たのか、朝起きると、10時を回っていた。テレビをつけると、「報道ステーションサンデー」で、大飯原発再稼働に関する特集が放送されていた。冒頭で、原発の再稼働に反対する様子として、前日、芝公園で行われた集会の様子と参加者へのインタビュー、その後のデモの様子、テントひろばで行われたかんしょ踊りによる経産省包囲、5月2日の瀬戸内寂聴さんのインタビュー、大飯町での抗議集会の様子が放送されていた。その後も大飯原発の立地の危険性、関電が原発再稼働を求める根拠となっている夏場の電力需給予測の見積りの矛盾点を指摘し、「政府が原発を再稼働させることを前提としていることが問題である」と締めくくられていた。その後に放送された「ワイドスクランブル」でもかんしょ踊りのシーンが流されたらしい。(ん、なんかマスメディアの論調が変わってきたかな?よし!)
 テントに着くと、今日は、杉並のデモに参加された多くの人が、帰りにテントにいらしてくれたようだ。
 テントの前では、Fさんがテント前でギターを弾き、3人くらいが椅子に座って、車座になって歌を歌っていた。昨日は、多くの人で賑わっていたテント前ひろばも、すっかりいつもの光景に戻っている。テントの中には、FRさんとYさんのご夫婦がいらっしゃった。FRさんは前日テントに来られなかった事を詫びていたが、「今は、定期点検でゼロになっているだけ、福島の事が解決しない現状では、お祝いする気分にはなれない」と仰る。また、「原発を使わなくなったら、化石燃料を使う事になるが、これによっても環境が汚染されるとも仰った。
(ここで続きの声あり。以下の5行は文責K.M)
 私たちは、そうは言ってもウラン採掘でも先住民に犠牲者が出ているし、原発による放射能汚染と使用済み核燃料廃棄物残存はレベルが違うのではと主張。中国やインドやアフリカなど世界中の人々がいわゆる「北」の生活を享受するようになればエネルギーが枯渇し公害が発生し地球が持たない、それゆえエネルギー消費を下げるべきというところに議論が落ち着いた。どうすればいいか?
 日本の公害の歴史を振り返りながら、江戸時代のクローズドな社会システムに注目したところで時間切れ。
 大飯町のテントに行かれていたQさんから現地の状況をうかがった。現地では、大飯原発で働いていた方が、これから原発労働について声を上げ始めるという。現地の状況も確実に変わって来ていると思う。
 「もし、テントが無かったら、もし、各地のデモや抗議集会が行われなかったら、本当に原発の稼働ゼロを向かえる事が出来ただろうか?」私は、そうは思わない。我々が意思表示をする事がなかったら、この国の政府は何事もなかったように原発を再稼働させ、多くの人が何事も無かったように受け入れた気がする。今まで頑張って来られた皆さんの努力に心から感謝し、素直に一緒に喜びたいと思う。
 ただ、依然、原発の安全性が担保されない中で、経済的メリットを優先させる目的から原発を再稼働させようという政府の姿勢は変わっておらず、油断をしていると、一気に再稼働に持っていかれる可能性も否定出来ない。また、今回のハンストによって、テントの知名度が上がった事は間違いないが、大きな力の前では、我々だけで出来る事は、微々たるものである。現地の状況を踏まえ、これから、我々がどのように行動していくか、きちんと戦略を立て、これまで以上に現地、東京の他の団体や専門家・著名人などの個人と上手く連携して行く事が重要になって来ると思う。また、今「何となく反対」と言っている人に「断固反対」に変容してもらうためには、情緒的なコミュニケーションだけでなく、原発の実態についてわかりやすく説明する論理的コミュニケーションも重要になってくるであろう。  (Toku-san)

 ついでに、連休中(5月1日)に開催された原子力委員会定例会議で日本学術会議が「放射能対策の新たな一歩を踏み出すために―事実の科学的探索に基づく行動を―」を提言したこと、1949年に発足し日本の原子力政策の「学」からの推進役を果たした学術会議が3.11福島原発事故を受けて何ら総括していないこと、内閣府原子力委員会も日本の原子力政策を推進する重要な役割を果たしているのだから私たちが監視するべきであること、を確認。   (K.M)

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【編集部より】
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